アメリカのラスベガスで開催されているCES 2023にて、NVIDIAがRTX 4070 Tiの世界同時発売を発表しました。
未発売だったRTX 4080 12GBモデルが改名
昨年10月、NVIDIAがRTX 4000番台シリーズの新ラインナップとして、RTX 4080という一つのラインに16GBモデルと12GBモデルの2種類が存在するという異質な販売計画を発表しました。 しかし、コミュニティからの不満の声をうけて16GBモデルのみ販売し、12GBモデルは発売前に販売中止という極めて異例な決断を下しました
関連記事: Nvidia RTX 4080 12GBモデルの発売中止、RTX 4080 16GBモデルは11月16日に発売
それから約3ヶ月、大方の予想通りにRTX 4080 12GBモデルがRTX 4070 Tiに改名し、日本でも1月5日に149,800円で発売開始と発表されました。
RTX 4070 TiのスペックはNVIDIA CUDAコアが7680、ブーストクロックは2.61Ghz、GDDR6Xのメモリを12GB搭載しています。 RTX 3070 Tiとのスペック比較は以下のとおりです。
RTX 4070 Ti | RTX 3070 Ti | |
---|---|---|
NVIDIA CUDA コア | 7680 | 6144 |
ブースト クロック | 2.61 GHz | 1.77 GHz |
メモリ サイズ | 12 GB | 8 GB |
メモリ タイプ | GDDR6X | GDDR6X |
販売価格 | 14万9800円 | 8万9980円 |
RTX 3080の3倍の性能、RTX 3070 Tiの1.6倍の価格
RTX 4070 TiはRTX 4000シリーズの特徴のDLSS 3に対応しており、4K解像度よりも1440p/120fps以上でのゲームプレイに特化した作りになっています。
その結果、CPUがi9-12900K、メモリが32GBのWindows 11環境で『サイバーパンク 2077』をプレイした場合、RTX 3080と比較して1440pなら3倍以上のフレームレートを出しつつ、22種のゲームで計測した平均消費電力はRTX 3080の約2/3だとNvidiaが述べています。
Blenderやアンリアルエンジン、Unityの処理能力を前モデルのRTX 3070 Tiと比較した場合は最大70%のパフォーマンスアップが期待できるとのことです。
パフォーマンスは大幅な向上を果たしましたが、元々がRTX 4080だったことと、昨今の日本円の為替事情が影響しているために販売価格もRTX 3070 Tiの約1.6倍という価格アップもしてしまいました。しかし、RTX 4070 Tiの海外での販売価格は799ドルですが、RTX 4080 12GBモデルは元々899ドルで販売予定していたことから、従来から100ドル値下げされていておトクとも考えられるので、RTX 4070 Tiに転生してくれて感謝すべきなのかもしれません。
それでもミドルクラスとは呼びづらいゲーマー泣かせなグラフィックカードになってしまいました。 真のミドルクラスのRTX 4070の価格は一体どうなるのでしょうか。
Gaming Device Power Tune for FPS
コメント
コメント一覧 (3件)
個人的には妥協してこれ買うくらいなら無理して4090買った方が良いと思います。
フレームレート上がるってもフレーム生成で補完してるだけだしネイティブ状態での性能向上が価格上昇に見合ってるかというとかなり微妙に感じるな。
こけおどしのフレーム生成で高FPS化を謳う上に謎の規制でRTX30番以下は使えませんとか平気で抜かすDLSSより、専用コア要らずで機種を問わず使えるFSR規格の方が主流になってほしい。
FSRだって超解像で強引に解像度あげてるんだから、本質的には大差ないよ。
DLSSは、ゲームでは使用しない機械学習用のコアを使っているから、DLSS処理の負荷を無視できるんだけど、FSRは、ゲームで使用しているシェーダーコアを使うので、FSR分の負荷もかかってしまう。なので、両方使えるのであれば、DLSSのほうが負荷が軽いよ。
まあでも、さすがにDLSS3は強引すぎるとは思う。
少なくともガチ競技ゲーでは使えないよね。ウソフレームが混ざってしまうんだから。