ゲーミングワイヤレスイヤホン「GTW 270」徹底レビュー: モバイルゲーマー向けながらPCでサラウンドやイコライザー対応

ゲーミングワイヤレスイヤホン「GTW 270」徹底レビュー: モバイルゲーマー向けながらPCでサラウンドやイコライザー対応

EPOS より、1月21日に国内で発売されたゲーミングワイヤレスイヤホン「EPOS GTW 270 Hybrid」を提供して頂きました。

その特色はモバイルゲーマー向けに開発され、低遅延に力を入れた…のですが、なんとPCで使用するとサラウンドやイコライザー調整も対応できるオールラウンド向けゲーミングワイヤレスイヤホンだったのです。

ガチゲーマーの筆者が、鑑賞用途からゲーム用途まで1週間ほど使いこんだレビューをお届けします。

EPOS GTW 270 レビュー

EPOS GTW 270

  • どんな製品?:モバイルゲーマー向け、PC/PS4/PS5/Nintendo Switch/スマートフォン に対応
  • どんな人に向いている?立ち位置は?:密閉型・カナル型で、低遅延にこだわるゲーマー
  • 価格は?26,800円(税込)、ドングルなしは22,800円(税込)
  • 良いとこは?:非常にクリアな音質、PCならイコライザーと7.1ch対応
  • いまいちとこは?:ドングル接続時はマイクが使えない
EPOS GTW 270 Hybrid パッケージ表
EPOS GTW 270 Hybrid パッケージ裏
EPOS GTW 270 Hybrid パッケージ中身1
EPOS GTW 270 Hybrid パッケージ中身2

パッケージの中身は「GSX 270本体、ドングル(Type-C)、ドングルカバー、イヤフォンチップ(L、M、S、XS)、ポータブル充電ケース、説明書、変換ケーブル1(オス:Type-A、メス:Type-C)、変換ケーブル2(オス:Type-A、オス:Type-C)」となっています。

実際に使ってみた感想

今回「GTW 270」を筆者の環境からできる限りの性能調査をしてみました。
※このレビューにはEAAスタッフの個人的な偏見も含まれます。あらかじめご了承ください!

外観

EPOS GTW 270 Hybrid
GTW 270 と ポータブル充電ケース
ポータブル充電ケースに収まるGTW 270
ドングルとドングルカバー

「GTW 270」の良いところ

  • 密封型イヤホンなので周囲の雑音を気にせずゲームに集中できる
  • クリアな音質で効果音が聞き取りやすい
  • 通話時はノイズキャンセリングが働き、自分の声を相手にしっかり伝えられる
  • 左耳のイヤホンに一部アプリを操作できるボタンがある
  • ドングル接続は有線と変わらないほど音の遅延がない
  • PS5とSwitch、スマートフォンなどType-C端子があればドングル接続するだけで即利用できる
  • PCでは「EOPS Gaming Suite」から7.1サラウンドとイコライザー機能が使える
  • バッテリーは最大5時間で、ポータブル充電ケースも含めると約20時間稼働
  • IPX5準拠の防水仕様なので雨の中やランニングでの汗程度は安心

GTW 270は密封型イヤホンなので装着すると身の回りの環境音がほとんど聞こえなくなります。そのため余計な雑音を気にせずゲームに没入しやすいです。装着感は耳の中にスッポリ収まりつつも圧迫しないデザインとなっており、イヤーチップも4種類のサイズが用意されているため自分にあった調整ができます。試しに装着したままランニングなどしてみたのですが、外れて落とすかもしれない不安は特に感じませんでした。もちろんIPX5準拠の防水仕様なので雨の中や運動時の汗程度は安心して使えます。ちなみに重さはGTW 270片耳で6.5g程度です。

GTW 270片耳で6.5g程度

オーディオ音質ですが、透き通るようにクリアな音質で出力してくれます。特に中音域が聞き取りやすくゲーム内の様々な効果音が反響なく再生されます。耳で聞くというより脳で音を聞けるイヤホンで、効果音の激しいFPSでも自分が欲しい音だけ拾うのに集中しやすいです。ちなみにレビューを記入している本日まで再生中に音が飛ぶ(通信が途絶える)といった症状は一切発生しませんでした。

