ゲーマー向けライフスタイルブランドRazerは、左右対称型ゲーミングマウスの最新モデル「Razer Viper V4 Pro」を2026年3月25日(水)に発売した。価格は26,980円(税込)で、カラーはブラックとホワイトの2色展開。Razer.comおよびAmazon.co.jpほかで販売される。
前作「Viper V3 Pro」(2024年4月26日発売 / 26,480円)からわずか500円差という価格設定ながら、センサーはGen3へ刷新、重量は54gから49gへ軽量化、そして新技術「Frame Sync」によりモーション遅延0.36msを達成した。開発にはLoL世界王者6回のFaker選手やCS2レジェンドのNiKo選手が参加しており、競技シーンの最前線で磨かれた一台となっている。
- 3行まとめ
- 50,000DPI / 930IPS / 90Gの「Focus Pro 50K Gen-3センサー」と新技術「Frame Sync」でモーション遅延0.36msを実現
- Viper V3 Proの54gからさらに軽量化して49g(ブラック)を達成、クイックオンボード調整も新搭載
- 前作から500円差の26,980円で、DeathAdder V4 Pro譲りの光学ホイール・Gen-4スイッチも搭載
プロNo.1マウスの後継機「Razer Viper V4 Pro」

- 概要:プロゲーマーと共同開発された、Razer最新の左右対称ワイヤレスeスポーツマウス
- 特徴:超軽量49g / 無線・有線8000Hz対応 / Gen3センサー(50,000DPI) / Frame Sync / 光学スイッチ・ホイール / 最大180時間バッテリー
- 価格:26,980円(税込)
- 発売日:2026年3月25日(水)
- カラー:ブラック / ホワイト
- 販売先:Razer / Amazon(ブラック・ホワイト)
| 技術仕様 | スペック |
|---|---|
| フォームファクター | 右利き向け左右対称デザイン |
| 接続方式 | Razer HyperSpeed Wireless Gen-2 / 有線 |
| バッテリー駆動時間 | 1000Hz設定時:最大180時間 / 8000Hz設定時:最大45時間 |
| RGBライティング | なし |
| ポーリングレート | 最大 真の8000Hz(有線・ワイヤレス) |
| センサー | Focus Pro 50K オプティカルセンサー Gen-3 |
| 最大感度 | 50,000 DPI |
| 最大速度 | 930 IPS |
| 最大加速度 | 90 G |
| プログラム可能ボタン | 6 |
| スイッチタイプ | オプティカルマウススイッチ Gen-4 |
| スイッチ耐久性 | 1億クリック |
| オンボードメモリプロファイル | 1 |
| マウスソール | 100% PTFE |
| ホイール | オプティカル(チルトなし) |
| ケーブル | USB Type-A to Type-C |
| サイズ | 127.1 × 63.9 × 39.9 mm |
| 重量 | 49g(ブラック)/ 50g(ホワイト) |
| ドック互換性 | なし |
| ソフトウェア | Synapse 4 / Synapse Web対応予定 |
| 同梱物 | Viper V4 Pro、HyperSpeed Wireless Gen-2ドングル、USB Type-A to USB Type-Cケーブル、マウスグリップテープ |
| 価格(税込) | 26,980円 |
ProSettings.netの調査でプロゲーマー使用率No.1に輝いた「Viper V3 Pro」の後継機として登場したViper V4 Proは、形状やコーティング、マウスフィート、サイドスイッチの設計をあえて変更せず、前作で高い評価を受けた部分はそのまま維持。その上で、センサー・ワイヤレス・スイッチ・ホイールといった中身をフルモデルチェンジした。
「eスポーツでは勝敗がほんの数ミリ秒で決まります。Viper V4 Proは実際の競技プレイにおいて、より高速かつ安定した入力を実現するために設計されています」
— Razer グローバルeスポーツディレクター Jeffrey Chau氏
「Viper V4 Proは、まるで自分の手の延長のよう。ここ一番の試合で必要な応答性を、まさにそのまま備えています」
— Lee "Faker" Sang-Hyeok(T1 / LoL世界王者6回)
発売前にはErlkönig(エルルケーニッヒ)と呼ばれるカモフラージュ柄のテスト版がトッププロに配布され、スクリムや国際大会で徹底的に実戦検証が行われた。Faker選手自身もErlkönigユニットを使った実機テストに参加し、ハンドカム付き配信で驚異的なプレイを披露している。

