Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンでは、ブラジル・リオデジャネイロにて世界大会「RE:L0:AD 2025」が開催中。
日本チームCAGはベスト8まで勝ち残っており、日本時間5月16日深夜には韓国チームFearXとメインステージで対戦を繰り広げた。CAGはマップスコア2-1で勝利をおさめ、日本チームとしては6年ぶりとなる世界ベスト4に進出した。
『R6S』CAGが世界ベスト4へ、日本チーム6年ぶりの快挙
日本チームCAG Osakaが、世界大会ベスト4へ進出。世界チャンピオンまで、あと2勝というところまでたどり着いた。
シージ界における日本チームのこれまでの世界最高記録は、2019年に行われた「シックスインビテーショナル2019」において野良連合が記録した世界ベスト4だ。CAGは今回、6年ぶりにこの最高記録に並び、さらに記録更新に挑むこととなる。
リオのアリーナは完全アウェイ、孤立するCAG

ブラジル・リオデジャネイロで開催中の世界大会「RE:L0:AD 2025」もいよいよ大詰め。日本時間5月16日深夜から17日にかけて行われているベスト8トーナメントの初戦で、CAGは韓国代表チームFearXとBO3で対戦した。
6月からはプロリーグが本格的にスタートするが、CAGとFearXはともにAPAC North地域に所属する仲間でもある。アジア地域全体が、これまで一度も世界チャンピオンになったことがない点を踏まえると、日韓チームが世界ベスト8の場で激突すること自体が記録的な出来事だ。

一方で、Carioca Arena 1に朝の10時から集まったブラジルのシージファンたちの声は、FearXへの応援に一方的に傾いていた。そしてCAGに対しては、マイクこそおさえられていたようだが、配信でもあからさまなブーイングが飛び交っていた。CAGにとっては完全アウェイと言える、物々しい環境がそこにあった。
ゲーム側の不具合でトラブル発生「原爆煽り」で炎上も
CAGがブーイングにさらされる原因は、グループステージでの一幕にあると思われる。彼らはブラジルにおける人気チームの一つTeam Liquidを倒してベスト8に進出したのだ。この試合ではゲーム側の不具合によって、一時的にLiquidが優位だった状況がリセット。試合がやり直しとなっていた。

CAGのメンバーにはまったく非のない話である点は強調したい。ゲーム側の問題であり、彼らがルール違反をしたわけではない。しかし、技術トラブルが最終的にLiquidの大会敗退へとつながったので、現地ファンの心理は大きく悪化。試合後から、SNSで不満の声をあげ始めた。不条理にも、CAGにその怒りがぶつけられる形となった。
LuquidのDias選手に至っては、「自分たちの敗戦のイメージ」として、日本・広島への原爆投下を描いたGifを自信のXに投稿していた(投稿は削除済み)。プロeスポーツ選手が政治的挑発と解釈される原爆のGifを用いた点は、日本コミュニティからも大きく非難された。この件について、Dias選手は政治的な含みはなかったことを釈明しつつ謝罪をしている。Liquidのグローバルパートナーの一つである本田技研工業は、厳重に抗議した(Jcastニュース)。
激闘のBO3、FearXに2-1で勝利
このように盤外戦に巻き込まれたCAGだったが、選手たちは落ち着いた戦いを見せてくれた。第1マップ「アジト」は7-4で先勝。FearXのWoogiman選手が華麗なクラッチを決める場面もあったが、総じてCAGがエリア、ガジェット、情報などの各要素で優勢な展開を作れた。
第2マップ「カフェ」はCAGのピックであったにも関わらず、一転してFearXが優勢に。CAGのBlackRay選手が大量16キルで暴れ回るも、ラウンドスコア3-7で相手にカフェを明け渡してしまう。後半から連携が乱れ、惜しくも競り負ける瞬間が目立ったが、タイムアウトを序盤で使ってしまったこともあり、最後まで立て直しができなかった。

戦いはいよいよ、ディサイダーマップ「銀行」へと突入した。前半を3-3で終え、緊迫の展開が続いたが、Mira(ミラ)やFenrir(フェンリル)など強力なオペレーターを投入した相手の防衛網に対し、Twitch(トゥイッチ)のショックドローンがうまく機能した。CAGは6-5でマッチポイントを獲得する。
最後の第12ラウンドでは、1階オープンオフィス側の補強壁が破壊できず、人数でも2v3となり、CAGは窮地に立たされた。しかしArcully選手がNook(ヌック)で拠点に入り込み、クワッドキルの活躍。そこにBlackRay選手がとどめの一撃を刺し、ラウンドスコア7-5。最終マップスコア2-1でFearXに勝利した。CAGにとって初の、世界ベスト4への進出となった。
いよいよベスト4、対戦相手は北米のWildcard
記事執筆時点で5月17日分の試合がまだ続いているが、CAGのベスト4での対戦相手は北米チームWildcardに決定した。Wildcardはグループステージ6位。ベスト8では「アジアのブラジルチーム」となったElevateを2-0で撃破した。
このBO3で勝利すれば、いよいよ決勝戦・グランドファイナルに進出する。
CAG vs Wildcardは日本時間5月17日深夜から18日にかけてスタート。より具体的な配信情報は、決まり次第日本シージ公式Xアカウントに掲載されると思われるので、こちらをチェックして欲しい。引き続き、リオでの激闘の行方に注目しよう。

- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: Twitch, X and others
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コメント
コメント一覧 (1件)
ブラジルチームを負かしたチームはゴミみたいな扱いだからな
だからブラジル開催見てて嫌なんだよ
観客の質が悪すぎる