Logicoolは、2024年10月29日に発売された「PRO X TKL RAPID」向けにアップデートを配信。レビュー記事でも指摘していた不満点「ラピッドトリガーとKEY PRIORITY(キー優先順位)が併用ができない」という問題がついに解消された。
PRO X TKL RAPID の残念仕様
PRO X TKL RAPIDは発売からつい先日まで、ラピッドトリガーとKEY PRIORITYを同時に設定することができなかった。KEY PRIORITYかラピッドトリガーどちらかを選択するしかなかったのだ。EAA的にも世間的にも、「後発機種にも関わらずのこの仕様はいだたけない」と酷評されてしまった。
そんな騒動のなかLogicool Gは、2024年11月21日に「2025年初頭のファームウェアアップデートにてラビットトリガーとKEY PRIORITYが同時に使えるようになる予定」と告知していた。
アップデートで問題解消
そして2025年2月4日、無事にラピッドトリガーとKEY PRIORITYの併用が可能になるファームウェアアップデートがG HUBで配信された。ラピッドトリガーが削除されることはなく、KEY PRIORITYと同時使用できるようになったのだ。
本来ならば発売時にやっておくべきだったが、とりあえず問題は解消!
参考:KEY PRIORITY機能とは?
KEY PRIORITY(SOCD / Simultaneous Opposing Cardinal Directions)とはその名の通り、FPSゲームや格闘ゲームなどで「左右(など)の移動キーを同時に押した場合、どちらの入力を優先するか」といった「優先キー」を設定できる機能。選べる設定は4種類 × 5パターンあり、ゲームプレイをより細かく調整できる。
- KEY TRAVEL PRIORITY(キーストロークを優勢):2つの選択されたキーのうち、より深く押されたキーの入力を送信。
- LAST INPUT PRIORITY(最後のキーを優先):最後に押されたキーの入力を送信。
- ABSOLUTE PRIORITY(絶対優先キー「sやwなど」):優先キーが押された場合、非優先キーの入力は送信されない。
- NEUTRAL PRIORITY(ニュートラル):両方のキーが同時に押された場合、どちらの入力も送信されない。
自身のプレイスタイルや手クセに合わせて設定できるため、パフォーマンスの向上が期待できる。
「PRO X TKL RAPID」の致命的欠点が解消され、ようやくラピトリ市場で戦えるようになった形だ。デバイスの質自体は良いので、あとは「ラピトリ感度の全キー固定」が個別設定できるようになれば更に評価は上がるだろう。
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