Logicoolは同社のゲーミングブランド「Logicool G」から、ラピッドトリガー(以下ラピトリ)搭載のゲーミングキーボード「PRO X TKL RAPID」を10月29日に日本で先行販売(Amazon特設ページ)。
Logicool G初の磁気スイッチを搭載したラピトリモデルで、爆速かつ優れた反応性、正確性を追求したプロ仕様の最上位ゲーミングキーボードだ。
本レビューでは、2週間の使用経験を基に「PRO X TKL RAPID(日本語版)」のブラック・ホワイトモデルを徹底分析。製品の魅力や気になる点、前モデルや競合との比較、さらには新機能の活用法まで、詳しく解説していこう。
PRO X TKL RAPID 正直レビュー
- どんな機種?:Logicool G初のラピトリ搭載ゲーミングキーボード
- 向いてる人: 外観も重視したラピトリを使いたい人 / 一切グラつかないスイッチを使いたい人
- 向いていない人:ラピトリとSOCDを併用したい人 / 安さを求める人
- 競合製品:ZENAIM KEYBOARD / RAZER HUNTSMAN V3 PRO など
- カラー:ブラック / ホワイト / マゼンダ
- 良い点:スイッチの正確性はトップクラス / 打鍵時に一切揺れないスイッチ
- いまいちな点:SOCD機能はラピトリ機能と併用できない
- 発売日:2024/10/29
- 価格:32,780円(税込)
- 購入先:Amazon.co.jp
- ラピッドトリガーとは?
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キーストロークを細かく認識できる磁気キースイッチなどを活用して、入力判定位置を数ミリ単位で制御する技術。自分の判断がより迅速にゲームへ反映されるので、どのゲームでも優位になる可能性を秘めている。ただし極体な設定では誤入力や誤作動が増えたり、ゲーム以外で活かすのが難しく、カジュアル向けではない。
- TKLとは?
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テンキーレスの略で、右側の数字のみのボタン(テンキー)を省略した機種のこと。横幅が短く作業スペースを広く取れる。一方、数字キーをよく使う人はフルサイズキーボード(100% キーボード)の方が便利。
PRO X TKL RAPID レビュー結論:“ゾーン”に入りやすい究極のキーボード
- 超軽量キータッチの次世代磁気式アナログスイッチ
- 超正確なラピッドトリガー
- アプリなしでもラピトリ設定可能!
- マルチポイントとSOCD機能で強力なアドバンテージ
- 精密な操作性と静音性を極める筐体設計
- 摩耗に強いPBTキーキャップを採用
- 便利なメディア操作と高いカスタマイズ性
- 充実のサポート体制と高い入手性
- ラピトリとSOCDは併用できない(追記:アップデートで後日解消)
- ラピトリ感度は全キー固定
- エンターキーのみライティングが綺麗に見えない
- 昼光色?
結論から述べると、PRO X TKL RAPIDは「スイッチ精度に魂を込めた、“ゾーン”に入りやすい究極のキーボード」だ。 ラピトリには改善の余地があるものの、磁気スイッチの性能を最大限に引き出す筐体の完成度は群を抜いている。特にスイッチ精度を追求するゲーマーにとって、理想的な選択肢となるだろう。
筆者が普段使いとしている1万円台の磁気キーボードでは、横長のスペースキーと通常キーを同じ作動点に設定しても、実際には微妙な誤差が発生していた。例えば最新CoD『Call of Duty: Black Ops 6(コールオブデューティー ブラックオプス 6)』では、ダッシュとしゃがみの素早い連続入力がズレてスライディングできないことが多かった。
しかし今回のPRO X TKL RAPIDでは、入力の誤差を感じさせないほど正確に応答してくれた。
本機の優位性は、ハードウェアの細部にまで及ぶ。頑丈な金属トッププレートは、強い打鍵にも変形することなく安定性を保ち、内部の複数のダンピング構造が打鍵音を効果的に抑制する。キーキャップのグラつきも皆無に等しい。
まさに「神は細部に宿る」という言葉がふさわしい完成度だ。ラピトリ後発製品ながら、個体性能において他の追随を許さない仕上がりを実現している。
その他の良い点や良くない点を含め、以下で詳細を見ていこう。
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