本日2021年4月23日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch(オーバーウォッチ)』のライブサーバーに対しアップデートを実施しました。アップデート内容は、エクスペリメンタルでテストされていたバランス調整を一部変更しての実装となっています。
ヒーローのバランス調整
バティスト(バランス調整)
「イモータリティ・フィールド」が保護するライフの閾値と、バティストの範囲回復量を減少させました。これらのアビリティはチームが密集している場面であまりにも強力な性能となっていました。一方で、回復弾を直撃させれば追加で回復するようにもしたので、単一ターゲットへの回復量は変わらず維持しつつ、よりプレイヤー・スキルが求められる形で調整しました。
- “バイオティック・ランチャー”(サブ射撃)
- 回復弾の爆発による回復量を60から50に減少
- 回復弾が直撃すると追加でライフを20回復する
- “イモータリティ・フィールド”
- チームメイトのライフを守る閾値を20%から10%に変更
D.Va(強化)
D.Vaがメックから出ている状態で最後の生き残りとなった場合、敵チームによって意図的にリスポーンを遅らせる行為がしばしば見られました。今回の変更によって「メック召喚」の際に低ライフのヒーローが近くにいる危険性が増します。
- “メック召喚”
- ダメージを50から250に増加
エコー(弱体化)
この変更はコミュニティのエクスペリメンタル・カードから採用されました。「コピー」を使用した時点でライフの総量が増加するため、「コピー」終了時にも最大ライフまで回復する必要はないと判断しました。アルティメットの持続時間が長いと使用前のライフを覚えておくのは難しいため、最低ライフを設定し「コピー」終了時にわずかなダメージで倒されることがないようにしました。
- “コピー”
- 「コピー」終了時に、ライフがアビリティ使用前の状態に戻り、それが100を下回っている場合はライフが100になる
モイラ(強化)
モイラは相性の良いチーム構成やメタの中であっても、他のサポートと比べて活躍できていませんでした。「バイオティック・オーブ」のクールダウンを短縮することで、さまざまな状況への対応力を大幅に上昇させました。
- “バイオティック・オーブ”
- クールダウンを10秒から8秒に短縮
オリーサ(強化)
前回の変更で「ストップ!」と他のヒーローのアビリティのコンボの有効性が下がったことを受け、クールダウンの見直しを行いました。動きを拘束するアビリティの使用頻度が上がることで、ゲーム体験が損なわれることがないか、今後も注視していきます。
- “ストップ!”
- クールダウンを8秒から6秒に短縮
ラインハルト(弱体化)
ラインハルトは直近の調整を経て、いきすぎた性能になっていました。タンクの選択肢を増やすため、アーマーを以前の数値に戻しつつ、「ロケット・ハンマー」のダメージの引き上げについては、「アース・シャター」のクラウド・コントロールの持続時間の短縮とのバランスを保つため、そのままにしてあります。
- 一般
- アーマーを250から200に減少(ライフとアーマーの合計値を550から500に減少)
ロードホッグ(強化)
ロードホッグはここ最近あまり活躍できていない状況でした。昨年までは大きな存在感を放っており、そこから大きな調整は加えていませんでしたが、相対的に他のヒーローの性能が上がり、ゲーム全体のバランスが変わってきたことが要因だと考えています。ダメージ出力の抑制を部分的に調整しなおすことで、現状よりも力を発揮できるようにしました。
- “スクラップ・ガン”(メイン/サブ射撃)
- 弾ごとのダメージを6から6.6に増加
ソンブラ(強化)
ソンブラを使う場合は、敵に攻撃を仕掛けて「トランズロケーター」で安全な位置に離脱する絶好の機会をうかがうため、相手の出方を待つ時間がそれなりに生じます。「ステルス」発動時の移動速度を引き上げることで、これまで以上に臨機応変に動けるようになるはずです。
- “ステルス”
- 移動速度ボーナスを50%から65%に増加
エクスペリメンタル時点では「“ステルス”発動および解除までの移行時間を0.75秒から0.45秒に短縮」の調整項目がありましたが削除。代わりに、移動速度ボーナスの上昇値が10%から15%に増加しています。
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