11月のプラットフォーム別アクティブユーザー
ここからは、11月における各プラットフォーム(PlayStation 5、Xbox、Steam)の月間アクティブユーザー数にフォーカスしたランキングを紹介。こちらも集計地域はアメリカに限られている。
11月にPlaystation 5でプレイされたゲームトップ20
順位 | 先月順位 | タイトル | パブリッシャー |
1 | 2 | 『フォートナイト』 | Epic Games |
2 | 1 | コール オブ デューティHQ* | アクティビジョン |
3 | 3 | 『スパイダーマン2』 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
4 | 5 | 『グランド・セフト・オートV』 | Rockstar Games |
5 | 4 | ロブロックス | Roblox Corporation |
6 | 6 | 『NBA 2K24』 | 2K Sports |
7 | 7 | 『Mortal Kombat 1(モータルコンバット1)』 | ワーナー・ブラザース |
8 | 10 | 『Madden NFL 24』 | エレクトロニック・アーツ |
9 | 11 | 『エーペックスレジェンズ』 | エレクトロニック・アーツ |
10 | 12 | 『マインクラフト』 | Mojang Studios、Xbox Game Studios |
11 | 714 | 『Aliens: Fireteam Elite(エイリアン:ファイアーチームエリート)』 | Cold Iron Studios |
12 | 17 | 『Call of Duty: Black Ops Cold War(コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー)』 | アクティビジョン |
13 | 8 | 『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales(マーベルスパイダーマン マイルズモラレス)』 | PlayStation Studios、ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
14 | 13 | 『ゴッサム・ナイツ』 | ワーナー・ブラザース |
15 | 19 | 『オーバーウォッチ2』 | ブリザード・エンターテイメント |
16 | 15 | 『NBA 2K23』 | 2K Sports |
17 | 474 | 『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』 | バンダイナムコエンターテインメント |
18 | 27 | 『ロケットリーグ』 | Psyonix |
19 | 14 | 『レインボーシックス シージ』 | Ubisoft Entertainment SA |
20 | 25 | 『WWE 2K23』 | 2K Games |
1位はEpicの手がける『フォートナイト』。他作品とのコラボもさかんで、最近は懐かしのリリース初期マップに戻る「フォートナイト ORIGIN」イベントも開催した。類似したオンラインゲームが『フォートナイト』の後を追う姿が続きそうだ。
2位の「コール オブ デューティHQ」とは、『CoD:MW3』、『CoD:MW2』、『ウォーゾーン』の合算。Piscatella氏にあてて、「3作セットで2位を取るのは公平ではない」旨のコメントも寄せられているが、提供データの形式がこうなっている以上仕方が無い(逆に言うと、3作セットでも『フォートナイト』に届かないとは)。
SIEのホームグラウンドであるためか、『スパイダーマン2』も3位と存在感を発揮。面白いのは『Mortal Kombat 1』が7位であること。暴力描写が過激なため日本版が無いゲームだが、アメリカでの年間売上は9位で、『コール オブ デューティ』とともに文化の違いを感じさせる。『Aliens: Fireteam Elite』が714位から11位に急浮上したのはフリープレイの影響とされている。
11月にXboxでプレイされたゲームトップ20
順位 | 先月順位 | タイトル | パブリッシャー |
1 | 2 | 『フォートナイト』 | Epic Games |
2 | 1 | コール オブ デューティHQ* | アクティビジョン |
3 | 3 | 『グランド・セフト・オートV』 | Rockstar Games |
4 | 6 | ロブロックス | Roblox Corporation |
5 | 8 | 『マインクラフト』 | Mojang Studios、Xbox Game Studios |
6 | 4 | 『スターフィールド』 | ベセスダ・ソフトワークス |
7 | 9 | 『レインボーシックス シージ』 | Ubisoft Entertainment SA |
8 | 11 | 『エーペックスレジェンズ』 | エレクトロニック・アーツ |
9 | 13 | 『NBA 2K24』 | 2K Sports |
10 | 16 | 『Madden NFL 24』 | エレクトロニック・アーツ |
11 | 5 | 『ゴッサム・ナイツ』 | ワーナー・ブラザース |
12 | 7 | 『Forza Motorsport(フォルツァ モータースポーツ)』 | Xbox Game Studios |
13 | 17 | 『Forza Horizon 5(フォルツァ ホライゾン5)』 | Xbox Game Studios |
14 | 22 | 『ロケットリーグ』 | Psyonix |
15 | 18 | 『オーバーウォッチ2』 | ブリザード・エンターテイメント |
16 | 20 | 『Halo Infinite(ヘイロー・インフィニット)』 | Xbox Game Studios |
17 | 21 | 『Dead Space(デッドスペース)』 | エレクトロニック・アーツ |
18 | 501 | 『WILD HEARTS(ワイルドハーツ)』 | エレクトロニック・アーツ |
