Ubisoft(ユービーアイソフト)が手がける『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンでは、日本国内リーグ「BLAST R6 JAPAN LEAGUE 2024」グループステージDAY7の4試合が終了。
この日、グループステージの最終順位が確定。1位は昨年度のチャンピオンチームSCARZで、前評判通りの成績。一方で大きなサプライズとなったのは、2位のVITE。リーグには今季初挑戦のチームだが、良い意味で予想外の好パフォーマンスを披露した。3位以降には、KINOTROPE、CAG、IGZIST、父ノ背中が連なる。この計6チームが続く「プレイオフ」に進出する。
『R6S』プロリーグ「RJL 2024」DAY7結果
最初の区切りを迎えた国内プロリーグ「BLAST R6 Japan League 2024(以下、RJL 2024)」。DAY7の試合結果は以下の通り(全試合BO1)。
- DAY5
- ENTER FORCE.36 vs KINOTROPE gaming:4-7
- VITE vs Crest Gaming Lst:7-5
- 父ノ背中 vs IGZIST:7-5
- SCARZ vs CAG OSAKA:7-3
番狂わせ? 期待通り? 新鋭VITEが大躍進
DAY7の初戦はENTER FORCE.36 vs KINOTROPE gaming。「高層ビル」での対戦となった。E36はリーグ初参戦ながら経験豊富な選手たちとともに躍進を狙ったものの、初年度は彼らにとって厳しい出だしとなった。
防衛から入ったKINOTROPEに序盤からリードされ、9ラウンド目はスピーディーな攻撃を受け、3-6でマッチポイント。そのまま最終スコア4-7で、E36はDAY7の戦いを黒星で終えた。
結局リーグでは7戦を通して勝利がなかったが、戦いはオープン予選プレイオフへと続く。一般参加の挑戦者たちを相手に、改めてメジャーへの道のりを歩んでいきたい。勝利したKINOTROPEはシージ界初参戦のチームだが、メンバーの大半は以前のVARRELロースター。経験を積み、相手チームを困らせる緩急のつけ方がさらに洗練された印象だ。
片や、同じく「リーグ初参戦チーム」の1つとして扱われるVITEは大躍進を遂げた。SCARZやCAGを実力で倒しつつ、初年度にしてグループステージを2位で終える大戦果だった。
DAY7では、Crest Gaming Lstと「オレゴン」で対戦。防衛CGLに対して引き出しの多さを見せつつ揺さぶる。しかしCGLもまた手堅く、気が付くと0-5という大差がつく。
第6ラウンドではAkusu選手がAsh(アッシュ)を使って敵陣の中央に斬り込み、これをきっかけに勝利。1-5でどうにか攻防交代し、いわゆるRJLの「魔物」の召喚を試みる。
魔物とは、「1-5(5-1)のスコアで攻防を交代した場合、劣勢だった方が不思議と逆転勝利しがち」という一種のジンクス。実際に第7ラウンドではKohk1選手がクラッチで制して2-5。その後もさらに追い上げて、5-5。第11ラウンドではAkusu選手がエースを決めて、VITEは6-5と逆転マッチポイントに成功する。やはり魔物はいたようだ。
元々「オレゴン」自体が防衛寄りのマップではあるものの、VITEはその環境を存分に活かして戦った。最後はキッチン・食堂守りを選択して見事に勝利。スコア7-5、グループ最終成績は5勝2敗という堂々たる記録で、リーグ最初のステージを彩った。
父ノ背中がグループ突破成功
「RJL 2024」ステージ1のグループステージでは、最後まで順位が小刻みに変動し続ける戦いが各チームの視点で見られた。それは父ノ背中にとっても同様で、DAY7ではプレイオフに進出できる「6位以上」の順位を狙ってIGZISTと激突。対戦マップは「領事館」だった。
対するIGZISTは前節、CAGに0-7という完敗を喫しており、1週間での調整具合が注目された。しかし試合はタイトな場面を制していった父ノ背中が3-0とリード。 IGZISTはタイムアウト挟むも、5-1で攻防交代。そして6-3で、父ノ背中が先にマッチポイントを獲得する。
