『レインボーシックス シージ』開発者インタビュー第三弾:eスポーツディレクターFrancois Xavier氏「日本が世界の見本」

『レインボーシックス シージ』開発者インタビュー第三弾:eスポーツディレクターFrancois Xavier氏「日本が世界の見本」

日本の愛知県は常滑市で開催された、『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』の世界大会「レインボーシックス シージ プロリーグ シーズン 10 ファイナル」の決勝前に行われたインタビューです。APAC・中東とアフリカなどの新興地域を担当するeスポーツディレクターFrancois Xavier氏に日本での手応えや、中国や韓国、中東地域での現状や展開予定を語ってくれました。

eスポーツディレクターFrancois Xavier氏インタビュー

EAA!!:ようこそ日本へ!担当であるAPAC地域が決勝の舞台となった事は感動もひとしおだと思いますが、日本での滞在は楽しんで頂けたでしょうか?

Francois:ええ!やっと決勝戦という大舞台を日本に持ち込むことができて嬉しい限りです、そして歓迎して頂いて本当に光栄です。個人的に日本は大好きですし、今回常滑市でのイベント開催は『R6S』やUbisoftにとっても記念すべき日になると信じています。

EAA!!:ありがとうございます。早速ですが今一度読者の皆さんのためにも、ご自身の仕事内容を紹介して頂けるでしょうか?

Francois:はい。私はUbisoftのeスポーツディレクターで、弊社ゲームの競技シーンを作り上げるのが仕事です。と言っても、殆どは『R6S』関係ですね。今回は競技の段階決定やエコシステムの構成を補助するために、チームと共に来日しています。

日本のケースが世界の見本に、大きく成長した競技シーン

EAA!!:2020年3月に東京の高田馬場で「R6フェスティバル」が開催予定ですが、それに併せて会場でジャパンリーグ ファイナルを行う理由と決め手をお聞かせください。

Francois:慎重な検討の末の決定でした。UBIジャパンが最終的にこの決断を下してくれたのもとてもありがたいと思っています。「R6フェスティバル」に合わせた理由ですが、eスポーツはゲームである事以上に1つの娯楽ですから、お祭りの催し物としてはこれ以上なく適役だと思いました。

日本独自の大会なのに1,500人を優に超える観客を動員できるというのは間違いなく日本での『R6S』の成長を象徴する実績だと思いますから、改めてUBIジャパンのスタッフには「おめでとう」と祝辞を贈りたいです。

EAA!!:日本の競技リーグと言えば、今回のシーズン10ファイナルには日本のチームは非常に残念ながら出場ならずとなりましたが、開催国のチームが出場していないことについて、感じる事はありますか?

Francois:ええ、やはり本当に遺憾ですね。“野良連合”と“CYCLOPS”両者共に参加できなかったのは誠に残念です、彼らの国のファイナルでもあるわけですから。ですが、それもeスポーツのひとつの側面だと思っています。競技というものは、常に結果が見えないものです。最大限の努力や練習を重ねても、結局は時の運ですから。

一方で“Aerowolf”も“Wildcard Gaming”も、APAC地域を代表するに足るハイレベルなパフォーマンスを見せてくれました。彼らのファイナルでの健闘を引き続き応援していきたいと思います(インタビューは決勝前)。それに、本日1戦目のブラジルとアメリカのチームの対戦を見るために朝の9時からすでに満員近くまで皆さん集まっていますし、日本のオーディエンスは特定のチームにだけでなく、『R6S』というゲーム全体にも惚れているのだと肌で感じることができました。

日本のチームも健闘を続ける事になるでしょう、Six Invitationalでは間違いなく彼らが再び羽ばたく事を確信しています。大会のオープニングを務めた貴族さんも、皆さんを大きく盛り上げてくれました。今大会のファイナルに日本のチームが出場できなかったのは不運な事ですが、引き続きの活躍には大きく期待しています。

EAA!!:近年APAC地域は全体としてますます大きな成長を見せていますが、この成長についての考えをお聞かせください。

Francois:仰るとおり、APAC地域は去年を通して非常に大きな成長を見せました、個人的にAPACは最も力を入れてきた地域なので喜びもひとしおです。というのも、ティア1のeスポーツタイトルになりたいならば、APAC地域は必ず取り込まねばならないという認識があるんです。

特に日本では、『R6S』は大成功したタイトルの一つだと豪語できるほど広まりましたから、今では日本地域のケースが私達のグローバル戦略におけるベンチマークとなっています。改めて、日本のコミュニティを『R6S』に導き、更にeスポーツを浸透させたUBIジャパンには感謝の言葉を贈りたいですね。

現在私達が最も力を入れている2つの国家は間違いなく日本とブラジルです。EUは全体的にすでに成熟していますから現状維持のままでも良いので、『R6S』の将来から考えると間違いなく日本がトッププライオリティになるでしょう。

APAC・中東・アフリカなど、担当地域に寄せる思い

EAA!!:EU、NA、LATAM、APACの4地域では日本がトップクラスで重要だとのことですが、今後新たな地域へ展開する予定はありますか?

