『CoD:ウォーゾーン』ランクマで悪質ブースティング・サービスが横行、1試合で500SRを稼ぐ者も / RICOCHETは29,000アカウントをBAN （動画アリ）

Activision（アクティビジョン）が手がけるCoDシリーズのバトロワ『Call of Duty: Warzone（コール オブ デューティ ウォーゾーン）』は、人気タイトルの宿命か、チーターなど不正行為の被害が絶えない。

違反者への対処として、3月26日には2万9,000ものアカウントが一斉にBANされた。今回BANされたユーザーの中にはいわゆる「ブースティング」を行っている者もおり、その模様をおさめた動画がコミュニティに衝撃を与えている。

『ウォーゾーン』のブースティング・サービス？

『Call of Duty: Modern Warfare Ⅲ（コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 3/ MWⅢ）』と『ウォーゾーン』には、「ランクプレイ」といういわゆるランクマッチモードがある。

プレイヤーは対戦成績に応じてSR（スキルレート）ポイントを獲得し、「スキル階級」と呼ばれる各ランクを毎シーズン駆け上がっていく。シーズン2では、リスポーンタイマーのある「リサージェンス」モードを舞台にランクプレイが開催中。

このランクプレイには「トップ250」という、その名の通りリーダーボード（世界ランク）上位250のプレイヤーのみが入れる最高ランク帯がある。各シーズンで1位だったプレイヤーには、世界でただ1つのトップ1報酬が贈られるという点がユニークだ。

1試合で500SRを獲得する不正行為

There is a Chinese boosting service offering Resurgence Ranked bot lobbies. https://t.co/0SKDgCWekp pic.twitter.com/yeUXULUP29

— OMiT Brax (@Braxtvnn) March 25, 2024

しかしこのトップ250帯は、残念ながら悪質なプレイヤーたちによって汚染されている。Xでは「中国のブースティング・サービス」なるビジネスが発見されており、そこにはBOTを使って客のSRを盛りまくる恐ろしい光景が。

BOTを一ヵ所に集め、あからさまなキル稼ぎ。この対戦で獲得したSRはなんと501SRだった。

ランクプレイのリーダーボードを確認するにはWZ RANKEDなどのトラッキングサイトが軽くて便利。

たとえ最上位帯のプレイヤーでも、1試合ごとの獲得SRは良くて100前後。500SRというのは異常値だ。

試しにリーダーボードのプレイヤーをチェックしていくと、後述するBANウェーブが起きた後も、SR履歴が怪しいプレイヤーが未だに残っている。

『ウォーゾーン』公式によるBAN実施

ブースティングロビーがコミュニティに発見された後、アンチチートRICOCHET（リコシェ）のチームは早速BANウェーブを実施した。

🛡 #MW3 #Warzone#TeamRICOCHET has implemented multiple ban waves across several detections resulting in 29K bans.

On Boosting Lobbies: Artificially inflating SR won't be permitted. Accounts engaging in this behavior will be banned.

We will consider all available technical and…

— Call of Duty Updates (@CODUpdates) March 25, 2024

「チームRICOCHETはチーター検出にかかわる複数回のBANウェーブを実施し、2万9,000のアカウントをBANしました。ブースティングロビーについて。人為的にSRを盛ることは許されません。このような行為におよぶアカウントはBANします。こうした不正サービスを停止させるべく、私たちはあらゆる技術的、法的選択肢を検討します」

分かりやすいブースティング使用者は除外できても、トップ250帯にはまだこっそりチートを使うタイプのプレイヤーが隠れている可能性がある。BANウェーブはこれまでも幾度となく実施されてきたが、チーターは現在も発生し続けておりBANウェーブがなくなることはない。

不正行為は『ウォーゾーン』に限らず人気タイトルに共通の問題だが、コミュニティの人々のためにも、少なくともこれ以上悪化しないことを祈るばかりだ。

Source: X