eスポーツトップランナー: DeToNator YamatoN 氏が語る、プロゲーマーからストリーマーに転身した経緯とバトルロイヤル系ゲームの魅力

eスポーツトップランナー: DeToNator YamatoN 氏が語る、プロゲーマーからストリーマーに転身した経緯とバトルロイヤル系ゲームの魅力

最前線で活躍する大人気ストリーマー YamatoN 氏に、プロゲーマーからストリーマーへ転身した経緯やバトルロイヤル系ゲームの魅力、安定して勝つコツなどについてインタビューさせていただきました。

自己紹介をお願いします。

YamatoN氏:DeToNator の YamatoN です。様々なゲームをプレイしていて、カードゲームや VR ゲームなどもプレイしています。元々無料 FPS タイトルを長期間プレイして、その時に初めてプロゲーマーになり世界大会に出場して、その後様々な FPS ゲームをプレイして大会で入賞しました。そのような活動をしてきた後に『Alliance of Valiant Arms』(以下 A.V.A)で DeToNator に加入させていただきました。その後『オーバーウォッチ』でプロゲーマーとして活動して、現在はゲームを拡げる側の配信者という立場になり活動しています。

ゲーム経歴をお教えしていただけませんか?

YamatoN氏:高校 2 年生までは家にゲーム機とパソコンはなかったので、パソコンゲームに触れたのは 17 歳の時です。それまでは友達の家で一緒にゲームをする程度でした。ゲームよりトランプなどで遊ぶほうが多かったです。大富豪などとても流行っていて、ずっとやっていた覚えがあります。あとは部活をずっとやっていました。中学 2 年までは野球部、その後はフットサルをやっていました。

パソコンゲームに触れたきっかけをお教えしていただけませんか?

YamatoN氏:一番初めに触れたのは某無料 FPS タイトルでした。ゲームを始めて半年ほどは、おんぼろのパソコンでプレイしていました。そのパソコンでずっとプレイしていましたが、ある時動かなくなってしまいました。オフライン大会に出場するような有名チームに所属していたのですが、パソコンが動かなくなり大会にも出場できなくなりました。それがきっかけでパソコンを買い替えましたが、当時プレイしていた FPS ゲームが新しいパソコンでは互換性の問題でプレイできないことが発覚し、別の FPS ゲームをプレイすることになりました。しかし、プレイしていくうちにどんどんハマっていくようになりました。

ゲームが上手くなったタイミングがありましたら教えてくれませんか?

YamatoN氏:実はその新しいパソコンにはグラフィックスカードが入っていなく、また 3 ヶ月後にグラフィックスカード付きの新しいパソコンを購入しました。当時最強だったチームとよく対戦していましたが、20 戦中 20 敗するほど、全く勝てませんでした。すごく悔しくて、チーム全員で「パソコンを買い替えて強くなろう」と決意したのがきっかけです。新しいパソコンで練習を重ね、最後はその最強チームに勝つことができました。

1 度勝つと急に勝てるようになり、最終的には 8 割くらいの勝率で勝てるようになりました。夏休みなど利用して、全員揃って 1 日 10 時間以上練習して大会でも優勝できるようになりました。

プロゲーマーになったきっかけを教えてくれませんか?

YamatoN氏:国内大会で優勝できるようになりましたが、世界大会が開催されなかったため、少しゲームから離れている時期がありました。その時に活動していたトッププレイヤーから世界大会に参加しないかと誘われ、結成したのが「Vault」というチームでした。世界大会で何度か勝利したこともありますが、決勝戦で中国チーム相手に負けてしまい、もっと対抗できるように強くなりたいと思ったのがプロゲーマーになろうと思ったきっかけです。その大会には出ていませんでしたが、ベトナムの国内レベルも非常に高かったです。

海外遠征も行かれていましたよね。

YamatoN氏:はい。中国が一番強かったのですが、長期滞在するのが難しく、学生だったため旅費の面でも遠征に行けたのがベトナムでした。当時のスポンサー様に費用面をサポートしていただきながら、足りない部分は自分たちで補い 1 か月間ベトナム遠征に行きました。

その時の生活はどうでしたか?

