Activision(アクティビジョン)のCoDシリーズ最新作『Call of Duty: Black Ops 6(コールオブデューティ ブラックオプス6)』は現地時間10月25日正式リリース。既に「通常版」と「秘蔵版」の予約受付が開始した。
この記事では「マルチプイレヤー」モードを紹介する。ゲームプレイにおける最大の新機能として、全方位ダッシュなどが実現する「オムニムーブメント」が登場。またプレステージの仕組みがクラシックな周回形式へ戻るなど、新要素や復刻要素が多数登場する。
CoD:BO6『コールオブデューティブラックオプス6』マルチ情報
全方位へスムーズに移動できる新システム「オムニムーブメント」
『CoD:BO6』のマルチプレイヤーモードは、これまでもブラックオプスシリーズを手がけてきたTreyarch(トレイアーク)が担当。最重要システムとして、「オムニムーブメント」の導入をおさえておこう。
これはキャラクターの移動方式を進化させる、全く新しい包括的なシステム。史上初めて、ダッシュ、スライディング、ダイビングを、あらゆる方向(前進、サイドステップ、後退)に行えるようになる。
オムニムーブメントはキャンペーンモード、マルチプレイヤーモード、ゾンビモードといったコンテンツ全体でアクセス可能。「後ろにダッシュ」はもちろん、「後ろにスライディング」など、今までにない動作が可能となりプレイスタイルの自由度が底上げされる。
スマートな移動を可能にするインテリジェントムーブメント
「インテリジェントムーブメント」は、「さまざまな動きを実行するために押すボタンやキーの数を大幅に減らす」という新機能。前述のオムニムーブメントと組み合わせて、どんなプレイヤーでもアクションヒーローのような動作が実現できる。
たとえば以下のような機能があり、これら「アシスト」を有効化すると、キー入力なしで各アクションが実行される。
- ダッシュアシスト
- 乗り越えアシスト
- しゃがみアシスト
実際のプレイを見てみると、高みを乗り越えたり、穴をくぐり抜ける動作が自動的に実行されている様子が確認できる。マップ内でのナビゲートが快適になり、これまで以上にプレイの没入感が高まりそうだ。
なおこれらの設定は、プレイスタイルに応じて自由に調整が可能。関連するコマンドの有効・無効化もプレイヤー側の好みで組み替えられる。
ヒットゾーン増加などアニメーションにも技術革新
敵のヒットゾーンが9か所に増加
『CoD:BO6』ではヒットゾーンの部位の数が4か所から9か所に増加。この新たなヒットゾーン設定はキャンペーンとマルチプレイヤーの両方に適応され、より多彩なキルビジュアルのバリエーションが楽しめる。
たとえば、左脚を撃つか、右脚を撃つかで関連した専用のデスアニメーションが再生される。ダッシュ中にスナイパーライフルの大口径弾を右腕に受けると、付属肢が曲がって傾き、体重により地面に向かって体が前方に倒れるといった具合に、アニメーションが進化し没入感が深まる。
自然な動きを強化したワールドコネクティビティ
「ワールドコネクティビティ」も、プレイヤーキャラクターのアニメーションに関わる新要素。プレイヤーの動きと反応を、ゲーム内世界とダイナミックに繋げる。
たとえば、「コーナースライス」という機能では、角を曲がったり出入口を通り抜ける際に、武器が同じ方向へと傾く。これらはいずれもゲームプレイに影響を及ぼさない、純粋なビジュアル面の進化。
オペレータービジュアルも進化。その表情は、それぞれの瞬間においてより感情的で印象的なものに。またプレイヤーの爪の間の汚れや、手のひらの汗や油に至るまで、あらゆる細部に気を配った。
ビジュアル面は、「リアル」と「ハイパーリアル」の間でバランスを取ったものに。ゲームをしながら、風の影響、重力、重量、規模感など、全体的なビジュアルの挙動が自然に感じられる。
ヘッドアップディスプレイ(HUD)カスタマイズ
ヘッドアップディスプレイ(HUD)も進化し、『CoD:BO6』ではHUDのカスタマイズ機能が拡充される。
これまでのように視野角を調整できるだけでなく、ハードコアモードのようにHUDの要素を減らしたり、ミニマップを左上から移動させたりと、プレイヤー側で自由にHUDレイアウトを決められる。
この最適化はロビーにも及び、ロビーへのアクセスがよりシンプルに。さらに、ロビーからマッチへの移行時間も短縮され、マッチ間でもそれが継続されるという。
BO6 リリース時は新マップ16種が登場
