Gearbox Softwareが開発を手がけ、2K Gamesによって2022年3月25日にリリース予定のアクションロールプレイングFPS『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界(以下『ワンダーランズ』)』。EAA!!では本作のスタッフの方々にインタビューを行い、「ボーダーランズ」シリーズから派生したこの『ワンダーランズ』の独自の面白さや、思い入れについて話を伺いました。
ボダランを引き継ぐ「ヒャッファンタジー」アドベンチャー
2022年3月25日にリリース予定のアクションロールプレイングFPS『ワンダーランズ』(公式サイト)。開発は『ボーダーランズ』シリーズで知られるGearbox Softwareで、ボダランから受け継がれた独特のアートワークと、「ヒャッハー」と「ファンタジー」が掛け合わさった「ヒャッファンタジー」アドベンチャーが楽しめるゲームです。
『ワンダーランズ』は、かつて『ボーダーランズ2』のDLCコンテンツとして人気を博した『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』の後継にあたる作品で、ボーダーランズでおなじみのキャラクターも多数登場します。
なお『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』は現在単体タイトルとしてリリースされており、Epic Storeでは11月17日までPC版が無料配布されています。
TRPGへの愛から生まれた新作
今回は、Gearbox Softwareで『ワンダーランズ』のクリエイティブディレクターを務めるMatt Coxさんと、アートディレクターのAdam Mayさんからお話しをうかがいました。
Matt:本作は銃と魔法が合体したファンタジー・シューティングRPGで、大好評だった『ボダラン2』のDLCコンテンツ『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』にインスパイアを受けた作品です。皆さんもすぐに楽しんで頂けると思います。
ストーリーは「ゲームの中でゲームをする」ような軽快な内容で、プレイヤーは操作するキャラクターをそのプロフィールからプレイスタイルまで、自由にビルドすることができます。
『ワンダーランズ』はテーブルトップ・ロールプレイング・ゲーム(TRPG)から多くの影響を受けており、1つのテーブルにプレイヤーが集まるだけでなく、テーブルそのものにたくさんのゲームが集まっているのです。テーブル上で行うようなゲームの楽しさと、FPSの楽しさをどのように融合させるかに力を置きました。
TRPG、JRPG、FPSの要素が融合
Adam:Mattの言うように、私たちはTRPGの大ファンでもありまして、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や、さまざまなボードゲームに学ぶことから始めました。さまざまな異なるスタイルを模索したところ、レゴのようなマップを採用したユニークなボードゲーム『ヒーロースケープ』に行き着きました。『ヒーロースケープ』には、アートの面で絵画的かつシリアスな、優れた技巧が凝らされていたんです。しかしこれを『ワンダーランズ』の世界に持ち込むには、ちょっと遊び心が足りないなと思ったんです。
そこで目を付けたのが、『ファイナルファンタジー』や『ゼルダ』シリーズなどのJPRGです。これらを調べながら、ゲームの世界観に融合させていったんです。
テーブルトップゲームのパーツで、プレイヤーの探索するファンタジー世界を作り上げていったんです。ゲームの世界そのものと組み合わせていくのは楽しい時間でした。たとえば、こぼれたソーダの缶が川になっていて、プレイヤーはどうやってそれを渡るかを考えるといった感じです。他にはスナック菓子の袋も、ゲーム内では大きな障害物となっています。
一人称視点で探索するファンタジー世界と、テーブル上にあるファンタジー世界がどうつながっているかを楽しんで頂ければと思います。
膨大な探索要素
Matt:元々キャラクターはスタンドに乗ったフィギュアを動かすつもりだったんですが、結局はフルアニメーションで動かすことにしました。メインストーリーと全体マップの探索の他にも、ダンジョンや洞窟での小規模の戦闘、小型のクエスト、ランダムエンカウントなどの要素があります。メインストーリー以外にも膨大な探索要素があるんです。そしてぜひ、この世界をフレンドと一緒にプレイして欲しいと思っています。(ゲームの舞台となる)オーバーワールドでは、ボトルキャップがエリアを移動するショートカットになっているんですよ。
JRPGの昔ながらの伝統である、ランダムエンカウントは特に気に入っています。突如出現する敵に触れることで、シームレスにFPSでの戦闘に突入し、勝利すれば良いアイテムが手に入ります。
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