Ubisoft(ユービーアイソフト)の『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』競技シーンでは、秋の世界大会「BLAST R6 Major Atlanta(以下、アトランタメジャー)」が開幕。11月1日の初日では「フェーズ1 DAY1」の日程を消化した。
日本を代表する3チームのうち、CYCLOPS athlete gamingとCrest Gaming Lstもそれぞれ試合を実施。CAGは2戦して1勝1敗。CGLは1戦1勝で、明日の「フェーズ1 DAY2」に臨む。
『R6S』世界大会アトランタメジャー開催中!
アトランタメジャーは、日本時間11月1日から13日まで、約2週間に渡って開催されるというシージ界の大イベントのひとつ。詳細な日程やフォーマット、Twitch Dropなどの情報は、こちらの記事で確認して欲しい。
11月1日には「フェーズ1」における初日「DAY1」の12試合を実施。激闘の末、出場24チーム(フェーズ1は16チーム)のうち、韓国チームのTALONとSANDBOX、メキシコのAlpha Atheris、アルゼンチンのKnightsがここで大会敗退となった。
日本チームは、CYCLOPS athlete gaming(CAG)とCrest Gaming Lst(CGL)がフェーズ1から出場中(KAWASAKI SCARZはフェーズ2から登場)。
CAGは大会の開幕戦で、シンガポールに拠点を置くチームBleedと対戦し、3-7で敗北。しかし続くロアブラケットでは、大会敗退のかかったBO3で、韓国のTALONに対しマップスコア2-0で勝利。DAY2への生存を果たした。
世界デビューとなるCGLは、韓国のSANDBOXと初戦を実施。4-7のスコアで勝利し、この日を終えている。メジャーの舞台でも落ち着いたプレイングを見せ、まずはアジアの仲間とも言える隣国チームから貴重な初戦勝利をもぎとった。
メジャー初日から波乱連発
メジャーに向けては、世界のクリエーターたちが大会の予想を発表するのが恒例。しかし今回も、良い意味で期待を裏切って、初日から予想外の展開が相次いだ。
開幕戦となったCAG vs Bleedの対戦マップは「領事館」。攻撃からスタートしたBleedに対し、防衛CAGはオープニングキルを連発して威圧していく。しかしBleedはMentalistC選手がMontagne(モンターニュ)を使ってうまく押し込むなど、着実にリードを継続していく。
攻撃側が動きやすいマップ構造もあって、4-2でBleedがリードしての攻防交代。さらに5-2となったところでタイムアウトを取ったCAGだったが、そこから逆に当たりを強くしてきたBleedに作戦修正さえ阻まれてしまう。最終スコアは7-3。CAGは初戦の白星をBleedに奪われる形となった。
世界デビューとなるCGLは韓国チームSANDBOXと「オレゴン」で対戦。まずはメジャーへの入り方に注目が集まったが、選手たちは物怖じすること無く普段通りのプレイを披露。CGLのキル獲り屋Sironeko選手も、国内シーンでも見せていた鋭いガンプレイで世界を魅了した。
「オレゴン」での攻撃スタートということで、最初のラウンドこそSANDBOXに苦しめられたCGL。しかし戦いの中で徐々に対応しながら3-3での攻防交代に成功する。防衛では、Wh1skey選手が1v1を制するなどして活躍し、ポイント連取。最終スコア7-4で、世界での貴重な初勝利を手に入れた。
初戦で敗れたCAGは、同日のロアブラケットでTALONと対戦。CAGはいったんメジャーに入り直すような形で、「銀行」マップで攻撃スタートした。BlackRay選手の奮闘もあって5-1でリードして攻防交代。防衛も危なげなくこなし、7-3で第1マップをものにした。
第2マップ「国境」で防衛から入ったCAGは、Castle(キャッスル)やAzami(アザミ)で射線を改造しながら、ここでも自分たちのペースで立ち回ることに成功。前半を5-1と一方的な展開にした。攻防交代してからもその勢いは続き、ラウンドスコア7-1で大勝。合計マップスコア2-0で、DAY2への生存をなしとげた。
敗れたTALONは、SANDBOXとともにメジャー敗退が決定。もともとアジアチームが多めになるレギュレーションだが、早くもアジア9チームのうち2チームが姿を消すこととなった。
注目が集まったのはサウジアラビアチームGeekay。2023年からメジャー出場枠ができたばかりのMENA(中東・北アフリカ地域)からの出場だ。今大会ではさらに、ビザのトラブルでLeadr選手とSRSLy選手が急きょ入れ替わるなど、不確定要素がさらに増えた中でのメジャー挑戦だった。
何かしてくれるのでは、という視聴者の期待にGeekayは応えてみせた。DAY1では2021年の世界チャンピオンNinjas in Pyjamasを7-8で破る大金星。開き直ったともいえる大胆な作戦が髄所に見られ、これが結果的にNiPを困らせる形となった。ぎりぎりの、しかし確かな1勝を掴み取った。
この日は、オーストラリアチームBlissも活躍した。対戦相手は、シージの基礎力と統率力、そしてアイデアのバランスに優れるEUの強豪Wolves。「山荘」での激戦の末、オーバータイム6-8。オセアニアのシージ界に貴重な勝ち星をもたらした。
DAY2の試合&みどころ
DAY1の結果をもとに、11月2日に行われる「DAY2」のマッチアップが決定した。フェーズ1はこのDAY2で完結。フェーズ2に進出する8チームと、ここで大会敗退となる8チームに分かれることになる。
日本チームの試合は以下のとおり。
- CGL vs Geekay:日本時間11月2日午前0時30分
- BO1で実施。敗北チームは同日3時30分からのロアブラケット・ファイナルでBO3を行う
- CAG vs (BleedまたはLOS):日本時間11月2日午前3時30分
- BO3で実施。勝利チームはフェーズ2進出。敗北すると大会敗退
CGLは、MENAリーグからの使者Geekayと初対決。勝てばベスト16が決定する。CAGの対戦相手はまだ分からない。しかしBO3であるため、たとえBleedとの再戦となっても、これまでの経験値を活かした試合運びができるはずだ。両チームともに、フェーズ1突破のチャンスは大きい。
フェーズ1終了後は、中休みを挟んで、11月4日から「フェーズ2」がスタート。果たしてCAGとCGLは、SCARZが先に待っているフェーズ2で合流できるのか。間もなくスタートする「DAY2」の試合に注目しよう。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: R6S Esports Official
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