『Battlefield 6(バトルフィールド6)』では12月9日よりシーズン1の後半戦「冬季攻勢」がスタートしたが、アップデート以降さまざまな不具合が発生しプレイヤーからの不満を招いている。
開発側も迅速に対応中で、現地時間12月12日から15日かけ、各プラットフォームで修正アップデートをリリースしていく予定だ。今回はバックエンドで対応済みの修正や、開発継続中の項目について細かく共有された。また、ブレークスルーや乗り物の今後についても、検討内容が少し明かされている。
『バトルフィールド6』次回アップデート予定
「冬季攻勢」アップデートであるバージョン1.1.3.0では、リリース後からメニュー画面が動作しなくなるなどさまざまな不具合が寄せられていた。
関連は明言されていないが、このアップデートに前後して開催告知されていた『REDSEC』の競技シーン「エリートシリーズ」が、技術的なトラブルで新年に延期された。BFコミュニティは慌ただしい12月を過ごしているところだ。

不具合修正に向け、開発側は週末から週明けにかけて修正アップデートをリリース予定。なお以下で説明されている通り、既に不具合のうちいくつかはバックエンドでのアップデートで解消されている。
次回アップデート日程と内容
- 現地時間12月12日:Steam
- マイクロスタッタリング問題(ゲーム画面の微細なカクつき)を解消するために早期にリリース。さらに、プレイヤーからの直近の報告に基づき、メインメニューと射撃訓練場の改善も実施
- 現地時間12月15日:PlayStation 5、Xbox Series X|S、EA app
- このホットフィックスでは、メインメニューと射撃訓練場に関連した不具合解消を実施
アップデート1.1.3.0の不具合と修正予定
解決済み、または解決に向けて必要な開発を行っている項目は以下のとおり。
- バトルロイヤル:プレイヤーが降下時に空中でスタックしたままになる
- 状況:解決済み
- 対戦開始時の降下フェーズ開始時、航空機からドロップできずにスタックすることがあるという不具合。バックエンド側で既に解決済み
- バトルパス:冬季攻勢ボーナスパスのティアスキップ関連
- 状況:解決済み
- 各プラットフォームで一時停止していたティアスキップ機能について、不具合を修正したうえで再有効化。ボーナスパス内のティアスキップが可能になっている
- 兵士のモメンタムへの変更
- 状況:解決済み
- プレイヤーとして兵士を連続でジャンプさせたり、スライディングさせているとき、失う動作のモメンタム(勢い)が大きすぎ、操作の一貫性に欠けていたという不具合。解消され、アップデート前と同じようにスピードを保てるようになっている
- デイリーチャレンジ報酬
- 状況:解決済み
- デイリーチャレンジのXP報酬が、意図せず5,000XPから3,500XPに減っていたという不具合。既に解消している
- コンクエストのチケット数
- 状況:解決済み
- 一部のサーバーで、コンクエストのチケットが意図せず1200から1000になっていたという不具合。修正されて1200に戻っている
- メインメニューのナビゲーション
- 状況:解決に向け作業中
- 12日または15日のホットフィックスで修正される。メニュー内のニュースカテゴリーで操作がハードロックされたり、各タイルをナビゲートするのが困難になっていた。他にも「冬季攻勢」カテゴリーを選択したのにオリジナルのマンハッタン橋が出てくるという不具合も。
- 完全に解消されるホットフィックスがリリースされるまで、再現性を確認したうえで一時的な解消を適応させた。
- 一定間隔で生じるマイクロスタッタリング(Steam版)
- 状況:解決に向け作業中
- Steam版で12日にリリースされる、対戦中にマイクロスタッタリングが生じる不具合への修正。リリースされるまで個人でできる対策として、フレンドに表示される自分のオンライン・ステータスを「オフライン」に設定することで回避できる
- 射撃場:ダメージ表示、標的のヒット判定
- 状況:解決に向け作業中
- 射撃場のさまざまな射程で、表示されるダメージの値とヒット判定に一貫性がないという不具合への修正。着弾のインパクトが登録されないという別の不具合も確認している
- ボットのステータス追跡
- 状況:開発中
- 以前プレイヤーのスタッツ(統計)からボットをキルした分が削除されたが、これに関連して、ボットにキルされた分が削除されないという不具合が生じていた。これによりプレイヤーの統計に不整合が生じてしまったため、このバグを修正するまでの間はボットをキルした分を一時的にまた戻し、数字が合うようにしている。
- 他にも、自分のプロフィールページで、表示させる統計数値をカスタマイズ可能にする改善案についても調査中。バトルフィールドでどんなキャリアをたどってきたか、他人に表現する手段を拡張する
- 最低スペックマシンでのラバーバンド現象
- 状況:開発中
- 『バトルフィールド6』で要求される最低スペックに近いCPUを使い、低グラフィックに設定していると、いわゆるラバーバンド(画面が巻き戻されて見える現象)や、ヒット判定の不具合、レイテンシと思われる事象が起きる場合がある。これはゲーム側がCPUのシミュレーション速度60Hzを維持できないことが原因
- 自分のCPUパフォーマンスは、設定でオーバーレイを表示してチェックできる(設定→グラフィックス→詳細→高度な設定→パフォーマンスオーバーレイ→シンプル)
- シミュレーション速度が落ちる場合、高度なグラフィック設定でフレームレートの上限を設定するなどしてCPU使用率とのバランスを取るという手も。今後の改善アップデートに向けて作業中
ブレークスルーへの変更点について
「冬季攻勢」アップデート1.1.3.0では「ブレークスルー」の攻防バランスを調整。多くのマップで攻撃側に乗り物が追加されたり、エリア確保可能な境界線が見直されたりした。具体的には以下の記事を参照。