マイク音質はノイズが少なく自分の声を相手にしっかり伝えられる感じでした。GTW 270にはアクティブノイズキャンセリングが備わっており、右耳のイヤホンにあるマイク穴2ヵ所から環境音と自分の声、両方を取得して環境音だけノイズキャンセリングします。通話中はサイドトーン(自分の声を聞くことができる機能)が有効になるため、適切な声量で会話できます。

左耳のイヤホンにはボタン、右耳のイヤホンにはマイク

左耳のイヤホンにはアプリを操作するボタンが付いています。例えばスマートフォンでYoutubeで音楽鑑賞時にボタンをワンタップすれば「再生・停止」、ダブルタップで「次の動画を再生」、トリプルタップで「前の動画を再生」ができました。ボタンを長押しした場合はアシスタント機能が起動して音声コントロールに入れます。

Type-C充電のAndroidであればドングル接続に対応

Bluetooth接続された場合は「Device connected.」、ドングル接続された場合は「Dongle connected.」と英語のアナウンス音声が入ります。ドングルとGTW 270が接続に成功するとランプが紫色に光ります。PS5とNintendo SwitchにはType-C端子が本体にあるためドングルを直接刺し込むだけで自動接続してくれます。

PS5正面のType-Cにドングル接続すると自動で認識
PS5 サウンド設定では「EPOS GSA 70S」と表示されていた
Nintendo SwitchのType-Cにドングル接続すると自動で認識

Bluetooth接続だとほんのわずか音の遅延を感じることができましたが、ドングル接続では音の遅延に気づけないレベルでした。まるで有線のサウンドデバイスを使っている時と同じように映像と音声がピッタリ再生されるので遅延による不利は発生しません。ドングル接続であればどの機種でも遅延の変化はありませんでした。通信規格はEPOSが改良した「aptX」を使っているそうです。

EOPS Gaming Suite上で「GTW 270」を認識

PCとドングル接続した場合に限り、PC専用ソフトウエア「EOPS Gaming Suite」より「GTW 270」をステレオ(2.0ch)とサラウンド(7.1ch)の切替、イコライザー調整を行うことができます。「 64 / 125 / 250 / 500 / 1,000 / 2,000 /  4,000 / 8,000 / 16,000 」の9バンドからイコライザー調整可能で、過去にレビューした「GSP 370GSX 300」と同じ設定を引き継ぐことができます。

PCのみ「GTW 270」でサラウンドとイコライザーに対応

バッテリーはフル充電で5時間、ポータブル充電ケースからも充電すれば最大で20時間稼働できます。バッテリー残量はGTW 270本体のランプ色(緑→黄→赤)とケースのボタン(光の数で5段階)を押すことで判断できます。両方とも充電したい場合は、ケースの裏にあるType-C端子から充電できます。ワイヤレスイヤホン市場全体に比べ、バッテリー持ちは平均ぐらいだと思います。

ポータブル充電ケースの裏側にType-C端子

モバイルゲーマー向けと発表されていましたが、ほぼ全ての最新ゲーム機にも対応できる上にPCではサラウンドとイコライザーに対応するという異例の万能ゲーミングワイヤレスイヤホンです。

「GTW 270」のいまいちなところ

  • 左耳のイヤホンだけで音を聴くことができない
  • 外部音取り込みモードはないので、周囲の音を聞くには取り外す必要がある
  • ドングル接続ではマイクを使えない
  • Bluetoothイヤホン全体で言えるが、VC中のゲーム音質は著しく劣化する
  • EOPS Gaming Suiteの認識が上手くいかない場合がある
  • 充電ケースがアルマイト素材で美しいがすぐ傷付きそう
  • ワイヤレスイヤホン市場で高級クラスの価格設定

ポータブル充電ケースの素材はアルマイト素材で作られており、錆びにくいですが擦れ跡など小さな傷が目立ちそうです。物を大切にする方は、持ち運ぶ際にキーチェーンなどの他の金属物との摩擦を避けるように心がけてください。

ケースがアルマイト素材なので金属物との摩擦は避けたい

ボタン操作の可能な左耳のイヤホンだけで音を聴くことができません。右耳のイヤホンが左耳のイヤホンから一定の距離が離れるとミュートになります。そのため右耳のイヤホンを紛失してしまうと再生不能になるため注意が必要です。また充電方法もポータブル充電ケースを介して行うためGTW 270単体で充電することはできません。

