『Delta Force』オープンテストは10/15!

『タイタンフォール2』 インタビュー前編: VR版『TF2』をテスト中、三人称視点の理由、AI兵士の扱いなど

タイタンフォール2
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東京ゲームショウ2016にて、Respawn Entertainmenへ『Titanfall 2(タイタンフォール 2)』の気になるあれこれをインタビューすることができました。

二人とも常に笑顔で非常にざっくばらん。言ってもいいの?!とこちらが心配してしまうような話や、Infinity Ward時代の興味深い逸話なども聞くことが出来ました。

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タイタンフォール2 独占インタビュー前編

答えてくれたのはアートディレクターのJoel Emslie氏(写真左・以下敬称略)、COO(最高執行責任者)のDusty Welch氏(写真右・以下敬称略)。長いインタビューとなってしまったので2回に分けて公開します。興味深い内容が多数含まれるのでぜひご覧ください。

tf2-img_1087

EAA中身(Johnny): こんにちは。FPSをメインとしたサイトEAA!!と申します。今日はよろしくお願いします。

両名: よろしくお願いします!

EAA:今日はこのような場を設けていただきとても嬉しいです。タイタンフォールは、オリジナル(初代)の「フリー・ザ・フロンティア」トレーラーで衝撃を受けて一気にファンになりました。

Respawn: そうなんですね。ありがとう!

Titanfall Free The Frontier

Joel Emslie:そうだ、まさに今製作中の映像なのですが、ちょっと観てみますか?(スマートフォンを取り出す)まだ何処にも出していない映像です。おっと撮影は禁止ですよ(笑)

※ しばし鑑賞。映像はまさかの展開も垣間見れる刺激的な内容でした。近日公開予定。

EAA:オーマイガッ。

全員:

EAA:これは興奮しました。タイタンフォールユニバースはもっともっともっと多方面へ広げて欲しいですね。

Joel Emslie:『タイタンフォール 1』では、ユニバースについてそんなに情報を出していなかったということが分かりました。ユーザーたちがこれらのことについて知りたいという声が本当に多く、その必要性に気づいたんです。先ほどビデオで観たように、パイロットとタイタンには関係性があります。進めるごとにどんどんどんどん親近感が湧き、心に何かを感じさせるような体験になると思います。

TF2-『Titanfall 2(タイタンフォール 2)』TF2

タイタンとの関係性

EAA:今回、初となるシングルプレイヤーが搭載されましたが「AIと人間の関わり」は映画や様々な物語でよく扱われる題材です。その中で、『タイタンフォール 2』ならではの取り組みはありますか?

Joel Emslie:タイタンとプレイヤーの関係は、映画「ターミネーター」のターミネーターとジョン・コナーとの関係に近いものがあります。

ただし、ゲームの中にはとてもクラシックなSci-Fi要素が含まれています。例えばBT-7274(キャンペーンでパートナーとなるタイタン、以下BT)の声と彼の性格は、「Forbidden Planet(禁断の惑星、1956年製作のアメリカ映画)」のロボット「ロビー」とすごく性格が似ています。

Forbidden Planet

Forbidden Planet

従来のSci-Fiと最新のSci-Fiをすべて統合して、みなさんがBTを愛して、惚れてくれるように、いろいろな試行錯誤をしています。

EAA:なるほど、とても楽しみです。

Joel Emslie: いいね!(拍手)私も楽しみになってきました!(※ 思いだしてもフフッとなるほどのハイテンション)

BT-7274

BT-7274

TF2のマルチプレイヤー

EAA:マルチプレイヤーについてですが、「グラップリングフック」はとても楽しい機能で、マルチプレイヤーに欠かせないレベルのガジェットだと感じました。『タイタンフォール 1』から『タイタンフォール 2』になって、最も進化したマルチプレイヤーのポイントはどこですか?

Joel Emslie:オリジナル(TF1)のマルチプレイヤーは、例えばレベルが1から10あるとしたら、最初からLv10のフルスロットルでやる必要がありました。とても速いペースですごくクレイジーな展開でしたが、『タイタンフォール 2』ではペースを落としています。

マルチプレイヤーの違いとしては、『タイタンフォール 1』ではタイタンを「中古車」のように扱っていたことです。利用し、爆発させ、乗り捨てるような存在でした。

今回の『タイタンフォール 2』では、タイタンを本当に自分の友人になりたくなるような、ずっと一緒に居続けたくなるような関係を目指しています。

EAA:一番大きく変わったのはタイタンとの“絆”かもしれませんね

Joel Emslie:そう、“絆”です。シングルプレイヤーでもマルチプレイヤーでもね。

タイタンフォール 2』では、パイロットとタイタンがチームになることで最強・無敵だということが伝わります。

特にシングルプレイヤーでは、タイタンが死んでしまうとミッションを失敗してしまったということになるので、絆を肌で実感できるようになると思います。

tf2-88788

三人称視点の理由

EAA:タイタン搭乗シーンなどが一人称から三人称に変更されていますが、その決定の理由は?

