日本でも話題となった『CoD:MW2』の残虐ミッション「No Russian」を当時の開発チームが振り返る -『CoD:MW』では”ゲーム全体”が過激に

日本でも話題となった『CoD:MW2』の残虐ミッション「No Russian」を当時の開発チームが振り返る -『CoD:MW』では”ゲーム全体”が過激に

2009年に発売され、高い評価を受けた『Call of Duty: Modern Warfare 2(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)』。一方でキャンペーンモードに含まれるミッションの一つ「No Russian」はその内容から物議を醸し、『Call of Duty』の歴史においてもかなり印象深いものとなりました。そして先日行われた海外メディアとのインタビューでInfinity Wardが「No Russian」を取り巻く状況を振り返るとともに、新作『CoD:MW』での過激なシーンについても語っています。

スタジオ内に対立を生んだミッション「No Russian」

「No Russian」はロシアのテロ組織に潜入するCIAの工作員ジョセフ・アレンを操作し、潜入するテロ組織のメンバーとともにモスクワ空港を襲撃するミッションです。罪のない民間人に向けて銃を乱射するというショッキングな内容から、多くのファンやメディアの間で話題となったこのミッションへの意見は分かれ、「本当にこのようなシーンが必要なのか」という批判の声も集まりました。

Infinity Wardの開発チームは当時を振り返って「あのミッションに関してはスタジオ内でも対立が生まれた」と述べ、「No Russian」が賛否両論だったのは外部だけでなくスタジオ内部も同様であったことを明かしています。

アートディレクターJoe Emslie氏はこの件を、次のように振り返っています。「当時スタジオ内はテロに巻き込まれたセキュリティガードの視点でプレイさせるべきだという意見と、実際に採用されたジョセフの視点でプレイさせるべきだという意見で分かれました。またスタジオでは銃で打たれた民間人のゴア表現に関する議論も起こり、私は”そんなもの必要ない。民間人はテロリストが来たら怯えて逃げ去る、それでいいじゃないか”と言ったことを覚えています」

しかし、その後にEmslie氏はそのシーンを弁護士でもある彼の妻に見せ、彼女のより過激なゴア表現が必要であるという強い意見を参考に、より過激なゴア表現を取り入れたとのことです。

「No Russian」の動画【閲覧注意】

日本でも話題となった「No Russian」

その残虐な内容が原因となり各国で様々な編集がされたミッション「No Russian」。ロシア版ではこのミッションは丸ごとカットされています。そして日本版では、もともと民間人への発砲に参加するミッションであるのにもかかわらず、民間人を撃ってしまうとミッション失敗になるよう改変され、大半が「自分以外のテロリストが民間人を襲撃するのにただついていくだけ」というシーンとなっていました。

『Call of Duty:Modern Warfare2』残虐すぎるミッション「No Russian」日本語訳

また日本版では翻訳も注目され、「Remember, no Russian(いいか、ロシア語を使うな)」というミッション冒頭の言葉が「殺せ、ロシア人だ」と訳されています。殺せと言われたのに殺してしまうとミッション失敗になるという辻褄が合わない編集から、日本ではミッションの残虐性はもとより改変に対する批判の声も多かったように思えます。

刺激的なシーンは新作『CoD:MW』にも

そんな『CoD:MW2』の発売から10年が経ち、今年発売される新作『Call of Duty:Modern Warfare』にも過激で物議を醸す可能性のあるシーンが含まれることがほぼ確実となっています。しかし、本作ではそのような過激で際立つシーンが1つ2つあるだけに留まらないようです。

CoDMW-key-00 キーアート Call of Duty:Modern Warfare(コールオブデューティー モダン・ウォーフェア)

開発段階において内部では「タブーなシーンはどこにあるんだ?」という質問を何度もされてきたとのことですが、そのようなシーンが数多く存在することから、今やその質問を聞く人はいなくなったようです。ナラティブディレクターTaylor Kurosaki氏の「その質問の答えはゲーム全体です」という言葉やキャンペーンゲームプレイディレクターJacob Minkoff氏の「数多くのそのようなシーンが存在します。プレイヤー達はそれぞれのお気に入りシーンができると思います」という言葉から、『CoD:MW』のプレイ体験はかなり過激かつ印象的なものになることが伺えます。

新作のキャンペーンにはコラテラルダメージ(巻き添え被害)ランクが存在するため民間人を襲撃するということはないと思われますが、テスターが泣くほど感情に訴えかけるストーリーという前評判があるので、様々な意味で「印象的」な出来となっていることが予想されます。

関連記事:CoD:MW: キャンペーンのクリア時間は他作品と同等、「テスターが泣く」ほどのストーリー

発売が来月に迫る『CoD:MW』では『CoD:MW2』での経験がどのように生かされているか、またどのような刺激的な体験がプレイヤー達を待っているのかが気になるところです。

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『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア(CoD:MW)』の発売日は2019年10月25日で、対象機種はPlayStation 4Xbox One、PC(Battle.net)。

Source: Game Informer

COMMENTS

  • Comments ( 7 )
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  1. By 匿名

    PVにフランスでテロってる感じなシーンあったな

    • By 匿名

      イングランドじゃなかった?

  2. By 匿名

    MWでも残酷なシーンは削除されるって記事出てなかった?
    日本では規制されるだろうからあっても無くても変わらんと思うけど

  3. By 匿名

    “ロシア語は喋るな “ で良かったのになんで
    “ロシア人だ、殺せ” にしたんだろ

    • By 匿名

      多分だけど最初に「ロシアン」をロシア人と訳しちゃったんだろうな
      一応撃てる海外版だったら間違い無いし

  4. By 匿名

    今でも覚えてるなこのミッション。当時変な改変をしないで欲しいって人とあんな不快なのいらないって人真っ二つに分かれたのを覚えてるし、当時自分が好きな実況者は海外版なのに市民を絶対に撃たなかったのを覚えてる。

  5. By 匿名

    空港ミッションはマカロフ達が仲間扱いで名前が緑色になってるんだけど、マカロフ達を殺そうとすると名前が赤色に変わって一斉に殺しにかかってくるのがすげー怖かった(当然マカロフ達を殺すことはできない)。

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