通話時を除き、外部音取り込みモードがないのでゲーム中に周囲の音を聞くには一度外す必要があります。右耳のイヤホンだけ外せば左耳もミュートになる仕様を活用すれば両方とも外す手間が省けます。

ドングル接続時はマイク機能がオフになります。マイクはBluetooth接続のみ使用可能です。ただしマイクを使用中に音楽を聴いたりゲームを遊ぶと著しく音質が劣化します。これはBluetoothイヤホン全体で発生する仕様なので仕方がありません。マイクによる通話は日常用として使うのが良いでしょう。

検証中にドングル接続とBluetooth接続を交互に繰り返していたら「EOPS Gaming Suite」がGTW 270を認識しなくなってしまうバグが発生しました。今後のアップデートで改善されるかもしれません。

過去にレビューした「GSP 370GSX 300」と同じですが、イコライザー設定を参考にできるコミュニティがまだ少ないので注意が必要です。

GSP 370 と GTW 270比較:こんなにサイズ差あるのに同じサラウンドとイコライザーが使えるのは普通にスゴイ

最後に値段設定ですがゲーミングと名付けられたワイヤレスイヤホン市場で20,000円以上のライバルがいません。GTW 270は間違いなく高級イヤホンの1つとして安価なイヤホンよりワンランク上のクオリティを提供してくれます。ただし同価格帯で勝負している競合メーカーのほとんどがゲーム用途で販売してないため「この性能だけは譲れない!」こだわりを見つけないと手が出しづらいと思います。逆にゲーミングと宣言した20,000円以上のワイヤレスイヤホンは他にないため、ゲーム用途で探してるのであれば購入候補に入ります。

総括:どんな機種にも対応できる万能ゲーミングワイヤレスイヤホン

ワイヤレスイヤホン市場の中でも高級な類に入ると思いますが、性能については価格以上を提供してくれます。ドングル接続では遅延と無縁になり、PCではサラウンドとイコライザー対応、接続できない機種を見つける方が難しいぐらい万能です。専用アプリは気になる点がありますが、アプリ側のトラブルは今後のアップデートで解決すると思うので時間の問題でしょう。もちろんゲームしながらの歩きスマホは大変危険なので止めましょう。

価格に納得できたうえで、ナイスなワイヤレスゲーミングヘッドホンを求めているなら現状「GTW 270」は最高のゲーミングワイヤレスイヤホンとしてオススメできます。

ゲーミングワイヤレスイヤホン「EPOS GTW 270」製品仕様

  • 製品名:GTW 270
  • 型番:1000230
  • 参考価格:26,800円(税込)、ドングルなし 22,800円(税込)
  • 保証期間:2年間(各国共通)
  • パッケージサイズ(幅×奥行×高さ):180mm x 120mm x 60mm
  • 梱包質量(製品と梱包):350g
  • 色:ブラック
  • イヤーカップタイプ:カナル型
  • ヘッドフォン構造:ダイナミック、密閉型
  • 接続:低遅延、および、Bluetooth 5.1®
  • 延長ケーブル長:1.5 m USBケーブル
  • 接続端子:USB-C
  • 互換性
    • ドングル:Nintendo Switch、Androidデバイス、PC、PS4
    • イヤフォン:Bluetooth®デバイス
  • ヘッドフォン
    • 周波数特性:20~20,000 Hz
    • 音圧レベル:100 dB
  • マイク
    • 周波数特性:100-7,500 Hz
    • 指向性:双指向性ECM
    • 感度:-20 dBV/Pa
  • バッテリー
    • 再生時間:イヤフォン内蔵バッテリーで最大5時間、ケース使用時最大20時間連続使用可能。
    • 充電時間:イヤフォン内蔵バッテリーのフル充電には1.5時間、ケースには1.75時間。
    • 高速充電:15分のケース内充電後、イヤフォン内蔵バッテリーで最大60分連続使用可能。
  • 同梱物:充電ケース、GSA 70 USB-C、USB-C充電ケーブル、USB-C to USB-A延長ケーブル、シリコンイヤーチップ、クイックスタートガイド、安全ガイド、コンプライアンス・シート

公式販売ページEPOS GTW 270 Hybrid

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