中央ヨーロッパ時間12月6日から8日にかけて行われた、『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』のマイナー・トーナメント、OGA PIT Season 3。最終日であるDAY3ではルーザーズ決勝と、その後グランドファイナルが行われ、Team Liquidが栄冠を手にしました。
OGA PITとは? 賞金と出場権を獲得できるトーナメント
世界遺産を有するクロアチアの都市・スプリトで開催されているOGA PIT Season 3。Ubisoft Tierではマイナー大会として分類されていますが、優勝したチームには賞金3万米国ドル(約326万円)が贈られるだけでなく、シージ界最大のイベントである「シックス・インビテーショナル2020」への出場権も与えらるため、参加チームにとっては極めて重要な大会です。
8日の試合結果
ルーザーズ決勝
. @SpacestationGG secured a spot in Grand Finals, winning @MIBR6 2:0 (7:4 // 8:7)
Coming up - Grand Finals! (Best of 5)@TeamLiquid vs. @SpacestationGG
? (En) - https://t.co/9ipal3MsI3#rainbowsixsiege #ogapitminor #teamliquid #ssg #r6 pic.twitter.com/uzHTHI13lg
— OGA Rainbow 6 PIT (@OGARainbow6PIT) December 8, 2019
ルーザーズ決勝では、昨日Team Luqidに敗れたmibrと、そのmibrに敗れたSpacestation Gamingの再戦となりました。昨日も同じマッチアップで勝利しているだけに前評判はmibrに傾いていましたが、第1マップの領事館ではSSGが攻防それぞれ4-2、3-2と手堅くまとめて7-4と勝利。第2マップの国境では、互いにポイントを取り合いながらオーバータイム7-7までもつれこむ大接戦となったものの、最終的にSSGが勝利しました。
グランドファイナル
グランドファイナルはLiquidとSSGの約半年ぶりの対戦となりました。6月にラスベガスで行われたAllied Esports Vegas Minor 2019では、2戦してLiquidが2勝。Liquidは直近のオフラインでもBrasileirão 2019で優勝するなど好調な結果を残していたため、高い下馬評を得ていました。
そんな視聴者の期待に応えるように、Liquidは第1マップのカフェ・ドストエフスキーから爆発します。防衛から始まったSSGは、攻撃側の進行を阻むうえで重要なオペレーターであるJagerをBAN、さらに現状では比較的守りやすいとされる3階ボムに一度も布陣しないという積極的な姿勢で主導権を握ろうとしました。
ところがLiquidにとってJagerのBANは、後のインタビューでxS3xyCake選手が語ったように試合を「楽勝(Pretty easy)」にしただけだったようで、防衛やや有利とされるカフェでの攻撃で4ラウンドを獲得すると、防衛も手堅く守ることに成功し、7-3と勝利を収めました。
試合開始時に1ポイントのマップアドバンテージを得ていたLiquidは、次のマップで勝てば早くも優勝が決まる状況となりました。しかし第2マップのクラブハウスは、SSGが現在のメンバーになった9月から、オンラインやオフライン、OGAの予選と本戦を含めて8連勝している彼らの得意マップ。中でも地下守りはいつも同じ、2階の端々まで工事し、Canadian選手やRampy選手ら複数の遊撃を送り出し、手薄になる現地へのラッシュはBosco選手がLesionでチェックするという、非常にワイドかつ臨機応変の利く防衛術です。
LiquidもこのSSGの守りに苦しめられ、オーバータイムに突入したクラブハウスでは8-6でSSGが勝利しました。
第3マップの銀行でも、クラブハウスのように一進一退の攻防が予想されましたが、SSGはここでついに、強気に撃ち合いを挑んでくる南米チームのスタイルの前に力尽きてしまいました。中でも第2ラウンドのNesk選手がこの試合の白眉でしょう。Zofiaによる単独行動でSSGの守りを壊滅させ、終わってみれば3マップ合計で41キル25デス。彼の大暴れもあってTeam Liquidは7-3でマップポイント獲得し、優勝を決めました。
OGA PIT レインボーシックス マイナー Day3
✨決勝戦✨
?@TeamLiquid vs ?@SpacestationGG
マップスコア3-1で@TeamLiquid の優勝となりました!!gg???
「Six Invitational 2020」の切符はLiquidが握りました!
?YouTube ?DAY3https://t.co/zhYKHGYZ1X pic.twitter.com/s7eRWFvuNJ— レインボーシックス公式 (@Rainbow6JP) December 8, 2019
シックス・インビテーショナル2020に向けて
レインボーシックス最大のオフライン大会であるシックス・インビテーショナル2020は、2020年2月7日から16日までの10日間に渡って、カナダのモントリオールで開催されます。
今大会の結果により、現時点での出場チームは以下のようになりました。
- OGA PIT Season 3優勝チーム
- Team Liquid
- シックスメジャー・ローリー優勝チーム
- Team Empire
- DreamHack Montreal優勝チーム
- Team SoloMid
- EUプロリーグ・シーズン10ベスト1、2
- Giants Gaming
- Natus Vincere
- 北米プロリーグ・シーズン10ベスト1、2
- DarkZero Esports
- Team Reciprocity
- 南米プロリーグ・シーズン10ベスト1、2
- FaZe Clan
- Ninjas in Pyjamas
- APACプロリーグ・シーズン10ベスト1、2
- Aerowolf
- Wildcard Gaming
- 各リージョンの予選優勝チーム
- EU予選(進行中)
- 北米予選(進行中)
- 南米予選(進行中)
- APAC予選(進行中)
- (最後の一枠は選考方法未定)
APACの代表枠は、まず来週の12月14日と15日に、日本国内からの代表チームを決定するトーナメントが行われます。出場するのはシーズン10の上位6チームに、予選を勝ち上がってきたTeam NortheptionとMyStoryを加えた8チーム。このうちAPAC最終予選に進めるのはたったの1チームです。
APAC最終予選が行われるシドニーに旅立つことができるのは、果たしてどのチームなのでしょうか。国内予選は今回もキャスター陣による実況つきでの配信が告知されていますので、年末年始も続くシージを余さずチェックしましょう。
『レインボーシックス シージ』の発売日は2015年12月10日で、対象機種はPS4、Xbox One、PC。
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