Francois:そうですね、例えば中国は避けられない地域の1つです。まずは中国の検閲突破が先ですが、Tencent社という信頼できるパートナーもみつけました。中国でプロリーグを開催するのは私達にとって大きな目標の1つです。

そして中東もですね。様々なeスポーツのマーケットが現在芽吹きはじめているのですが、私達にとってはサーバーの提供とカスタマーサポートの提供が大きな課題です。ですがこれらの新地域を開拓すると同時に、現状すでに開拓した地域も発展させないといけませんから、新旧バランスよく活動していきます。

『レインボーシックス シージ』開発者インタビュー第三弾:eスポーツディレクター Francois Xavier 氏「日本が世界の見本」

EAA!!:なるほど。ところで中国や中東地域でのプロリーグを開催する場合、それらは既存のリーグに組み込まれるのでしょうか、それとも独自区域になりますか?

Francois:面白い質問ですね、まだ枠組みを作っている最中なので具体的には決まっていないんです。特に中国に関しては様々な可能性を模索している真っ最中ですね。個人的には、中国は独自地域になるべきだと思っています。人口や面積共に非常に大きいですからね。そして中東はこちらも『R6S』の売上次第になると思うので、現状は未定です。組み込まれる場合もEUかAPACのどちらになるのか、そのあたりの選択肢も含めて最善の手段を探し求めていくつもりです。

EAA!!:新オペレーターはインドとケニアの兵士と、どちらも管轄地域でのオペレーターになりました。やはり感慨深いものがありますか?

Wamai

Francois:とても誇りに思っています、特にインド出身のオペレーターに関しては、つい先日インドで初の予選を行いましたから。インドチームの皆さんがコミュニティの見守る中、トーナメントに挑んでいる真っ最中なので、新オペレーターと競技シーン開幕の相乗効果で向こうも大いに盛り上がりました。

私達にとってはまだ真新しい市場なのですが、ムンバイ他大都市でeスポーツトーナメントを開催できましたし、大きなポテンシャルを持っていると思います。これから色々と整備発展させていくことになるでしょう。そして全体的には、オペレーターそれぞれの設定や背景に世界中の皆さんが歓迎の心を持って接してくれているのが何よりも嬉しいですね。

EAA!!:コミュニティとゲーム内の要素がリンクできるのも、グローバル展開している『R6S』ならではですね。APAC地域の展望についてはお教え頂けますか?

Francois:APACは、先程も述べた通り集中して力を入れていきたいです。具体的な計画に関しては起草中の物もあってまだ公開できないのですが、近日改めて発表するつもりなので期待していただければ。アバウトでもいいならば、APAC地域全体を発展させるつもりです。例えば日本はすでに大きな成功を収めていますが、東南アジアや韓国はまだまだですから。

韓国ではユーザー層を考慮し、つい最近ネカフェ向けのクライアントを開発したので、その上で発展させて草の根トーナメントから開催していきたいですね。そしてオーストラリアでは競技シーンが十分発展しましたが、東南アジアは成長する余地が大きく残っていると思います。『League of Legends』などとても盛り上がっているタイトルがありますし、『R6S』も盛り上げていきたい。それには今まで以上にローカルのパートナーやコミュニティとの密接な交流が必要だと感じています。

日本は世界で最も『R6S』を楽しんでいるコミュニティ

EAA!!:では最後に、トーナメントの観戦にはるばるやってきた4,000人の観衆や、放送で試合を楽しんでいるユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。

Francois:まず、本日このようなイベントを皆と共に楽しむことができるのは私にとってはとても光栄なことです。選手たちの『R6S』への深い洞察と知識、高いプレイスキルに飽くなき向上心を一緒に楽しんで頂けたら幸いです。初日の試合がついさっき始まりましたが、8チームのどこが玉座を手にすることになるのか。今から楽しみでなりません!

そして今後もまた必ず日本に戻ってきます!日本コミュニティは世界で最も『R6S』を楽しんでいるコミュニティの1つですし、よりたくさんのイベントが開催されるべきですからね!

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レインボーシックス シージ プロリーグ シーズン 10 ファイナル

試合のアーカイブ映像は以下から視聴できます。

『レインボーシックス シージ』の発売日は2015年12月10日で、対象機種はPS4、Xbox One、PC。

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