リリース時は、6v6用のコアマップ12種が登場。また、2v2やフェイスオフ6v6がプレイできる4種類の「ストライクマップ」を加えた、合計16種類のマップがプレイできる。すべて新規マップ。
「ストライクマップ」はコアマップよりも比較的コンパクトで、常に混沌とした状態が続くという。
従来の3レーンのマップデザインにも革新要素が加えられ、交戦に至るまでの時間が早くなる。小規模~中規模で適度な複雑性を備えつつ、ゲームプレイの多様性に対応するよう設計。プロレベルのランクプレイに至るまで、異なるプレイスタイルに対応している。
幅広い種類の武器やギア
今回の発表時点ではあまりフォーカスされていなかったが、武器やギアにも多数のラインナップが登場。1990年代の秘密作戦の緊迫感に重点を置き、シリーズ新登場武器も多く含まれるという。
ギアではRC-XDが復活したり、「誘導投げナイフ」や「ディスラプター」などが登場するとのこと。ロードアウトの全体像は、今後明らかになっていくだろう。
- RC-XD:遠隔操作する四輪ラジコン爆弾
- 抑制トラップ:付近に足を踏み入れた敵を窒息させる
- アドレナリンスティム:激しいキルの応酬に向けたスティム
- 誘導投げナイフ:高い精度で敵をキルできる投げナイフ
- ディスラプター:投てき系の装備品。弧を描き、敵を麻痺させる
ワイルドカードなどロードアウト要素
ロードアウトはまだまだ詳細不明な部分も多い。以下の点が明かされている。
- メイン武器とサブ武器とは別に、「近接武器」が独立カテゴリーに
- PERKは「エンフォーサー」、「リーコン」、「ストラテジスト」の3カテゴリーに区分け。
- 同じカテゴリーのPERK3つを装備すると、「PERKスペシャリティ」というセット効果のようなものが発動する。たとえば「エンフォーサー」カテゴリーのPERK3つをそろえると、キルで体力回復やダッシュ速度向上などの効果がつく
- 「ワイルドカード」で装着アタッチメントが最大8つに
- スコアストリークに言及。キルストリークに切り替え可能かは不明
クラシックなプレステージ復活
『CoD:BO6』でも、やり込み要素としての「プレステージ」が続投。ただし『Call of Duty: Modern Warfare Ⅲ(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 3/ MWⅢ)』まで採用されていたプレステージとは異なり、「比較的クラシックなプレステージシステム」が復活する。
この「クラシックなプレステージ」では、プレイヤーが最大レベル(55)に到達すると、プレステージに突入するオプションを選択可能になる。突入するとレベル1~55のギアが再度ロックされ、改めてレベル上げを開始。そのプレステージで最大まで到達すると、さらに次のプレステージへと突入できる。
『CoD:BO6』ではギア以外に何がリセットされ、何が引き継がれるのかといった詳細はまだ不明。しかし少なくとも、プレステージがシーズンをまたいで引き継がれる現在の仕組みは廃止になりそうだ。一方ではリセットされることで報酬がより大規模でハイクオリティとなり、新たなサプライズも登場するという。
『CoD:BO6』ではプレステージが10段階存在。各プレステージで、そのステータスを誇示できる報酬がそれぞれに用意されている。さらにプレステージ10に達成した後は、「プレステージマスター」に昇格。1,000レベルが追加され、最後までやり遂げると秘密報酬が手に入る。
シアターモードも復活
自分の対戦を映像としてリプレイできる「シアターモード」も復活。まだ全貌は語られていないが、過去作のようにフリーカメラなどの機能がありそうだ。『CoD:BO6』ならではの新機能の追加にも期待したい。
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- タイトル:Call of Duty: Black Ops 6(コール オブ デューティ ブラックオプス 6)
- 発売日:2024年10月25日
- 対象機種:Xbox Battle Pass, PC Game Pass, PC(Microsoft Store, Battle.Net, Steam)PS5,PS4 / XboX X|S, One
Source: CoD Official
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