ここからは、Viper V4 Proの注目すべき新要素を4つの特徴に分けて紹介し、そのあとにDeathAdder V4 Proから引き継がれたパーツ群をまとめて解説する。
特徴①:50,000DPIの「Gen3センサー」は現時点で最強クラス

Viper V4 Proに搭載された「Focus Pro 50K オプティカルセンサー Gen-3」は、最先端の55nmプロセスで製造されたRazer史上最高性能のセンサーである。スペックは最大50,000DPI、930IPS(秒速約23.6m)、90Gの加速度で、解像精度は最大99.8%に達する。
前作Viper V3 Proに搭載されていたGen-2センサー(35,000DPI / 750IPS / 70G)と比較すると、DPIは約43%、IPSは24%、加速度は約29%向上した計算になる。現時点で市場に出回っているゲーミングマウスのセンサーとしては、全項目でトップクラスの数値だ。
ちなみに50,000DPIとは、わずか0.5ミクロン(マイクロメートル)の動きを検知できるレベルだ。これは大腸菌の幅とほぼ同等の距離に相当する。こうした微細な検出精度を持つセンサーが一般消費者向け製品に載る時代になったかと思うと、技術の進歩に驚かされる。
センサーにはソフトウェア機能も充実している。1DPI単位の感度調整(全範囲対応)、他のマウスから感度感覚を移行できる感度マッチャー、プレイスタイルに合わせてDPIカーブを変えるダイナミック感度、センサー角度のズレを補正する回転ツール、リフトオフディスタンスを26段階で設定できる非対称カットオフ、サーフェスを問わずリフトオフを一定に保つスマートトラッキングなどが用意されている。
特徴②:Motion Sync遅延の概念が消える!「Frame Sync」とは

Viper V4 Proの目玉となる新技術が「Frame Sync」だ。これはセンサーのスキャンタイミングとマウスのポーリング(PCへのデータ送信)サイクルを完全に同期させる仕組みで、市場で初めて搭載された技術となる。
従来のマウスは「非同期ポーリング」方式で、センサーの読み取りとPCへの送信タイミングにズレが生じていた。2019年にRazerが導入した「モーションシンク(Motion Sync)」はPCのポーリング要求にデータ準備を合わせることでジッター(揺らぎ)を排除したが、同期の範囲はあくまで限定的だった。
Frame Syncはこれをさらに発展させ、センサーが次のポーリングを予測して必要なタイミングだけスキャンとレポートを実行する。つまり「ジャストインタイム」のデータ処理が行われるようになった。これにより無駄なセンサー更新が消え、モーション遅延の低減だけでなくバッテリー消費の削減にもつながっている。
実測値としては、Viper V4 Proのモーション遅延は0.36msで、競合製品(0.92ms)と比べて約2.5倍高速という結果が出ている。発表会では「この技術を搭載した製品は現時点で市場にViper V4 Proしかない」と明言された。
特徴③:前作より約9%の軽量化!49gで構造強度も2倍

Viper V4 Proの重量はブラックモデルで49g、ホワイトモデルで50g。前作Viper V3 Pro(54g / 55g)から約9%の軽量化を果たした。
軽くなった理由はシェル厚の最適化とPCB(基板)のコンパクト化にある。ただし軽量化のために耐久性を犠牲にはしていない。内部設計の改良により、構造強度は最大2倍に向上しているとRazerは説明する。
重量バランスにもこだわりが見える。発表会ではViper V4 Proをデスクに置いた際にフラットに安定する設計であることが強調された。一部の競合製品では前方に重心が偏り、置いただけで前傾するケースがあるが、Viper V4 Proでは重量をボディ全体に均等配分することで、ゲーム中の予期せぬ挙動を抑えている。
形状は前作Viper V3 Proから変更なし。コーティング、マウスフィート、サイドスイッチの形状についても、前バージョンで高い評価を受けていることから意図的に据え置いたと発表会で説明されている。クローグリップとフィンガーチップグリップに最適化された右利き向けの左右対称デザインだ。
特徴④:LANパーティーで便利なクイックオンボード調整
Viper V4 Proでは新たに「クイックオンボード調整」が搭載された。これまでのRazerマウスでは本体裏面のDPIボタンで感度変更ができたが、ポーリングレートの変更にはPC側のソフトウェアが必要だった。
Viper V4 ProではスクロールボタンとDPIボタンを同時操作することで、マウス単体でもポーリングレートの切り替えが可能になった。たとえばトーナメント会場など自分のPCを使えない環境でもすぐに最適な設定に合わせられる。
また、Viper V4 Proの発売と同時にリリースされる「Razer Synapse Web」にも対応。ブラウザ上からDPI感度やポーリングレート、キー割り当てなどの設定変更ができ、ソフトウェアのインストールが不要なため、ほぼどの環境でも素早くカスタマイズできる。

