発売を来月に控える『Battlefield V(バトルフィールド 5)』ですが、環境破壊のシステムと連動してゲームプレイに大きな影響を与える銃弾の貫通。その銃弾貫通システムにフォーカスを当てた公式記事が公開されました。
過去のシリーズ作品では貫通するか・しないかの2極化した状態しかなかった銃弾貫通システムを刷新。口径と武器特性によって変化する銃弾貫通が、サプレッションやゲームプレイにどのような影響を与えるかを知ることができます。
「Battlefield™ V」の銃弾は想像以上に様々なことができます。もちろん、敵を倒すことができます。他にも、制圧射撃を行ったり、敵の気を逸らせたり、爆弾を爆発させたり、建造物を壊すことも可能で、これらすべてで戦場が形作られます。
さらに、カバーの後ろにいる敵を撃つこともできます。大小を問わず、破壊システムは「Battlefield」 の特徴ですが、これはカバーも同じで、これには木製ドアやコンクリート壁、フェンス、植物、そして新登場の「構築」も含まれます。ところで、銃弾が当たったときに、カバーはどれくらいのダメージを受けるのが理想なのでしょうか?これをデザインするにあたっては、私たちが銃弾貫通と呼ぶものが関わってきます。これは没入感を高めるオーディオおよびビジュアル効果であるだけでなく、ゲームプレイにも直接的な影響を与えます。
「Battlefield V」のシニアゲームデザイナーであるRickard Antroiaは、このトピックを誰よりも詳しく把握しています。そこで、Rickardにインタビューをお願いしたところ、彼は喜んでシステムの詳細を語ってくれました。
銃弾貫通とは?
銃弾貫通は、銃弾が薄い物体を貫通して、その反対側にいる相手に本来よりも低いダメージを与えるというものです。これは武器のカテゴリーに応じて性質が変わり、敵にダメージを与える新たな方法を追加するものであり、敵をカバーから追い出すこともできます。
「Battlefield V」の銃弾貫通のコンセプトにはどのようなアプローチで取り組みましたか?
銃弾貫通の開発は「Battlefield 1」の破壊デザインがきっかけになっています。「Battlefield 1」では、壁や家、その他のカバー――これらは私たち開発者にとっては「アセット」ですが、これらが戦闘中にあっという間に崩壊して、戦場が平らになっていました。これを受けて、破壊クラスやオブジェクト、建造物の構築方法を見直すことになりました。狙いはプレイヤーと環境のインタラクションを増やして、アセットのパーツ数を減らすことでした。
射線上にあるカバーは段階的に崩壊する必要がありましたが、低レベルの爆発や銃弾には耐えられる必要がありました。輸送車両や手榴弾で戦場が平らにされることを避けるために、これらのダメージには耐えられるようにカバーをアップグレードしました。「構築」も同じでした。構築には時間がかかるし、その間は敵の銃弾にさらされることになるので、これらのアセットには十分なカバーとして機能できるだけの頑丈さが必要でした。
その一方で、この機会に「Battlefield」シリーズに様々な口径や武器の種類ごとの違いを導入してみようと考えました。過去のタイトルでは、銃弾貫通は1か0しか存在しないシステムでした。銃弾が貫通するかしないかの違いしかなく、口径が違っても、それは同じでした。そこで、武器特性の違いを大きくすれば、兵士の前にあるものを一切排除することなく、プレイヤーをカバーから動かすことができるのではないかと考えました。
敵のカバーを切り裂くためにもっと銃弾が必要ですか?「Battlefield V」の消耗戦システムへの適応方法について学びましょう。
銃弾貫通はゲーム内ではどのように体験することになりますか?
カバーに隠れているときに、敵の機関銃の銃撃を受けて動けなくなれば、間違いなく、その脅威を感じるでしょう。軽機関銃や中機関銃などはカバーを貫通する威力があります(ただしダメージが大きく低下)。そのためスナイパーへの対抗策となり、相手を隠れている場所から追い出すことができます。
ビジュアル的には、貫通してきた銃弾は銃撃を受けているプレイヤーには塊や破片のようなエフェクトを発生させます。そして銃を撃っているプレイヤーからは小さな弾痕と控えめなビジュアルエフェクトが見えます。貫通しない銃弾は、銃を撃っているプレイヤーから見ると、固い物質をへこませたり、その表面を裂いて飛び散らせたりします。当然ながら、銃弾貫通システムはまだまだ改良が続けられます。特定の値を設定してリリースされますが、今後も調整やアップグレードを行うつもりです。
武器や銃弾の種類によって貫通の仕方はどのように変わりますか?
ピストルやカービンなど、サブウェポン全般はドアや布、小さな植物、ガラスなどのアセットを貫通します。次のカテゴリーには短機関銃とショットガンが含まれます。これらは貫通力の値が少しだけ上がります。セミオートマチック、スラッグ、アサルトライフルはそれぞれ独自のカテゴリーが設けられていて、一部に例外があります。スナイパーライフルはライフルのアップグレードされたバージョンであり、フルオートマチックの軽機関銃に準ずる存在です。フルオートマチックの軽機関銃は木造の建物の壁を破壊して貫通することが可能で、バリケードのカバーを貫通できます。
歩兵の武器以外では、ビークルの銃弾、HMG、航空機の20mm砲があります。これらはすべて貫通力の高い武器で、ダメージは低下するものの、プラスターやレンガの壁を貫通することができます。
オープンベータを受けて銃弾貫通システムを変更しましたか?
当初、スナイパーライフルは軽機関銃と同等の貫通力がありましたが、銃弾1発の重みを増すために、ベータ後に貫通可能射程が短縮されました。現在では、ドアや植物、薄い板を貫通する、戦術的な銃撃のみが可能です。
銃弾貫通を活用するためのアドバイスはありますか?
いつまでも安全な場所などないことを覚えておきましょう。たとえ敵が見えなくても、相手にプレッシャーをかけることは可能です。大口径の武器の優位性を活かして敵に制圧射撃をおこない、守られた安全な場所から敵を追い出したり、強制的に反撃や迂回をさせましょう。閉じたドアや薄いフェンス越しに攻撃して敵を驚かせてやりましょう。
もし敵に撃たれたなら、一番安全な方法は敵との間に2つ以上のカバーを挟むことです。気を抜かないようにしましょう!周囲の状況をよく見て、足音に耳をすませ、敵が何をしようとしているのか考えましょう。
『Battlefield V(バトルフィールド 5)』の発売日は11月20日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC。
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Source: EA
コメント
コメント一覧 (5件)
チーター対策(特にウォールハック)強化されないでこれやられちゃうと
ちょっと怖いなーと言うのもありますやねー
もう一つの記事の細かい武器調整も大事だと思うんですが
Vからはこういうチーター対策やります!ってアナウンスあんま聞かないしなー
「爆弾を爆発させたり」
尚、βでは対人マインすら壊せんかった模様
角待ちマシンガンが増えるだけじゃねーかなぁ。
??? そういった角待ちに対処するための貫通強化だと思いますが...
これは良い貫通、打ち合いの読みが広がる