『コール オブ デューティ』シリーズは、2019年のリメイク版『CoD:MW』と『CoD:モバイル』、2020年の『ウォーゾーン』と『CoD:BOCW』を通じて世界でのプレイヤー人口を一気に増加させ、フランチャイズとしての地位を確たるものにしました。こうした大成功の背景には、どのようなビジネス戦略があったのでしょうか。
あらゆる戦場を制圧した「コール オブ デューティ」
これまでも長らくFPSの代表作の一つとして知られていた『コール オブ デューティ』シリーズは、この数年でさらに大きな変化と発展を遂げました。
2019年の新作でありリメイク版でもある『CoD:MW』がリリースされた約半年後、2021年3月に『ウォーゾーン』がリリースされました。この『ウォーゾーン』は「コール オブ デューティ」フランチャイズの基本無料バトロワとして話題を集め、たちまちプレイヤー数1億人を突破すると、2021年の新作『CoD:BOCW』リリース時には、『MW』と『BOCW』がともに『ウォーゾーン』へと統合され、各タイトルのロードアウトが同じ戦場に持ち込めるというシリーズ初の試みが実現しました。
同様の統合は2021年11月5日リリース予定の新作『CoD:ヴァンガード』でも行われる予定で、無料バトロワを軸に、「コール オブ デューティ」シリーズは新旧タイトルの武器やキャラクターが同時に入り乱れる壮大なスケール感を獲得することに成功しています。
一方ではモバイルゲーム(iOS/Android)の分野でも、2019年にリリースされた『CoD:モバイル』が人気を博しています。基本プレイ無料でありながら、PC版やコンシューマー版のCoD体験がそのまま楽しめるこの『CoD:モバイル』も世界中でヒットし、販売を手がけるActivisionによると2021年5月の時点で5億人のプレイヤーを獲得しているそうです。
「プレイヤーを楽しませ続ければ、いずれは何かを買いたくなってくれる」
「コール オブ デューティ」は今や、PC・コンシューマー向け製品版、基本無料バトロワ、そして基本無料モバイルアプリと、昨今のゲーム業界を構成する主要なフィールドを、世界規模で制圧するシュータータイトルとなっています。
こうした成功の背景にあったビジネス戦略について、Activisionのモバイル事業統括副社長Chris Plummer氏が、日本時間9月2日付のワシントンポストとのインタビューの場で以下のように語っています。
- 「コール オブ デューティ」のモバイル版製作は、4年以上前から取り組まれていた
- その頃はまだ『PUBG』や『フォートナイト』といった競合タイトルもまだモバイル版がリリースされておらず、「シューターゲームのモバイル版をどう製作するか」は大きな疑問だった
- 試行錯誤の末に、操作はシンプルながらPC版やコンシューマ版と同様のガンファイト体験を、モバイル版のタッチスクリーンでも実現することができた
- このゲームをCoDブランドにより相応しいものにし、最前線にいるような本物の『コール オブ デューティ』の没入感を味わえるものにした
今も多くのモバイルタイトルで見られる「基本プレイ無料」を採用したことも、『CoD:モバイル』の成功に大きく寄与しているそうです。
一部のモバイルタイトルはいわゆる「Pay-to-Win」、より多く課金したプレイヤーほど有利になっていく仕組みを採用していますが、『CoD:モバイル』はプレイし続けるだけでほぼすべての武器や装備などをアンロックできるのも、プレイヤーにとって嬉しいポイントです。
Plummer氏「このゲームは究極的には無料プレイ、かつフェアプレイのゲームです。つまり、誰にもお金を払わせることを強制しません。利益は出さなければなりませんが、そのためにはユーザーが本当に望むコンテンツを盛り込んだ、素晴らしいゲームを提供することが必要です。しかしそれもユーザーの自由で、お金をかけずに『コール オブ デューティ』をプレイすることもできます。プレイヤーとうまくやって、彼らを楽しませ続ければ、いずれはプレイヤーも何かを買いたくなってくれると思っています。それは誰にとっても素晴らしいことです」
この開発方針が正しく機能しているかどうかは、前述したように既に5億回を突破しているダウンロード数を見れば明らかでしょう。
マーケティング部門を統括するLexi Sydow氏によると、『CoD:モバイル』はPC版やコンシューマー版を遥かに上回るスピードで世界中のプレイヤーにダウンロードされたそうです。これはハイスペックPCや最新のコンシューマ機と比較すると、モバイル機の方がより多くのユーザーが手を伸ばしやすいからであるとしています。
また、ゲーム業界専門のリサーチアナリストであるMichael Pachter氏は、PC版とコンシューマ版の「コール オブ デューティ」市場には6億5千万人規模となるポテンシャルがあると見積もっていましたが、モバイル版の登場によって、これが25億人規模にまで跳ね上がったと分析しています。
Activision Blizzardの第2四半期の業績報告によると、2021年の消費者支出は10億ドルを超える見込みです。App Annieのデータによると、『CoD:モバイル』は発売以来、95カ国で売上トップのアプリとなっており、モバイル版を通して主力であるPC版やコンシューマ版の売上も伸びるという相互効果も期待できます。
プレイヤーベース25億人を実現するには?
『CoD:モバイル』製作担当副社長であるMatt Lewis氏によると、リリース以来スタッフを5倍以上に増やしており、現在も人材を募集中。モバイル部門のさらなる成長を期待しているそうです。
一方でActivisionとグループ親会社であるActivision Blizzardは現在、カリフォルニア州公正雇用住宅局からの訴訟を受けています。同社およびその子会社や関連会社に勤務する多くの女性従業員により、ハラスメント被害や、昇進の機会を拒否されたこと、男性よりも給料が低いことなどが主張されており、さらにはActivision Blizzardの採用担当者が従業員に対して、この訴訟に絡めて「採用候補者を怯えさせるな」と指示したという出来事も起きています。
Pachter氏は、『CoD:モバイル』の成功モデルはActivision Blizzardが手がける他のフランチャイズにも応用できるとし、現在も開発が続いている『ディアブロ』の新作やも『スタークラフト』シリーズなどでも同様の成功が期待されていますが、Activisionはこれらを実現するうえでまず訴訟問題を解決し、収益面のみならず社会的にも健全な企業であるという確かな信頼を築く必要があるでしょう。
11月5日リリースの『CoD:ヴァンガード』を含め、今後の「コール オブ デューティ」フランチャイズの、プレイヤーベース25億人を目指したさらなる発展に期待が高まります。
無料ダウンロード:Call of Duty®: Mobile
基本無料のモバイルFPS『CoD:Mobile』の配信日は現地時間2019年10月1日で、対応機種はiOS/Android。開発はテンセントのスタジオTIMI。
Source: The Washington Post
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何が絶好調なんだよキル後に変な画面出て来るわ翻訳はガバガバだわでどこが絶好調なんだよ
何が絶好調なんだよキル後に変な画面出て来るわ翻訳はガバガバだわでどこが絶好調なんだよ
何が絶好調だよキル後に変な画面出て来るわ翻訳はクソでどこが絶好調なんだよ
面白いんだけど視力低下ヤバそうなんだよな
スマホでやるもんじゃねぇだ
何回2021年って言うねん
プレイヤーにとって重要なのはアクティブプレイヤー数だけどな