YamatoN氏:切り詰められるところは最低限まで切り詰めていました。ホテルも雨が降れば水漏れし、朝起きたらびしょ濡れになるようなホテルでした。エレベーターも止まったり、ギリギリの状態でした。物価が安かったため、インターネットカフェは 1 か月間専用利用しても 1 万円ほどで交渉できました。ご飯も質素なものを食べていました。

当時ベトナムではその FPS ゲームが流行りに流行っていたので、僕たちの噂を聞き付けたベトナムの強豪チームがたくさん対戦しに来てくれました。遠くの地域からわざわざ対戦しに来てくれるチームもありました。とても強いプレイヤーが沢山いました。

遠征してから実力はアップしましたか?

YamatoN氏:日本に帰ってきて「個人技が強くなりすぎている」と周りのチームから言われるようになりました。ベトナムでは世界大会の標準ルールでプレイできたので、世界大会向けの練習にもなりました。当時国内では、世界大会の標準ルールでプレイできないこともあり、今後このまま練習していても世界で通用するチームになるのは難しいのではないかと思うようになりました。色々なことを探りながら活動していましたが、これ以上ゲームでやっていくのは厳しいと思い、普通に仕事を始めることにしました。

その後、復帰されたきっかけはなんですか?

YamatoN氏:ある時、siorin 氏に「『A.V.A』というゲームをプレイしているのだけど、一緒にやろうよ」と誘われたのがきっかけです。本当に仕事が忙しかったので、たくさんプレイしていたわけではありません。ある日、プレイしていたところ DeToNator の姉妹チーム「Galactic」に誘っていただきました。その後 DeToNator に誘っていただき加入しました。『A.V.A』を始めたのがとても遅かったので、トッププレイヤーに比べると実力はまだ少し届かないくらいで活動していました。

DeToNator のレギュラーメンバー 5 人は、台湾でプロリーグに出場することが決まりました。レギュラーではなかった自分とその他のメンバーはどうしようかと考えていました。その時に『オーバーウォッチ』というゲームが発売されると聞き、情報を集めていました。早い段階のベータテスト時からプレイしていました。プレイして行くうちに「これは流行る」と確信し、チームを結成することを決意しました。どんなチームを作ろうかと考えた時に、強いだけのチームでは難しいと思っていました。それは以前、世界を目指したチームの時から思っていましたが、ただ強いだけのチームは発展性がないと思います。

結局強くなった時に次に何が必要かと言われると、もっと強くなるためにお金が必要。そうなった時に知名度や応援してもらえるようなチーム作り、チーム人選にも力をいれて、メンバーを集めました。今もストリーマーをしている StylishNoob, SPYGEA, delave, siorin など様々なゲームで活躍したプレイヤーたちを集めました。輝ける人材を入れることによって DeToNator としても色々な活動ができるのではないかと思い、純粋な実力だけでなくスカウトしました。

世界大会も参加していましたよね。

YamatoN氏:『オーバーウォッチ』では様々な世界大会に参加しました。韓国がひとつ頭抜けている感じがしました。『オーバーウォッチ』はプレイしていくにつれて、シューティングの側面もありますが、RTS や MOBA をプレイしていたプレイヤーたちが強くなっていった印象がありました。当時韓国のチームと練習試合をして、フィードバックを貰っていました。そのチームのプレイヤーも FPS をプレイしたことがないと言っていました。MOBA タイトルをプレイしていたそうです。FPS プレイヤーは多くありませんでした。特に僕たちがプレイしていた時は、そこまで研究されていなかったので、そういったところで MOBA などのプレイヤーが一歩先に行っていたのかなと思います。また、韓国のチームは最初からコーチがいました。

ストリーマーになったきっかけを教えてくれませんか?