19 | 19 | 『Mortal Kombat 1(モータルコンバット1)』 | ワーナー・ブラザース |
20 | 26 | 『Madden NFL 24』 | エレクトロニック・アーツ |
『フォートナイト』はPS、Xbox両方で圧巻の首位。「コール オブ デューティHQ」も2位に続いた。
こちらはマイクロソフトの領土であるためか、『スターフィールド』や『Forza』シリーズが目に留まる。他には、以前からの人気タイトルが引き続きプレイされているという印象だ。『グランド・セフト・オートV』、『マインクラフト』、『レインボーシックス シージ』、『エーペックスレジェンズ』などが上位に並んでいる。
11月にSteamでプレイされたゲームトップ20
順位 | 先月順位 | タイトル | パブリッシャー |
1 | 1 | 『Counter-Strike2(カウンターストライク2)』 | Valve |
2 | 115 | 『Lethal Company(リーサルカンパニー)』 | Zeekerss |
3 | 2 | 『バルダーズ・ゲート3』 | Larian Studios |
4 | 4 | 『The Finals(ザ・ファイナルズ)』 | Embark Studios |
5 | 6 | 『ロケットリーグ』 | Psyonix |
6 | 5 | コール オブ デューティHQ* | アクティビジョン |
7 | 9 | 『エーペックスレジェンズ』 | エレクトロニック・アーツ |
8 | 3 | 『サイバーパンク2077』 | CD Projekt |
9 | NEW | 『Risk of Rain Returns(リスクオブレイン リターンズ)』 | Gearbox Publishing |
10 | 21 | 『Risk of Rain 2(リスクオブレイン2)』 | Gearbox Publishing |
11 | 12 | 『Destiny 2(デスティニー2)』 | Bungie Studios |
12 | 13 | 『BattleBit: Remastered(バトルビットリマスター)』 | Mr0kiDoki |
13 | 7 | 『ウォーハンマー40K:ダークタイド』 | Fatshark |
14 | 15 | 『デッドバイデイライト』 | 505 Games、Starbreeze Studios |
15 | 11 | 『Team Fortress 2(チームフォートレス2)』 | Valve |
16 | 8 | 『Phasmophobia(ファズモフォビア)』 | Kinetic Games |
17 | 18 | 『Deep Rock Galactic(デイープロックギャラクティック)』 | Coffee Strain Studios |
18 | 16 | 『Rust(ラスト)』 | Double Eleven、Facepunch Studios LTD |
19 | 14 | 『レインボーシックス シージ』 | Ubisoft Entertainment SA |
20 | 383 | 『Half-Life(ハーフライフ)』 | Valve |
Steamは完全に別世界。ここまで一度も名前が出てこなかったゲームと、ランキングがほとんどすっかり入れ替わっている。やはりプレイヤー層の違いと思われるが、断定的なことは述べられていない。それでも「コール オブ デューティHQ」や『エーペックスレジェンズ』はしっかり上位にいるのは驚きだ。
Valveのお膝元ということもあり、やはりタクティカルシューターの大御所『Counter-Strike2』が堂々1位。そこに協力型ホラーゲーム『Lethal Company』や、GOTYを獲った『バルダーズゲート3』が続いている。20位にいるValveの名作『Half-Life』は無料配布の結果とされる。
詳細な集計方法は不明だが、ベータから話題性に富んでいた『The Finals』も11月の4位にランクイン。その後ろには、『Risk of Rain』シリーズや『BattleBit: Remastered』などSteamならではのタイトルが集まっている。
ゲーム全体では売上減
Piscatella氏によると、アメリカにおける11月のビデオゲーム関連コンテンツ全体(ソフト、DLC、コンソール、周辺機器、課金など)への消費は前年比で7%減少し、58億6,700万ドルだった(11月の米国小売売上高は前年比4.09%増)。
下げを主導したのはコンソールの売上減(マイナス24%)。しかし2023年全体(11月25日まで)では、ビデオゲーム関連は1%増の489億9,500万ドルを売り上げている。
とはいえPiscatella氏は、この手のデータの扱いには注意が必要であるとことわっている(11月の別の記事へのコメント)。
「業界の売上が伸びるのか、縮むのか、決定する重要な要素は何もない。もしあれば、毎年ビジネスを成長させるために何をすればいいのか、誰もが分かっているはずだ。ゲームをヒットさせる方程式はない。それは些細なアレコレ。小さな魔法のようなものだよ(肩をすくめる)」
ランキングも、あくまで販売数や、3つのプラットフォームのみに限ったものだ。たとえば基本プレイ無料ゲームの「ソフト販売数」はここに含まれない。また今回の集計では、ライアットゲームズの『VALORANT(ヴァロラント)』や『リーグ・オブ・レジェンド』のように、アクティブユーザーのランキングに入れないゲームもある。どちらもTwitchでは人気カテゴリー常駐のゲームなので、もし入れたらそれなりに高い位置にいたはずだ。
このように今回の結果を、現在のアメリカ・ゲーム業界の縮図としたり、ランキングから何らかの結論や未来の予測を出すのは難しい。とはいえ、昨年または来年と比較したとき、1つのデータとして長期的に興味深いものになることは間違いないだろう。
今回のランキングは、自分のイメージする「2023年のゲーム業界」とどのくらい近かっただろうか。思うところがあればぜひコメント欄に寄せて欲しい。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: circana, X
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