目指したのは「未来世界のウィッチャー」たち
EAA Ethan:SF同士で、世界観がより近い『サイバーパンク 2077(Cyberpunk 2077)』を選ばなかった理由は?
Przemysław:確かに、『サイバーパンク 2077』であれば未来を舞台にしたデザインコンセプトも共通していて、より順当な選択肢とも言えたでしょう。ただ、『ウィッチャー3 ワイルドハント』も「目的を追い求める」というコンセプト上の共通点があります。
それに、「未来世界のウィッチャーたち」というアイデアには非常に想像力をかき立てられるものがありました。『Destiny 2』なら、そういった要素がすべて実現可能だったのです。
Josh:『Destiny 2』のプレイヤーが各アーマーセットを目にした瞬間にどのクラスのものか理解でき、それぞれのアーマーがそのクラスの特性を体現しているようにしたかったのです。チェーンメイルや革といった中世の素材と、より現代的・SF的な素材を組み合わせることで、未来世界のウィッチャーの姿を描き出すことができました。どんなファイアチームにいても自然に馴染めるはずです。
コラボがもたらすファンとゲーム業界への影響
EAA Ethan:最近のゲーム業界ではフランチャイズをまたいだコラボ企画が多くなりましたが、クリエイティブ面とユーザー体験にどのように影響を与えているとお考えですか?
Jan:まず自社作品の中でも新たな工夫に取り組めること、そして“やり慣れた仕事の外”の領域にチャレンジする機会でもあることです。普段なら考えないような、多くの疑問にぶつかることになります。
たとえば、「『ウィッチャー』の装備がSF世界にあったら、どんなデザインになるのだろう?」「あの入浴シーンを登場させられるだろうか?」「ゴーストが薬を持っていてくれたらどうだろう?」など。それと、先ほども触れましたが、今まで作品に縁のなかった層にもアプローチできる点ですね。
今回のコラボは、『ウィッチャー』シリーズの「フライホイール」コンセプトにもよく合っていました。当社の中心はもちろん常にゲームですが、同時に他の様々なメディアも通じて、各タイトルが成長できることを目指しています。だからこそ『ウィッチャー』や『サイバーパンク 2077』はこれからもマンガやボードゲーム、テレビ等に登場しますし、他のゲーム作品にも顔を出します。
Przemek:色々な企業が、同業の開発チームに対してオープンになってきているのは素晴らしいことです。こういったコラボレーション企画はそれぞれのチームのクリエイターと、その努力の結晶であるゲームの可能性を押し広げる次の一歩になります。
意思疎通の取れた良いコラボでは、両方のコミュニティから何か新しいことをやってみようという好奇心を引き出すことができます。私は普段シングルプレイのゲームが好きなのですが、今回のプロジェクトでマルチプレイヤーのゲームを遊ぶ機会ができました。そして、実際とても楽しかったんです。
- タイトル:Destiny 2(デスティニー2)
- 発売日:2017年9月6日
- 対応機種:PS5, PS4 / Xbox Series X | S, Xbox One / PC
コメント
コメント一覧 (3件)
apexのインタビューの記事読もうとしたらこれに飛ばされるんだけどどういう事????
記事を間違えましたごめんなさい
ランクで使えるしスキンもあるってことは、最初からアンロックされていてカスタマイズ性が高いだけの普通のオペレーターみたいな存在になるのかな