YamatoN氏:応援されるチームを作り、選手活動、様々なイベントへの出演をしてきました。そこで感じたのが、選手活動とイベント出演の 2 つを両立させるのは難しいと思いました。物理的に時間が足りない。それを埋める存在が今後必要になってくると思いました。選手は練習をし、イベント活動やゲームを広める活動は絶対に必要だと思ったので、その役割を作るべきだという話をメンバーにしました。

『オーバーウォッチ』の第 1 期メンバーが、解散して辞めるような流れになった時がありました。もったいないので配信などでゲームに携わってみる形で活動していくのはどうかという話をしました。今 DeToNator に残っているメンバーはそういう形で活動しているメンバーです。選手が練習しながら、配信もして、イベントに出演するのはすごく難しいです。いまだに周りからは理解されていない部分かと思いますが、選手からたくさん発信することは良いのは間違いないですが、個人でやっていると時間が足りません。今は DeToNator という組織がその部分を肩代わりしてくれて色んな活動が出来るので、そういったところを含めてストリーマーというのは一つの形です。

バトルロイヤル系ゲームの魅力を教えてくれませんか?

YamatoN氏:今まで僕は 11 タイトルのバトルロイヤル系ゲームをプレイしてきました。そこで感じた魅力というのは、自分がどの状況でもプレイできることです。ソロを選んで気楽にプレイすることも出来ますし、友達と一緒にやりたいときは 4 人で一緒にプレイができます。こういったプレイの仕方ができるのがバトルロイヤル系ゲームの敷居の低さだと思います。

ラウンド制のゲームは、ラウンド開始直後に倒されてしまうと楽しめる時間が短い。単純に生存時間が短いと思います。そういうところで敷居が高くなってしまいます。バトルロイヤル系ゲームは、自分がプレイできる時間がとても長いです。ゲームに触れあえる時間が長いので、そういったところでユーザーを離さないでガッチリ掴めたのだと思います。

今はバトルロイヤル系ゲームも進化しています。初めのほうはソロモードが主流で実力差が出やすく、初めてプレイする人のハードルが上がっていました。今では 50人 vs 50 人対戦など大人数モードがあり、倒されても復活してみんなで楽しめるようなモードがあり、敷居を下げてくれています。自由度が高く、いろいろな楽しみ方ができる。チーム戦でも戦わずして最後まで残る選択も出来ますし、反対に戦うという選択も取れる。いろいろな武器やアイテムもあります。ゲームごとに様々な攻略方法があり、ゲームの攻略に対する自由度が高いところが一番の魅力なのではないかと思います。

バトルロイヤル系ゲームで安定して勝つコツはありますか?

YamatoN氏:最近バトルロイヤル系ゲームと言っても、多岐にわたります。ゲームタイトルによって動き方は違ってきます。『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(以下 PUBG)』では戦わないで最後まで生き残ることが大事になります。なぜかというと、1 人を撃っている間に別の方向からの被弾を対処するには樹を盾にするしかありません。遮蔽物を使うという選択肢しかありません。2 チームを同時に相手にするのは難しいので、銃撃音を出して挟まれる状況を作ってしまうと不利になります。ですから、セーフティーに隠れるような戦い方が重要になります。『PUBG』では高所に行く手段があまり用意されていないので、高所に居られれば有利になります。

これが『フォートナイト』ですと、また少し違ってきます。『フォートナイト』でも高所のほうが有利です。なぜかというと相手の位置を把握しやすく、高い場所から撃つことによって好きなタイミングで上から撃つことができます。単純にヘッドショットのダメージも多いので、高い場所を作るというのは大事になります。ただし、階段を作ったりして高所を攻略することが出来ます。

ゲームによって安定して勝てるコツは違いますが、そのゲームタイトルならではの攻略方法を把握することだと思います。基本的に戦っている間に第三者から撃たれるのは不利になりますので、そのような状況を作らないことが全てのバトルロイヤル系ゲームで安定して勝つコツかもしれません。

今人気の『Apex Legends』でも第三者から撃たれると不利です。攻略方法としては、いかに早く正面のチームを倒すことが出来るか、そして次のチームと戦う。これは別タイトルでも当てはまる点があると思います。

差を付けられるデバイスがあれば教えてくれませんか?

