Ubisoft(ユービーアイソフト)は『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』のイヤー9シーズン2「オペレーション・ニューブラッド」の全情報を発表。
この記事では新コンテンツのうち、防衛オペレーターFenrir(フェンリル)とSolis(ソリス)の弱体化。新たな「メンバーシップ」制度。2つの「スタジアム」へのアップデートなどについて紹介する。リマスター新兵についてはこちらの記事で解説。
『R6S』イヤー9シーズン2のオペレーターバランス調整
Fenrir
- Fenrirの調整内容
- 所有するF-NATTの総数が5個から4個に減少
- 同時に起動できるF-NATTの総数を3個から2個に減少
- 起動中のF-NATTを破壊されても、同時に起動できるF-NATTの数は2個のまま保たれる
- カバーが閉じているF-NATTの防弾仕様を削除
- サブガジェットから有刺鉄線を削除。偵察ブロッカーを追加
予告されていた通り、Y9S2ではFenrirとSolisが弱体化される。
Fenrirは、F-NATTの所持数と、起動できる最大数が減った。数字は減っているものの、攻撃側の進行を阻むF-NATTそのものの強さは変わっていないので、使う側の難易度が上がった印象を受ける。
また、防弾仕様がなくなった。カバーを閉じていてもTwitch(トゥイッチ)のショックドローンで1発で破壊可能。今後は設置する場所もよく考えていきたい。
Solis
- Solisの調整内容
- 準備フェーズ中はSPEC-IOを使えなくなる
- 準備フェーズ開始時に最初のバッテリーチャージを開始し、準備フェーズ終了とともにチャージが完了するという演出に
- SPEC-IOの効果範囲を15メートルから12メートルに短縮
- 起動時間を最大20秒から10秒に短縮
- 一度起動すると、バッテリーが完全にリチャージされるまで再起動不可能に
- 使った時間=リチャージにかかる時間。最大10秒
- サブガジェットからインパクトグレネードを削除。感知アラームを追加
- 準備フェーズ中はSPEC-IOを使えなくなる
今回のSolisの調整は「パート1」。イヤー9シーズン3でさらなる「パート2」の調整を予定している。
準備フェーズ中はSPEC-IOを使えなくなり、ドローンは自力で探す必要がある。また、効果範囲が短縮され、連続起動できる時間も短縮された。
さらに、SPEC-IOを「つけたり消したり」する動作ができなくなる。一度でも起動すれば、バッテリーがフルチャージされるまで再起動できない。サブガジェットも調整され、終盤の駆け引きで活躍してきたインパクトグレネードを失うのは痛い。
今後は、何も考えずに何かを探すような使い方はしにくくなるだろう。とはいえSolis使いのプレイヤーなら、どのタイミング、どの場所でSPEC-IOを起動するべきか熟知しているはず。Fenrirと同様、Solisもプレイの難易度が上がった印象だ。
新たな「メンバーシップ」制度
これまでの年間サブスクリプションにあたる「イヤーパス」に代わり、新たな制度「メンバーシップ」が発表。「毎月会員向け報酬を配布する」など、イヤーパスから大きくアップグレードされた。入会特典は以下の通り。
- (記事執筆時点で価格不明)
- 入会時&毎月の更新時のプレゼント
- バトルパス レベルスキップx10
- ブラボーパックx1
- 毎月28日のプレゼント
- エピックバンドル(毎月配布)
- レジェンダリーアイテム1種(毎月配布):武器スキン、ヘッドギア、ユニフォームの中から1種
- 1シーズン(3ヵ月)を通して会員であり続けると、限定の「アニメーションつきカード背景」をプレゼント
- メンバーは、毎シーズンのプレミアムバトルパスと同じ機能&特典にアクセス可能
- プレミアム限定アイテム
- バトルパス進行に30%のブースト
- ショップアイテムの10%割引
- オペレーターバウチャー
- ブラボーパック計18個
- ブラボーチケット1個
- 600 R6クレジット
イヤー9シーズン2の初週(6月11日~18日)に入会したプレイヤーは、その期間のみ提供される限定エピックバンドルと、600 R6クレジットをプレゼント。画像によると、このバンドルにはAsh(アッシュ)用のアイテムが含まれる。
毎月の更新時に、バトルパスのティアスキップ(10個)とブラボーパック(1個)がプレゼント。さらに、毎月28日には、エピックバンドル1種とレジェンダリーアイテムが1種プレゼントされる。画像によると、こちらはWarden(ウォーデン)用のアイテムになりそうだ。
1シーズン全体(=3ヵ月分)を通してメンバーであり続けると、さらなる追加特典として「アニメーションつきカード背景」をプレゼント。会員の中でも特にVIPなメンバーであることを他のプレイヤーに見せつけられる。なお「アニメーションつきカード背景」というものは今のところシージに存在しないので、どんなアイテムなのかも気になるところだ。
「オペレーターバウチャー」はプレミアムバトルパスの新特典。イヤー9発表時点の説明によると、好きなオペレーターを1人アンロックするのに使える。全オペレーターを持っている場合は、600 R6クレジットに変換。Y9S2ではアンロックする新オペレーターがいないため、このような仕組みに。
記事執筆時点で、メンバーシップの価格は不明。メンバーシップの収録アイテム全体で、4500 R6クレジットほどの価値があるという。プレミアムバトルパスを毎シーズン購入しているプレイヤーには便利な制度になりそうだ。
「スタジアム2020」復活&「スタジアムブラボー」アップデート
2つの「スタジアム」は、元々インビテーショナルのイベント用に登場したマップ。現在は「スタジアムブラボー」がマッププールに組み込まれているが、Y9S2で「スタジアム2020」も常設される。