Joel Emslie:1番大きな理由は、タイタンのカスタマイズ要素が挙げられます。『タイタンフォール 1』では自分のタイタンを自分で見て感動する場面がありませんでした。それを3人称視点に変えることによって、カスタマイズしたタイタンを見ることができるようになったのです。

EAA:見て楽しむための変更ですね。1人称と3人称の切り替えをオプションで設定できますか?

Joel Emslie:NOです。それは意図的に設計しているので、変えることはできませんね。

EAA:私は3人称も好きですよ。

Joel Emslie:アニメーターたちも同様に感じているみたいです笑。私も個人的には3人称のほうが好きですね。がんばってカスタマイズしたタイタンだからこそ、見たいんですよね!

タイタンフォール2

テックテストの反応

EAA:テックテストでのバウンティーハントは戦略的でとても楽しく、パイロットvs.パイロットも味わいがって楽しめました。コミュニティの反応はどうでしたか?

Joel Emslie:テックテストではゲームプレイとしても色々な素晴らしいフィードバックをいただけました。

サーバーやマッチング方法など、様々な問題点を洗い出すことができた、すごく良いテストだったと感じています。

EAA:今後、ベータテストの実施予定はありますか?

Joel Emslie:すでにテックテストを実施していますし、ローンチの日程にも近いため行いません。

コミュニティの方たちに分かってほしいことは、みなさんの声をものすごく、本当に本当に大事にしていることです。なんらかの改善点や問題点やクレームがあれば、すぐに、本当に集中的にフォーカスして、できれば数日以内に修正するよう努力しています。

VR版『タイタンフォール』

EAA:『タイタンフォール』はVRに最適なコンテンツだと思いますが、VR化の計画はありますか?

Joel Emslie:1度社内でちょっとVR化をやってみたんです

EAA:おお!

Joel Emslie:社内で何人かがそのテストをやって、我々も実際に自分でやってみました。今は(VR対応の)予定はないんですけど、これはもう本当に素晴らしい。何よりもVRに最適なので。

6メートルくらいのタイタンがプレイヤーのすぐ目の前に迎えに来て、コックピットに乗ることができます。内部のパネルなどにグッと顔を近づけると、すごく細かい詳細を近くで見ることができるし(※ 体全体で表現しています)、崖の上の高い場所へ行って上から撃ちまくる、そういった楽しいこともできました。

EAA:すぐリリースしましょう!笑

Joel Emslie:(笑)でも問題がありました。それは、あまりにもゲームのペースが早すぎることです。ピピピーッ(タイタン爆散前の警告音)ボン!となったら吐き気しか残りません。その問題を改善することができれば、将来的に取り入れようとは思っていますが、現時点では難しいところです。

EAA:現時点でのリリース予定はないけど、今後は出す可能性があると。

Joel Emslie:そうですね。本当に、純粋に、言葉では伝えきれないくらいの素晴らしい体験だったので。

EAA:うーん、今日にでもやりたいです。

Joel Emslie:いいですよ!一緒に車酔いしますか笑。VRでは『スター・ウォーズ』とか『FIFA』とかアメフトのゲームもやっているんですけど、やっぱり『タイタンフォール』の6メートルの巨人が隣に立っているいうことでもっとも圧倒的にレスポンスがあったんですよ個人的に。

Dusty Welch:フットボールも楽しかったです笑

AI兵士

EAA:早く巨大なタイタンで足元の兵士を一掃したいですね! AI兵士の扱いは『タイタンフォール』のマルチプレイヤーで大事なポジションだと思いますが、テックテストでの使い方以外での展開は?

Joel Emslie:はい(力強く)。沢山あります。今後発表していく予定なんですけど、テックテストでまったく何も出していなかったものも、これからどんどん出ていきますので、AI兵士は今後、乞うご期待ということで。

現在、マルチプレイヤーのAIにものすごくフォーカスしたプロジェクトを行っています。この内容はリリースが近くなると明らかになるでしょう。

難しいところは、ゲームプレイの中でAIに何か意味付けをしたいという点です。「ただそこにいるだけ」ではなくて何か意味を持ってそこに置きたかったので、その点ではちょっと苦戦したのかもしれない。なのでAIに付加価値をどんどん提供できるようにしています。

タイタンフォール 2:タイタン紹介公式トレーラー

前半は以上になります。次回の後編では、前作で話題となった「スマートピストル」がキャンペーンでも非常に大事なキーアイテムとなることや、『CoD4:MW』当時の開発秘話、そしてキャンペーンのストーリーとマルチプレイヤーのバランスと楽しさに、強い自信を持っていることが伺えるインタビューです。

後編追記

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