YamatoN氏:たくさんあります。まずはマウスです。ゲーミングマウスだと、マウスを素早く振った時に正確に照準を合わせることができます。センサーが弱いマウスですと、思い切り振った時にうまくトラッキングせず、操作が反映されない時があります。また、形も非常に大事です。今だと重量を重視して選んでいるプレイヤーも多いです。特に『フォートナイト』などではマウスをよく振るので、どれだけマウスを軽くできるかが大事になっていたりします。個人的には「Steelseries Rival 650」がすごく良いです。ワイヤレスで線がなく、軽量化で振り回しやすいので非常に重宝しています。

モニターも大事です。秒間に何枚の絵を表示できているかは非常に重要です。特にバトルロイヤル系ゲームは、隠れている敵や細かい敵を見つけなければいけません。滑らかに表示されていると、敵を見逃しにくいです。また、アクション性の高いゲームタイトルが流行っています。敵がいろいろなところを動き回るので、フレームレートが高いほうが間違いなく良いです。

バトルロイヤル系ゲームは音が非常に重要です。いろんなところから敵が出てくるので、立体的な音を聞き分けないといけません。「Steelseries Arctis Pro」と「Steelseries GameDAC」の組み合わせだと音が非常に分かりやすくて重宝しています。僕はコメントを見ながら配信するので、ゲーム画面を見ないことがよくあります。足音だけで判断しています。『フォートナイト』に関しては、壁が出せるので基本的に索敵はしません。ずっとコメントを見たままで、何か音がしたら壁を出して戦います。そういった使い方もできます。

NVIDIA のコントロールパネルの設定ですが、「デジタルバイブランス」を最大まで上げています。この値も最大でないとプレイするのが厳しいです。細かい敵とかを見つけるのに、「デジタルバイブランス」の値を最大にして、敵の位置を掴んだりします。よく遠くの敵を見つけるのが上手いと言われますが、この設定があるからこそかもしれないです。「レンダリング前最大フレーム数」や「アンチエイリアシング」の設定などもとても重要なので、細かい部分まで設定できる NVIDIA コントロールパネルは重宝しています。最近のパソコン性能も上がってきていて、「アンチエイリアシング」の設定を高にして、ジャギーを減らして見やすくしたり、試行錯誤するのも面白いです。

グラフィックスカードは「GeForce GTX 1080 Ti」を使用しています。アプリケーションだと「GeForce Experience」の「ShadowPlay」を使用しています。動画編集する際に使用しています。

今後の活動と目標を教えてくれませんか?

YamatoN氏:ゲームの様々な楽しみ方を見せたいと思っています。「勝つ」というのもひとつの楽しみなので、実力もキープしながらプレイしていきたいです。ただ、勝つだけではなく、いろんな人とプレイするのもひとつの見せ方だと思います。幅を広げながらも 1 つのゲームに対していろんな楽しみ方を提供できたらと思っています。最近 VR などもプレイしていたりするので、幅広くやりながらクオリティーも維持する。簡単ではありませんが、それが上手くできるような形でこれからも活動していきたいと思っています。

直近の目標としては、今プレイしているカードゲームで最高ランクを目指しています。最高ランクになれば、別のカードゲームもプレイしてみようと思っています。カードゲームが一通りプレイできるようになったら、他のゲームジャンルをプレイして、どんどん活動の幅を広げていくのが目標です。

読者の皆様にメッセージがあればお願いします。

YamatoN氏:これからもいろいろ見せられるように頑張っていきますので、皆さんが見たい時に見ていただければ幸いです。様々なゲームの楽しさを伝えられるように努力をしていきますので、これからもよろしくお願いします。


最前線で活躍する大人気ストリーマー YamatoN 氏に、プロゲーマーからストリーマーへ転身した経緯やバトルロイヤル系ゲームの魅力、安定して勝つコツなど、普段聞けないお話しを聞くことができました。バトルロイヤル系ゲームに共通する勝ち方や、NVIDIA コントロールパネルの設定など試してみてはいかがでしょうか。

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COMMENTS

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  1. By 匿名

    やまとんさんめっちゃいい事言うのでやまとんさんのファン辞めます

  2. By ランバラル

    ためになりました( ̄O ̄)ぽへー

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