自宅での余暇時間の過ごし方について新たな選択肢を求める人々が増えている中、世界最大のeスポーツリーグの一つである『Counter-Strike: Global Offensive(カウンターストライク:グローバルオフェンシブ / CS:GO)』プロリーグは視聴者数が急増、この数週間で各種の新記録を更新しています。
新体制への移行は中止となるも
ESLが主催する『CS:GO』プロリーグは、各ディビジョンで4月中旬にシーズン11が終了したばかりです。本来であれば、シーズン11からは従来のリージョン別リーグを廃止し、トップ13チームと長期のパートナーシップ契約を結んだ上で、マルタのスタジオを舞台に全リージョンのチームが一堂に会した完全オフライン環境での戦いが予定されていました。
しかし新型コロナウイルス感染症の影響により、今季はこれまで通りのリージョン別オンライン・リーグへ戻ることを余儀なくされ、シーズン・ファイナルも中止が発表されていました。
Day 2 of the #ESLProLeague has broken EVEN MORE RECORDS! ?
We had over 1.4 MILLION hours watched; the single most watched broadcast day of an EPL season ever! ?
We also had a whopping 268,000 concurrent viewers tune into the Broadcasts!
Can we break even more today? pic.twitter.com/G4emX1aG1j
— ESL Counter-Strike (@ESLCS) March 18, 2020
(DAY2時点のツイート。既に同接268,000を超え、ESL公式も驚いていた。)
新フォーマットを楽しみにしていた『CS:GO』ファンはがっかりした一方で、シーズン11のリーグ戦は、終わってみればヨーロッパリーグでは同接視聴者数が489,120人の新記録を樹立、競技シーンの歴史において最も成功したシーズンになりました。視聴時間の累計でも昨対比で113.2%の伸びを見せ、1分あたりの平均視聴者数も215.5%上昇し164,494人に達するなど、新フォーマット一時撤回のショックを癒やすのに満足のいく記録を出していました。
『LoL』もさらに躍進
eスポーツ界のもう一つの巨塔である『リーグオブレジェンド(LoL)』の競技シーンもやはり好調だったようです。
LoLプロリーグ公式サイトの発表によると、G2 EsportsとFnaticによる「ユーロピアン・チャンピオンシップ」春季プレイオフ決勝戦では、同接視聴者数が過去最高の476,599人に達し、1分あたりの平均視聴者数も10%上昇しています。韓国での大会「リーグオブレジェンドチャンピオン・コリア」でも1,074,561人と、同接視聴者数で新記録。これらはいずれも大会決勝戦など、注目の一戦が催されたのも伸長の一因と思われます。プレイオフ関連の配信やコンテンツは累計で10,662,283時間視聴され、昨対比で71.35%増加しています。
eスポーツ界の今後は?
コロナウイルスのまん延に端を発する日常生活の変化の中で、オンライン環境でも試合ができるEスポーツは自宅で過ごす人々にうってつけの娯楽となっているようです。上述したように『CS:GO』のプロリーグは大きな計画変更を余儀なくされ、eスポーツ業界も大きな痛手をこうむっている現状ですが、今後も継続が予測されている「オンライン・オンリー」の社会構造に、プロゲーマーたちの戦いはうまく適合できるのかもしれません。
Source: THE VERGE
コメント
コメント一覧 (2件)
だから、でも他が縮小してるんだから文脈的におかしくないでしょ
コロナ状況下「だから」では