特徴⑤:DeathAdder V4 Proから引き継がれた「Razer Viper V4 Pro」の次世代パーツ群
Viper V4 Proに搭載されている主要パーツの多くは、2025年7月に発売されたDeathAdder V4 Proで初搭載されたものと同等だ。以下にざっくりまとめる。

HyperSpeed Wireless Gen-2は、Razer独自の次世代ワイヤレスプラットフォーム。平均クリック遅延0.204ms(8000Hz時)を記録し、電力効率は前世代比で60%以上向上した。有線・ワイヤレスともに真の8000Hzポーリングに対応する。

オプティカルマウススイッチ Gen-4は、金属接点の代わりに光で作動するスイッチ。デバウンス遅延ゼロでダブルクリックのリスクを排除しつつ、1億回のクリック耐久性を確保している。前世代からアクチュエーション荷重が12%軽量化され、より軽いタッチで確実な入力が可能になった。

オプティカルスクロールホイールは、Razerのeスポーツマウスとして初めてDeathAdder V4 Proに搭載された光学式ホイールと同じもの。従来のメカニカルホイールと比べて3.3倍の信頼性を実現し、ゴースト入力や意図しない逆スクロールを排除している。
半球形ドングルは、HyperSpeed Wireless Gen-2に対応した新型USBレシーバー。加重設計で倒れにくく、アンテナ高の最適化で高ポーリングレート時の接続安定性を向上させた。接続状態・バッテリー残量・ポーリングレートを色で示すLEDインジケーターも搭載している。
バッテリー駆動時間は1000Hz設定時で最大180時間、8000Hz設定時でも最大45時間。DeathAdder V4 Proの最大150時間(1000Hz時)からさらに伸びた。Synapseのスマートポーリングレートスイッチャー機能を使えば、ゲーム中は8000Hz、デスクトップ操作時は1000Hzへ自動切り替えすることもできる。
これらの詳細については過去のDeathAdder V4 Pro発表記事で詳しく解説しているので、より深く知りたい方はそちらも参考にしてほしい。前作Viper V3 Proとの違いが気になる方は、以下の比較表もあわせてチェックしてほしい。
| 項目 | Viper V3 Pro(前作) | Viper V4 Pro(新型) |
|---|---|---|
| センサー | Focus Pro 35K Gen-2 | Focus Pro 50K Gen-3 |
| 最大DPI | 35,000 | 50,000 |
| 最大速度(IPS) | 750 | 930 |
| 最大加速度(G) | 70 | 90 |
| スイッチ | オプティカル Gen-3(9000万回) | オプティカル Gen-4(1億回) |
| ホイール | メカニカル | オプティカル |
| ワイヤレス | HyperSpeed Gen-1 | HyperSpeed Gen-2 |
| ポーリングレート | 最大8000Hz | 最大8000Hz(Gen-2ドングル付属) |
| バッテリー(1000Hz時) | 最大95時間 | 最大180時間 |
| バッテリー(8000Hz時) | 非公開 | 最大45時間 |
| 重量(ブラック / ホワイト) | 54g / 55g | 49g / 50g |
| Frame Sync | 非搭載 | 搭載 |
| クイックオンボード調整 | 非搭載 | 搭載 |
| Synapse Web | 非対応 | 対応 |
| 販売開始時点での価格(税込) | 26,480円 | 26,980円 |
※センサー・重量・Frame Sync・クイックオンボード調整を除く主要パーツ(Gen-4スイッチ、光学ホイール、HyperSpeed Gen-2など)はDeathAdder V4 Proと同等スペック




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