Ubisoft(ユービーアイソフト)の『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では、プレイヤー間でアイテムの取引ができる「マーケットプレース」が間もなく6月25日正式オープン。クリアランスレベル25以上で、二段階認証済みの全プレイヤーが利用可能になる。
膨大なアイテムの中から、コレクターたちはどんなアイテムを狙っているのだろうか。もしかしたら自分のロッカーにも貴重なものが入っているかもしれない。マーケットプレースが開く前に、コミュニティで「激レア」と評価されているアイテムをチェックしておこう。
『R6S』激レアスキンをチェック
シージマーケットプレースのオープンに向けて、RedditやYouTubeなどでよく名前の挙がる激レアアイテムをチェックしていこう。
シージではこれまで無数のアイテムが登場してきた。多くはシーズン限定アイテムで、マーケットプレースを使わなければ再入手のチャンスはない。ある意味ではどれも「貴重なスキン」であり、人によって貴重さの基準も異なるだろう。
そんな中で「激レア」なスキンとは、持っているプレイヤーが非常に少ない(=マーケットに出回る数も少なくなる)スキンを指す。特定のスキンが激レアになってしまう背景にはさまざまな理由があり、以下のような共通点が見られる。
- 入手できるタイミングが限られていた
- 入手できるプレイヤーが限られていた
- シージのサービス最初期にのみ販売された
- トラブルによって激レアになってしまった
- 非売品
なお非売品については今後マーケットプレースでも入手できないと思われるので、豆知識程度に。
1. 入手チャンスわずか1時間「フロストポイント」
最初に紹介するのは、2023年に登場した「フロストポイント」。比較的新しいスキンに見えるが、実はショップで販売されていたのがたったの1時間と言われている幻のアイテムだ。記事執筆時点でマーケットには4~5点ほど出品されているのみで、AKの方は36000 R6クレジットで取引された記録がある。
「フロストポイント」は、今後登場するどんなスキンでもうっかり激レアになってしまう可能性があることを示す一例だ。いったい何があったのだろうか。
AK-12とP9用の2種がある「フロストポイント」はもともと、Ace(エース)用「フローズンソルジャー」バンドルの一部。ヘッドギアやユニフォームなどを合わせたセットで販売されていた。そしてすぐに消えてしまった。価格は3000 R6クレジットとやや割高で、売り上げ点数も少なかったと推測される。
消えた理由について、公式からは説明されていない。しかしコミュニティの推測では、Aceのスキンに問題があったとされている。このスキン自体が、そもそも限定モノの激レアスキンだったためだ。
シージの「ボードゲーム限定スキン」で起きた混乱
海外では以前「6: Siege The Board Game」というシージの実物ボードゲームの企画が出現した。これはUbisoftがMythic Gamesと提携したもので、プレイヤーからクラウドファンディングの形で資金集めを実施した。当初の目標は10万ドルだったが、わずか15分でこれを達成。最終的に約150万ドルを集めている(SiegeGG)。
出資希望者は、1ドルから269ドルまで4段階のティアで資金を提供できた。そして出資すると、そのお礼として出資額に応じてAce(エース)や、Hibana(ヒバナ)、Nokk(ヌック)など、最大7人のオペレーターのゲーム内スキンを獲得できた。これら「ボードケーム限定スキン」はデザインの良さでも話題になり、アイテムコードが300ドルで高額転売されたほど。
ところがその後、厄介なことになる。Mythic Gamesが「限定スキン」としていたこれらのスキンは、実は限定ではなくゲーム内でも2023年3月から順次販売されると発表された。MythicとUbisoftとのやりとりの中で互いに認識違いが生じたとのことで、結果として単なる「2シーズンくらい限定スキン」に。そして実際に、Nokkのボードゲームスキンが含まれたバンドルがショップに出現した。
なお当時のクリエイティブディレクターLeroy Athanassoff氏は2021年、このボードゲーム限定スキンについて「世界で最大13,000人しか持てない、シージでも最高のレアスキン」と宣伝していた。どうやらモントリオールのシージ開発チームと、Ubisoft本社との認識さえも食い違っていた可能性がある。
「限定スキン」が限定ではなくなったことで、出資者たちは激怒。ボードゲームそのものの開発が遅れたことも相まって、キックスターターページのコメント欄では今も返金を求める声が目につく。
しかし前述したように、結局ボードゲームスキン入りのバンドルはショップから消失。全アイテムがバンドル化されることもなかった。Nokkのバンドルはそれなりの時間ショップに並んでいたようだが、「フロストポイント」が入ったAce用バンドルが購入できたタイミングは極めて短いものだった。
海外コミュニティでの騒動が影響したのかは定かではない。結果的にこれら限定スキンはその希少性が保たれ、現在マーケットプレースでも最高額クラスのアイテムに。「フロストポイント」はもちろん、対戦でボードゲームスキンを見かけたら、それ自体がラッキーな体験になるだろう。
2. eスポーツガチ勢の特権「VIPスキン」
こちらは「入手できる人が限られていた」タイプのスキン。「シックスメジャー」や「シックスインビテーショナル」などオフライン大会の観戦チケットには、特典として来場者限定のアイテムコードがついている。
「VIP」スキンはこのうち、最も高額なVIPチケットの購入者にプレゼントされたスキン。チケット数が限られていたため、持っているプレイヤーも極めて少ない。マーケットプレースでも15万R6クレジットという超高額がついており、そもそも出品される機会も少なそうだ。
スキンと同じく、過去のオフラインイベントで配られた参加者用チャームも激レアモノになっている。
3. チャンピオンしか持っていない世界で5つのチャーム?
