「CoDシリーズのXbox独占」は実現しない? 反トラスト法違反の可能性を市場アナリスト指摘

「CoDシリーズのXbox独占」は実現しない? 反トラスト法違反の可能性を市場アナリスト指摘

Sledgehammer Gamesの『Call of Duty: Vanguard(コール オブ デューティ ヴァンガード)』では「シーズン1.5」が進行中。販売を手がけるActivision BlizzardがMicrosoftに買収されることが発表されて以降、CoDコミュニティでは今後の展開に関する議論が続いていますが、「CoDのXbox独占」の可能性についてアナリストは否定的な見方を示しています。

懸念される「CoDのXbox独占販売化」

日本時間1月18日、CoDシリーズの販売を手がけるActivision Blizzardが、同社のゲームを開発する各スタジオとともにMicrosoftに買収される予定であることが発表され、ゲーム業界のみならず関連業界にも大きな衝撃を与えています。2023年6月までに完了するという今回の買収が完了すれば、Microsoftはテンセントやソニーグループに次いで、世界第3位のゲーム企業として浮上することになります。

企業間の勢力争いはともかく、CoDファンの主な心配事は「CoDの新作はこれからPC版とXbox版だけになるのか。PS版はもうリリースされないのか」という点です

。これについては具体的な発表は出ていないものの、XboxのCEOであるPhil Spencer氏はBloombergのインタビューを通して、「ソニーのプラットフォームでActivision Blizzardのゲームをプレイしている方々に言っておきますと、私たちはこのプラットフォームからコミュニティを引き離すことは意図していませんし、その点にコミットしています」と述べている点が一つのヒントになりそうです。

マーケットリサーチ企業DFC IntelligenceのCEOであるDavid Cole氏がgamesindustry.bizに語ったところによると、「XboxによるCoDの独占販売」は、現実的には反トラスト法(日本の独占禁止法のような、少数の企業がある事業領域を独占支配することを制限するための各法律の総称)に違反する可能性があるとのこと。

Cole氏「(今回の買収により、Microsoftがソニーとのコンソール機戦争で大きく優位に立てる可能性について触れ、)特筆すべき点は、コンソールゲーム機では、『コール オブ デューティ』がActivisionの唯一の巨大フランチャイズであることです。大きな問題は、CoDがMicrosoftの独占タイトルになるかどうかです。今のところ、私はそうなるとは思っていません。競合他社を締め出したいのであれば、規制当局を通すのは難しいでしょう」

独占ナシでもXboxが有利か

独占は難しいにしても、Xbox Game Passを通じて今後の新作CoDがリリース初日からプレイできるようになるのであれば、Microsoftの方に優位性があることを、マーケットリサーチ企業Omidaの主任アナリストGeorge Jijiashvili氏は指摘しています。

Jijiashvili氏「買収完了予定時期(会計年度2023年)は、より多くのカジュアルゲーマーが新しいゲーム機を手に入れようとする時期と重なります。『コール オブ デューティ』をXbox専用にする、またはGame Passに組み込むのは、消費者がXboxシリーズかPS5かを決める際に、Xboxにとって大きなメリットになる可能性があります」

今回の買収報道には市場も敏感な反応を示しており、1月19日の東京株式市場では日経平均株価が前日比マイナス2.8%と大きく下落した中で、ソニーの株価は終値で前日比マイナス12.8%とパニック売りの様相を呈しています。一方では、今度は日本のゲーム企業が買収されるかもしれないという思惑から任天堂やカプコンなどの株価が反応しており、市場参加者からはMicrosoftの発表がゲーム業界地図を塗り替えるゲームチェンジイベントになると認識されたことがうかがえます。

当のCoDシリーズでは現在、これとは別の問題に揺れています。最新作『CoD:V』の「シーズン1」アップデート以降、プレイヤーからのゲームの不具合報告が絶えず、その結果として日本時間1月20日には次回大型アップデートである「シーズン2」を延期することが発表されています。

CoDがXbox独占になるかという話の前に、ゲームそのものがやや躓いているところですが、次回のシーズンアップデートや、秋の新作『CoD2022(仮)』以降は、果たしてどのような展開が見られるのでしょうか。引き続き最新情報をチェックしていきたいところです。

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Via: VGC

コメント

  • Comments ( 12 )
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  1. By 匿名

    あらゆるハードで人気が出るって分かってるタイトルをわざわざ独占しないでしょ
    ソニーじゃないんだから

  2. By 匿名

    まぁPS切り捨ててもゲームが糞面白くなれば人は付いていくかもね
    逆に今のCoDのままなら一気に尻すぼみしそう

  3. By 匿名

    日常的にsteamセールで積みゲー増やしたりしてると感覚狂うんだけど、30超えて付き合いでやってるのが増えたライトゲーマーって1年間同じゲームをのんびりやってたりするんだよね
    codなんて年末商戦には5000円ぐらいで買えたりするし、そうすると年間10000円は抵抗感あるかもしれない

  4. By 匿名

    リークによるとWarzoneは現状維持 他は箱PC独占

    日本人プレイヤー云々はそもそもヴァンガードの時点で風前の灯状態だから今更

  5. By 匿名

    独占がないと仮定しても、これからゲームを買う人はそりゃ箱選ぶわこんなん。
    CoDの新作1本とゲーパス8ヶ月分がほぼ同じ価格とか壊れてるよ。

  6. By 匿名

    360時代みたいにDLCが先行リリースとかになるのかな?まぁPCユーザーには特に関係ないけど

  7. By 匿名

    PSでも出してほしいが、独占になりそう…
    独占になれば、CODを辞める人はそれなりにいそうだし、
    Xbox所有してやってなかった層が新規で増えるかもしれないが、どうなることやら

  8. By 匿名

    codは年々ユーザー減ってるしむしろこれがきっかけで惰性で毎年買ってたファンも離れていくことになるんじゃないかな

    • By 匿名

      少なくとも日本人口は確実に減ると思うわ 日本人のCSFPSユーザーはダクソとかFFとかの和ゲーの副業的にFPSプレイする人が多いから箱に移住するのは相当リスキーだと思う かと言って二刀流する物好きってそうそういないしね クロスプレイあってもVC環境整えられない人もいるだろうし 

  9. By 匿名

    箱独占になったらまず日本人プレイヤーはほぼ居なくなるだろうね
    世界的にみてもまぁ圧倒的に箱よりPSの方が売り上げは高いから、もう今すぐにってことはまずならないと思う
    ただあくまで現状の話であって数年後PS版の売り上げが落ちたりとかしてきたらどうなるかはわからないよね
    だから箱独占にならないようにするためにはPS版をちゃんと買って需要がありますよって示さないといけないかな

    というかクロスオンでプレイしてもxbox勢なんて全然見かけることないんだが…

    • By 匿名

      私箱XでBF2042してるけど実際少ない BFの場合はそもそもCS機ユーザーその物が少ないしかと言ってクロスプレイオンにしないとPIN高いしで強制パット縛り状態になってるわ 

  10. By 匿名

    PS5ではフルプライスで買わざるをえないところをXboxは追加費用なしで買えるんでしょ?
    仮に独占しなくても、客がどちらを選択するかは明白な気がする…
    特にCoDはハイペースに新作が出るしね

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