「スタジアム2020」は「オレゴン」と「ヘレフォード基地」を融合させたマップだが、内部の構造を知らない・覚えていないプレイヤーも多いはず。実質的な新マップとしてカジュアルに遊べるだろう。
「スタジアムブラボー」にもアップデート。透明な防弾ガラスが削除され、通常の破壊不可能な壁になった。他にも戸口の位置変更や、破壊可能な床面の追加など、構造も一部変化している。
テストプレイ時点では、「スタジアム2020」の方は防弾ガラスがそのまま残っていた。
マーケットプレース続報
「マーケットプレース」は、プレイヤー同士で手持ちのアイテムを取引できるゲーム外の機能。通貨はR6クレジットのみを用いる。
Y9S2の早期に、クリアランスレベル25以上のプレイヤー全員が、登録不要でマーケットプレースにアクセスできるようになる。
マーケットプレースはモバイル端末からもアクセスでき、かつ匿名で取引ができる便利なサイトだ。過去のバトルパスアイテムや、既にストアから消えたeスポーツ関連アイテムを探すなど、さまざまな使い方が考えられる。
今後はさらに、「おすすめアイテム」の表示機能や、取引価格の変動履歴が見られるグラフ機能を実装予定。UIも改善されていく。
プレイリストのフィルター機能
「スタンダード」プレイリストにマップフィルターが追加。以下の3択からプレイできるマップを選べる。
- 全マップ
- ランクマップ
- 非ランクマップ
たとえば「ランクはやりたくないが、カジュアルマップもやりたくない」というプレイヤーや、「カジュアルマップを通常ルールで遊びたい」といった、さまざまなプレイヤーの要望に応えてくれるだろう。
テストプレイ時点の「ランクマップ」とは以下の通り。また、フィルターを使うとマッチング時間が長くなる可能性は留意。
期間限定アーケードモード:アトリション
- 現地時間6月18日~7月2日まで開催
「Attrition(消耗)」はシーズン2の期間限定モード。2020年に期間限定で登場したモードの復刻版となる。
その名が示すように、一度ピックしたオペレーターは以降のラウンドでピックできなくなるという特殊ルールで戦う。対戦開始時にも、攻撃側と防衛側、それぞれ5名がランダムに除外されピックできなくなる。
どのオペレーターをどの拠点に残しておくかなど、戦略性が高まる一方で、色々なオペレーターを使いこなすスキルも求められる興味深いモードだ。
観戦画面のデザイン一新
これまでも少しずつデザインが変わってきた観戦モード。イヤー9シーズン2ではさらに新しくなる。
大きなポイントは、各プレイヤーの情報が画面の下側に整理されたこと。また、バリケード設置中など、各プレイヤーが具体的に何をしているのかも、より詳細に把握できる。
新たなUIアニメーションも追加された。発砲しているプレイヤーや、ダメージを受けているプレイヤーの情報も、これまで以上に直感的に認識できる。
このデザインは新シーズン開始時から観戦モードに追加され、競技シーンでも採用される。年後半からマッチリプレイでも使用可能になる予定。
対AIプレイリストがさらに進化
- マップ追加:「海岸線」と「ナイトヘイヴンラボ」
- AI防衛オペレーター追加:
- Vigil(ヴィジル)
- Thunderbird(サンダーバード)
- プレイヤーの攻撃オペレーター追加:
- Ace(エース)
- Hibana(ヒバナ)
- Blackbeard(ブラックビアード)
- Deimos(デイモス)
- 新兵Striker
AIオペレーターとの対戦モードも引き続き進化中。対戦マップが追加されたのと同時に、AIオペレーターと、プレイヤーが選べる攻撃オペレーターが増加した。
AIとの戦いもより実戦的になってきたように思える。たとえばDeimosのDeathmarkトラッカーを使ったところ、AIはシグナルディスラプターの範囲内に入って無効化するようなことも。さらに、こちらの設置タイミングを読んでピークしたと思われる場面もあった。
これからもPvEの練習モードとして、さらに実用性が高まることに期待。今は「賢くなった」と感心している段階だが、いずれプロチームのクオリティで戦ってくるようになるかもしれない。
マップ訓練の新機能
マップ訓練に「エンドレスドリル」が追加。エンドレスとあるが、最大60分間の連続トレーニングができるという新機能。
他にもさまざまな機能が追加。たとえば、BOTに撃たれたときに名目上の被ダメージ数が表示されるようになる。うまく訓練できたかをこれで自己評価できる。また、開始時にある程度マップを破壊した状態にもできる。
新規プレイヤー向け機能もさらに充実。初見のマップを歩くときストレスになる「階段の場所」、「ドローン口の場所」、「落とし戸の場所」が、アイコンで表示できるようになった(非表示にもできる)。これで学習もより効率良くなるだろう。
イヤー9シーズン2「オペレーション・ニューブラッド」は、PC版テストサーバーが5月最終週内にスタート。リマスターされた新兵たちをテストし、データやフィードバックを送ろう。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: In-game
コメント
コメント一覧 (6件)
スタジアムブラボー調整したならエメプレ消してそっちランクに入れてくれよ
エメプレやりたい奴いないよ
スタジアム2020はちょっと中身覚えてないけど、まともなマップならこっちもアウトバックと入れ替えでランクに入れていいよ
防弾ガラス削除と内装調整ええな
観戦画面の情報量不足も改善されそうで良さそう
ソリスかなりナーフされてるし2段階目のナーフなくなるだろこれ
目新しさはないけど結構あそびやすい!ってなるアプデが多め
アトリクションモード大好きだったから嬉しい
気づいたらシージやってるていう。空気と同じぐらいなゲーム。
9年目でも、攻めたアップデートしてくれるのもうれしい。
気づけば9年、もう2シーズン目か…
長く面白く良く続いてんなあ