Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』ではイヤー7シーズン1「オペレーション・デーモンヴェイル」が進行中。先日は次回のアップデートに向けた「デザイナーノート」が公開されましたが、Smoke(スモーク)の仕様変更については、今後のオペレーター調整方針を示唆しているのかもしれません。
Smoke弱体化に困惑の声
4月6日にシージ公式サイトから最新のデザイナーノートが公開され、次回Y7S1.2アップデートでリリースされるオペレーターへの調整内容が発表されました。
今回のデザイナーノートで特に注目されたのは、リリース時から活躍している防衛オペレーターSmoke(スモーク)の弱体化で、以下の内容となっています。
- Smokeは自分自身の毒ガスに脆弱になる
- 変更の対象となる層:カジュアル
開発者によるコメント:この変更は極めて明白な弱体化ですが、主にSmokeの特別な耐性を対象にしています。この脆弱性を追加することにより、たとえ厳密にはガスマスクを着用していたとしても、アビリティがすべてのオペレーターに影響することが一目で分かるようになります。Smokeの耐性を取り除くことは、最もアグレッシブなSmokeのプレイヤーにも影響を与えます。このガスは依然としてエリア阻止とプレッシャーを与えるのに使えますが、Smokeは代償なく禁じられたエリアを歩き回ることができなくなりました。
Smokeだけは自分のガスグレネード内を通過できることはリリース当時からの仕様でしたが、これが削除されたことで、RedditのシージサブレやシージテストサーバーサブレではSmokeに関するトピックが乱立し、困惑の声が寄せられています。
- Redditユーザーのコメント
- 「いいねUbi、でもエイプリルフールは1日であって、4月全部じゃないんだよ」
- 「自分のガス用にデザインした空気濾過装置をつけてるのに!」
- 「SmokeはMVPアニメーション中に死ぬんだろうか」
- 「大きな変更ではないが、良いかと言われたらむしろ悪い」
- 「Aruniの腕もなくなる日が来るぞ」
また、Smokeで前に出るのが好きだったプレイヤーたちは悲しんでいる一方で、自分のガスからダメージを受けないことの何が問題だったのか、今ひとつポイントが掴めていないプレイヤーも見られます。
パッシブ能力が消されていく?
Smoke単体のゲームプレイへの影響とは別に、「自分のガジェットからダメージを受けないのがダメなら、自分のカンデラの影響を受けないYing(イン)はどうなるんだ」といった主張に端を発し、「オペレーターたちのパッシブ能力がこれから少しずつ消されていくのではないか」という懸念が広がっているようです。
シージには「パッシブ能力」という用語はないものの、「Smokeだけは自分の毒ガスからダメージを受けない」など、パッシブ能力に相当する特殊な仕様のあるオペレーターも複数名います。
Redditユーザーたちは、こうしたパッシブ能力が過去のアップデートで少しずつ削除されていることに気付いており、Smokeへの変更もここにつながっているのではないかと推測しています。
- 過去に削除された特殊な仕様
- Echo(エコー)の端末にだけは、Dokkaebi(トッケビ)のロジックボムによる着信が来なかった
- Maestro(マエストロ)のALDA 5.56は、連射し続けると弾拡散度が下がっていた
- Kali(カーリー)のCSRX 300は、胴体への1発でアーマーに関係無く確定負傷させるようになっていた
- Zofia(ゾフィア)には自己蘇生能力があり、負傷時に自力で復帰できた
- Ela(エラ)とZofiaにはコンカッション効果を弱める耐性がついていた
Redditユーザーが思い返しているのはZofiaが弱体化されたときのことです。当時はあまりにもタイミングが悪かったことから騒動になっていましたが、開発スタッフは弱体化の目的を「ゲーム内に説明がない仕様(隠しメカニクス)を撤廃するため」と説明していました。
この方針が現在も続いているのであれば、Aruni(アルニ)の近接攻撃が他のオペレーターよりも大きな穴を開けられる仕様や、Doc(ドク)がスティムで自分自身を蘇生させられる仕様などが現在も残っている点と整合が取れていないようです。あるいは、これらも今後削除されていくのでしょうか。
考えすぎかもしれない
一方で、元プロ選手でDarkZeroのストリーマーであるPenguにとっては、この変更は特に気にするものではないようです。
「僕のSmokeは違うプレイングをするんだけど、自分では(アグレッシブ型のSmokeは)滅多にやってないと思う。妙な変更だし、いくつかの変更点も一貫性や理屈の面では不可解だけど、ゲームプレイの観点から大きな問題があるとはまったく思えないね」
リプ欄では「カジュアル層に向けて、ガスを自分自身に使うなって教えてるんだよ」と指摘する声もあり、Spacestation GamingのコーチLycanも、「同意する。上手いSmoke使いのほとんどは、ガスの内側ではなく周辺に留まるプレイをしている。何も変わったりしないから、この変更は気にしていない」と述べています。やはり、対象となる層がカジュアルと明記されているところがポイントなのかもしれません。
リリース以来のSmokeの仕様が消えたことは、プレイヤーに衝撃を与えるとともに大きな余波を生み出しているようですが、この件は他のオペレーターの大幅な仕様変更にもつながり得るのでしょうか。
今回のデザイナーノートで発表された各種の変更点は現在テストサーバーでプレイできるので、PC版シージをお持ちの方はぜひこのテストに参加し、データやフィードバックを送ってみてください。
『レインボーシックス シージ』の発売日は2015年12月10日で、対象機種はPS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC。
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コメント
コメント一覧 (10件)
パッシブ能力には「なんでそれが付いてるのか分からない」能力と「それはガジェットやキャラ設定の延長でしょ」って能力があるわけで、それこそZofiaの自己蘇生は「なんでそれが付いてるのか」なんだよな。
消された中でも例えばエコーのデバイスとトッケビの関係は「エコーのデバイスだって同一ネットワークに繋がってるんだからトッケビの影響受けないのはおかしくね?」だった。
ただ「キャラ設定的に何でないの?」って能力があってOryxはパンチや頭突きで壁に穴開けたり落とし戸落とせても良くねとは思う。
まあこれの調整については問題ねーだろ
カジュアル層が自分のためにガス炊いて味方巻き込むとかもあるのかもしれないし
パッシブを減らすこと自体はいいと思うけど、スモークに関して言えばガジェットと関係あるものだしそういったものは残していいと思う
ゲームプレイの問題じゃなくて、キャラデザインの整合性の問題だろこれ
記事のコメント紹介にもあるが、背中のそれは何のための専用フィルターだよ
ガスは元々味方には効くし、もうEMPやトラップも味方含めて対象にしろ(なげやり)
プロの意見とカジュアル層の意見の比重に差はないのにねえ
ubiはいつもプロに迎合してバランスを取るアホ
"変更の対象となる層:カジュアル"
文章もちゃんと読めない奴のコメントの比重は軽いだろうなあ
能力の有無よりゲーム内の説明不足
初心者講座動画とか公式が作ってたがリワークすると誤情報に化けるのよ
ゾフィアの自己蘇生とか
オペレーターの画面でパッシブとか可能なことのチュートリアル的な物があればいいのにな
それは来シーズン追加されるね
ガスマスクのフィルター期限切れは悲しいですが、運営は足止めとして設計してるのでしょうがないですね。
運営が意図してるものと違う使われ方や一方的になってしまう能力が削除される傾向があります。
ドクとフィンカは別にパッシブじゃ無いでしょ…ガジェット側に付いてる能力だよ
アルニはそう。あいつこそ他オペに共通しないルールの持ち主だよ。能力消すよりどっかに説明の枠設けた方が良い。