IGZISTもここから粘る。第10ラウンドでは、ディフューザー設置後の攻防を人数差で崩して6-4。さらに6-5と寄せた。しかし今回、「RJLの魔物」は姿を現わさなかったようだ。父ノ背中からは、No2選手とCandy選手がキルでチームを牽引。最後は地下攻撃を通し、7-5で試合終了。3ポイントを獲得し、CGLを追い抜いてどうにかグループステージの突破に成功した。7位のCGLは、8位のE36とともに、オープン予選プレイオフへと向かう。
新SCARZは完成度高める、新CAGを撃破し1位確定
DAY7の第3試合終了時点で、暫定1位はVITE。そのため、最終試合であるSCARZ vs CAGには大きな注目が集まった。もしもオーバータイムに至らず終了すれば、勝利チームが1位に。しかしオーバータイムに突入すると、その時点でポイント差によりVITEの1位が確定するという構図だ。
「クラブハウス」を舞台に、試合はCAGが防衛、SCARZが攻撃でスタート。SCARZは第1ラウンドで地下攻撃を成功させ、第2ラウンドではTaiyou選手がチームを救う。さらに第3ラウンドではガジェット勝負で素早く答えを出して、序盤を3-0とした。SCARZに連取を許したことで、CAGはタイムアウトで一服。
しかし、SCARZはその後もCAGを揺さぶり続けた。第5ラウンドでは互いに強力なガジェットで押し引きをする中、再びTaiyou選手がガンファイトでまとめきって5-0とする。
第6ラウンドからは、CAGが逆襲を試みる。ショットガンを持って当たりに行ったChibisu選手のおかげもあって、どうにか5-1で攻防交代。SCARZにやられたのと逆に、攻撃では自分たちが多方面から揺さぶりをかけて5-3とする。SCARZはここでタイムアウト。
この修正タイミングも的確で、SCARZはCAGにペースを掴ませないことに成功する。第9ラウンドでは、やはりTaiyou選手がキル獲りでチームに貢献。6-3で先にマッチポイントを獲得した。
第10ラウンドでは、Capitao(カピタオ)とGrim(グリム)でガレージを取りに来たCAGに対し、Rec選手がDoc(ドク)の自己回復で耐えるなどの見せ場も作りつつラウンド取得。SCARZが7-3で試合を制し、グループステージ首位となってリーグ最初の戦いを終えた。意外かもしれないが、グループの時点で首位となるのはチームとしてもこれが初のことだった。
リーグ開始直前、SCARZはこれまでチームを支えてきたPyon選手がサブに回り、元NORTHEPTIONのNina選手を迎えるという衝撃的なスタートを切った。しかし終わってみれば、チームは徐々に新環境に適応し、各選手が持ち味を発揮。現在の日本チャンピオンとしての地力の高さを、改めて国内だけでなく海外シーンにも見せつける結果となった。
12日よりプレイオフ開催
グループステージが完結。4月12日から14日にかけては、いよいよメジャー出場をかけた「プレイオフ」が開催される。
ブラケットは、グループステージ上位6チームの順位に応じて振り分けられる。ここで優勝した1チームが、5月にイギリス・マンチェスターで開催される世界大会「BLAST R6 Major Manchester 2024(マンチェスターメジャー)」に、フェーズ2から出場できる。
詳細な配信スケジュールは、シージ日本公式Xアカアントをチェックしておこう。
プレイオフ後の日程も確認しておこう。日本チームにはメジャー出場枠がもう1つあり、プレイオフが終わった後もこれをめぐる戦いが続く。
グループを7位と8位で終えたCGLとE36。およびプレイオフ6位のチームは、一般参加チームもまじえたオープン予選「RJO」プレイオフに出場。ここでの出場8チームのうち4チームが、続くメジャーLCQ(最終予選)に進出する。
メジャーLCQでは、プレイオフを2位から5位で終えた4チームが加わって、計8チームが激突。優勝チームがメジャーのフェーズ1に出場できる。
今年も短期決戦な日程なため、早くも大詰めを迎える「RJL 2024」ステージ1だが、マンチェスター行きの最初の切符はどのチームが手にするのだろうか。引き続きプロ選手たちの戦いの行方を見届けよう。
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- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: YouTube
コメント
コメント一覧 (1件)
父背が上がったのが嬉しいシージ暦中年
No2とかハルサンが活躍してるの見るの楽しかった、最終日IGZにOT無しで勝った時は手叩いて喜んじまった