三度の飯よりFPS!
そんなEAA編集部が見つけたインディーFPSゲームを紹介する「インディーFPS探検隊」
(開発中のため内容は変更される場合があります)
2023年に紹介した、「攻殻機動隊」を思わせるアニメ調のFPS『Out of Action(アウトオブアクション)』。3Dアーティスト兼ゲーム開発者であるDoku氏が個人で開発中の本作に、Steamでプレイ可能なオフラインデモ版がリリースされた。
『Out of Action』オフラインデモ版がリリース
トレーラーからも分かる通り、『Out of Action』(Steamストア)では操作キャラクターを含むテクスチャがアニメ調。その色づかいは押井守監督のアニメ映画『攻殻機動隊』をほうふつとさせ、実際に「ダークな90年代アニメの雰囲気」に影響を受けているという。
とはいえビジュアルだけが『Out of Action』の特徴ではない。開発者のDoku氏はゲーム業界で20年以上の経験を持つベテランであり、ガンプレイにもこだわりを持つ。壁の貫通や跳弾システム。クロスヘアが画面中心に固定されない「フリー/ソフトエイム」システム。さらに銃の持ち方によって反動方向が変わるシステムなど、多くの意欲的な試みが見られる。
デモ版のゲームシステム
『Out of Action』のオフラインデモ版は、現在Steamから無料ダウンロードできる。
2024年第4四半期に正式リリース予定の『Out of Action』には、5v5の対戦モードを核に、シングルプレイ、Coopプレイ、マルチプレイがある。今回のデモ版は、オフラインでAIボットとの対戦をテストするのみ(難易度の選択可能)。ここで体験できるものはすべて、PvPモードにも搭載予定。
デモのサイズは500メガバイト程度なので、気軽に試せるだろう。とはいえ日本語サポートがまだないので、ゲームシステムを以下で解説。
- シェル:操作キャラクター。「バイソン」、「ハイドラ」、「ドラゴン」、「ゴースト」、「ライノ」の5種があり、それぞれディフェンスやバイタルの値。パッシブ能力が異なる
- コア:それぞれのシェルにはコアがある。キルなどでチャージを溜め、100%になると発動可能。HUD左側で確認できる。自分含めて射線上にいるプレイヤーを「バレットタイム」にする。選択したシェルによって、バレットタイム中に異なる効果が得られる。
- ディフェンスとバイタル:ディフェンスはいわゆるアーマー。バイタルは自分自身の体力。ダメージによってディフェンスが削られ、その後バイタルも尽きるとデスとなる。HUD上部の「D」がディフェンスで、「V」がバイタル
- スキャン:デフォルト装備。一定範囲内にいる敵のシルエットを、壁越しに捕捉できる。スキャン中に何らかのアクションを取るとスキャンは停止。再使用にはクールダウンが必要。HUD左下のレーダーアイコン
- スティム:デフォルト装備。クールダウンによる制限はあるが、何度でも使える回復アイテム。出血を止めてバイタルを回復する。HUD左下の注射器アイコン
- レーダー:範囲内で動いている敵と、消音装置を使っていない武器を使った敵を表示する。HUD左上に表示されている
- 出血:バイタルにダメージを受けると出血状態になり、徐々にダメージが減る。スティムか特定のロードアウトでのみ止められる
- ナノワイヤー:遠くに落ちている武器やオブジェクトにエイムを合わせ、回収やインタラクトができる
他にも、「ゴースト」のシェルを選択するとパッシブで光学迷彩がかかる。「ドラゴン」のシェルでは空中ダッシュをする能力が得られるなど、ロードアウトの組み合わせでさまざまなギミックを組み込める。
デモ版のプレイ感
デモ版ながら、キャラの動きは床を滑るように軽快。やや制動がしにくい面もあるが、突撃してスライディングしながら敵を次々に撃ったりと、スピーディーなFPSが好きなプレイヤーに向いていそうだ。
スキャン(ウォールハック)がプレイヤーのデフォルト装備として使えるのも面白い。ロードアウトの中にはスキャンやレーダーを無効化したり、光学迷彩を使って肉眼では姿を見えにくくする能力もある。PvPでこの点が読み合いにどう作用するのか気になるところだ。
リアルさについては、良い面、悪い面ともにある。壁に密着すると、武器を縦に構えて発砲できなくなり、狭いところでの待ち伏せはしにくい。一方で、急に対面した敵と密着した際も武器を縦向きにしてしまい、発砲できなくなるといった逆に不自然も。これは戦術要素なのか、要改善点なのか気になるところだ。
なおデモ版ということでゲーム内には仮置きアセットも目につき、プレイ中に不具合が生じる可能性がある。ロードアウト画面に説明されているスタッツも、書かれている通りに機能しない可能性があるという。
今回は操作の体験のみで、実際のPvPのプレイ感はまだまだ不明。しかし動作自体は非常に軽いので、興味のあるFPSファンは『Out of Action』のデモを試しにプレイしてみよう。
情報募集
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: Steam
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