そもそも「コミュニティのフィードバックにもとづいて」行われた変更だったはずが、そのコミュニティからは逆に不安の声が寄せられている。乗り物の増加によって攻撃側が逆に有利になりすぎる可能性があり、特にロビーのプレイヤーが少なめの状態で始まった対戦では防衛側が不利に。もしくは、対車両の選択肢がもっと必要であるという意見も見られる。
一方では、乗り物の台数うんぬんではなく、目標地点の位置や、セクター内を移動する際の流れの悪さが攻防のバランスを崩している原因であり、防衛側の方が目標にアクセスしやすく、攻撃側の序盤の勢いを削いでいるという指摘もあるという。
また、別件で「ブレークスルーは64人モードにすべき」という声や、マップのレイアウトにあわせて、マップごとに人数を設定するべきという提案も出されている。
開発側はこのように、プレイヤーの声を具体的に拾っている旨を強調している。実際上記はいずれもコミュニティの議論でよく見られるものだ。
とはいえ、具体的な再調整についてはもうしばらく待つことになりそうだ。
「皆さまからのフィードバックは、ブレークスルー改善への方向性を引き続き導いています。今後の調整が形になり次第、さらに詳細を共有いたします」
乗り物のアップデート全般&予定
- 特定の状況下で、戦車が意図しない量のダメージを受ける。または、装甲車両が受けるダメージが角度によって異なり、一貫性がないといった点を解消するため、乗り物のダメージゾーンをアップデートし、確実性が向上するようにした
- ブレークスルーでは、いくつかのマップを調整してセクターごとの進行ペースをより明確にした
- 車載機関銃がダメージを正しく登録しない不具合を修正し、ガンナー席の反応性を改善
- 空対空戦闘を改善するための調整を検討中。2026年初頭には、ジェット機関砲のダメージを減少させ、パイロットの平均生存時間を延ばす予定
- シーズン1より後には、空中戦における視認性と、状況把握を助ける専用の航空レーダーシステムの導入について調査中
日本時間12月12日に発表された今年の「The Game Awards」では、「Best Audio Design(ベスト・オーディオ・デザイン)」を受賞した『バトルフィールド6』。次回の大型アップデートや新コンテンツなども気になるが、リリース以来続いているコミュニティとの盛んなやりとりに、まずは一定の安定が見られるのか注目していきたい。
FPS POWER TUNE
Source: BF Official







コメント
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おうまてや武器XP緩和とリコイルが変に飛び上がるのはいつ治るんや 優先順位絶対間違ってるだろ