追記(2024/09/15):ソンブラへの調整は、ミッドシーズンアップデート以降であることが追って明言された。
本日2024年9月14日、Blizzard Entertainmentの『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 ニュースページでは、リードゲームプレイデザイナーを務めるAlec Dawson氏による「ディレクターの視点(英語)」が公開された。
当該記事には、シーズン12での新要素(ジュノとクラッシュ)に関する内容とミッドシーズンアップデートでの調整方針などが記載されている。
シーズン12新ヒーロー「ジュノ」について
シーズン12で新たに登場したサポートヒーロー「ジュノ」に対するコミュニティのリアクションは良好。開発が心配していた“パルサー・トーピード”のロックオンという独自性についても、プレイヤーたちの慣れが見られてきたようだ。
リリース後は強化寄りの調整が続いていたジュノだが、現時点では目標としている「安全な強さ」の領域内に収まっており、多くのゲームモードやマップで機能しているという。特に「Circuit Royal」「King's Row」「Blizzard World」といったエスコートやハイブリッドマップでの活躍が目立っているようだ。
これは同じスピードバフを取り扱うヒーローでありながらフラッシュポイントやコントロールを得意としている「ルシオ」とは異なる特徴であり、彼女の“ハイパー・リング”は、狭い通路や開放的でない場所で役立つ傾向が見られている。
現時点でジュノを組み込んだ代表的な構成は見つかっていないものの、OWCS Koreaの影響によりアナやブリギッテとセットで選出される機会が増えると開発は予想している。今後のジュノに対する調整としては、一旦現状維持とし、時間経過に伴うスキルの成熟を観察しながら追加の変更を検討するとのこと。
シーズン12新ルール「クラッシュ」を次のステップへ
シーズン12で追加された目玉要素には、新規対戦ルールの「クラッシュ」が存在する。クラッシュは、開発に着手した段階で「他のモードよりもアクションが一定に保たれ、次の集団戦や目標までの長い移動を伴わないモードにしたい」と考えられていた。
そんなクラッシュは、正式リリースに先立ちトライアル期間を実施、その際のフィードバックを受けて対戦ルールの調整がいくつも行われ実装されている。しかし、これらを踏まえてもクラッシュには追加の調整が必要であると現在開発は考えており、以下の変更が検討されている。
- 現在検討されている変更(数字が小さいほど高優先度)
- 非常に短い期間で現在のストンプ率とマッチ数を減らす
- 攻撃側が目標AまたはEを攻撃することをさらに奨励する
- 全体的な公平感を高める
- クラッシュを明確かつ分かりやすく保つ
1. 非常に短い期間で現在のストンプ率とマッチ数を減らす
マッチングの待機時間が試合時間を上回る事を望むプレイヤーは存在しないが、クラッシュでは1マッチが非常に短い時間で決着してしまう事がある。そもそもオーバーウォッチというゲーム自体に波は存在するものの、数回の当たり合いで試合はある程度安定したものとなる。それを考慮し、クラッシュにもチームが立て直すチャンスを1,2回与えたいと考えられている。
2. 攻撃側にとって目標AとEへの攻撃をさらに奨励する
正式実装時に行った「キャプチャポイントの三分割(3つのティックに分ける)」という変更は効果的であったが、攻撃側が最初のティックをもっと自信を持って狙えるようにしたいと考えているとのこと。これには防衛側のアルティメット消費を狙った待機戦術ではなく、積極的な戦闘を行いたくなるような変更を加え、最終ポイントを絡めた試合の緊張感をより高める狙いがある。
3. 全体的な公平感を高める
試合の大部分で自分のチームが優勢だと感じていても、結果として試合に負けてしまうという展開がクラッシュには存在する。これは、防御側(押し込まれていた側)が2回の戦闘で有利に立ち、攻撃側(押し込んでいた側)のリグループが完了する前に中央地点での最終戦へ持ち込んだ際などによく見られるという。そのため、目標BやDにおける攻撃側の公平感を高めるためにいくつかの調整が検討されている。
4. クラッシュを明確かつ分かりやすく保つ
クラッシュにはカオスな部分があり、それもまた魅力の1つではあるものの、ゲームとしてのバランスを保つ必要がある。しかし試合中のスコア変動に複雑さを加えすぎてしまうと、試合の展開や進行度の把握が困難になるリスクも存在する。そのため、今のところルールの根本を変更する予定はなく、現在のルールは今後の調整基盤として、悪くないと考えられている。
開発では、これらを含むクラッシュの欠点のいくつかは自然に改善されると考えながら、上記の優先事項を念頭に置いたモードの調整テストを実施。シーズン12では、いくつかの細かい変更が行われ、シーズン13開幕時に完全版としてのアップデートが予定されている。
ミッドシーズンのバランス調整
シーズン12のミッドシーズンパッチに向け、現在開発では「タンクの生存性」についての検討が行われているとのこと。
その理由は、パッチ2.11.1でタンク全体に大規模なバランス調整を行った結果、タンクの生存性は大幅に向上しタンク(特にD.Va)を倒すことが困難に感じられるようになったと記載されている。実際に環境でD.Vaを見かける機会も大きく増加し、そのように感じているプレイヤーは少なくないだろう。
調整の方針としては「アーマーやタンク的な防御寄りのパッシブスキル」に焦点を当てて、若干の抑制が予定されている。また、一部ヒーローを対象としたカウンター能力(例:防御アビリティを使用しているタンクに対するビームダメージの軽減)や、ソンブラの“ステルス”の持続時間の調整も検討されているとのこと(ソンブラへの調整を含む、一部内容はミッドシーズンアップデート以降に計画しているとのこと)。これらの調整は、他のバランス調整とあわせて来週のリリースが計画されている。
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source: Overwatch
コメント
コメント一覧 (3件)
硬すぎて倒せないし低機動力のキャラが一生轢かれる
ラマとブリのアーマーの仕様がバグってるのはいつ直るんだ?
本来の仕様より硬いって普通に駄目だろ
d.va環境うざい終わればいいのに