大会関連アイテムには、出場したプロ選手たちしか持っていないチャームも存在する。そんな中でも異彩を放つのが、「プロリーグ決勝チャンピオン」というチャームだ。
なぜかマーケットプレースに登録されているこのチャームには、今のところ取引された記録がない。噂によると、「イヤー2ごろのチャンピオンチームが持っている」とのこと(YouTube)。該当するのは当時のPentaかEnceの選手たちだろうか。
情報自体が少ないが、果たしてこのチャームがマーケットに出回る日は来るのだろうか。もし出品されたら、どのくらいの値段がつくのかも気になるところ。
4. 3日限定だった美麗な『Gris』コラボスキン
Scorpion EVO 3 A1用スキン「Gris」は、同名のゲーム『Gris(グリス)』とのコラボスキン。チャームとセットでプレゼントされた。なお、このアイテム自体は現在マーケットプレースでは取引できない。
『Gris』は横スクロールのインディーズ作品だが、普通のアクションやアドベンチャーとは異なる、短いながらも印象に残るゲーム体験で評判に。そしてシージともコラボを果たし、現地時間2019年12月14日から16日までの3日限定で無料配布された。
3日限定とはいえ無料だったので持っているプレイヤーは多そうだが、あざやかなグラデーションのかかったデザインの良さで評価が高い。クリエーターによるレアスキン紹介系の動画でもよく取り上げられている。
5. 見た目が最高「ゴールドダスト」
高額スキンはやはり、古さだけでなく見た目の良さも重要だ。
イヤー1シーズン2以降のプロリーグセットに入っていた「ゴールドダスト」もその一つ。プロリーグスキンのおしゃれなデザインには当時惹かれたプレイヤーも多いはず。
現在マーケットプレースで取引できる「ゴールドダスト」各種だが、そのうちAsh(アッシュ)のセットに入っていたR4-C用のものが最高額だ。
6. 今やブラックアイスより貴重「ダストライン」
シーズン限定スキンとして最初に登場した「ブラックアイス」シリーズは、今も根強い人気を誇る。しかしアルファパックが導入されて所有者も増え続けているためか、現在マーケットプレースでは1種類につき1000点以上出回っている。R4-Cなど人気武器のブラックアイスは比較的高額だが、それでも容易に入手できる。
一方、ブラックアイスの流通量が増えたことで相対的にその価値を高めたのが、イヤー1シーズン2の限定スキン「ダストライン」。こちらは現在アルファパックからは排出しない。そのためかブラックアイスよりも高値でトレードされている。
同様の理由で、イヤー1シーズン3の「ピラニア」や、イヤー1シーズン4の「大波」など、イヤー1時代の限定アイテムも価値が高い。
長くなりすぎたので、「激レアスキン10選」は後編へと続く。こちらもぜひチェックしよう。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: Reddit, YouTube, X and others
コメント
コメント一覧 (2件)
内容が面白いし文章も読みやすい
ボドゲの騒動なんて全く知らなかった...
『Gris』コラボスキン、ElaかIanaでコスプレスキンも出ればよかったなー。