本日2024年7月13日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )』に対してアップデートを実施、ヒーローのバランス調整を行った。調整の内容としては主に、先日実施されたミッドシーズンアップデートの結果を考慮した微調整となっている。
OW2 ヒーローのアップデート
今回のアップデートは、ホットフィックスであるため、引き続き2024年7月9日以降のリプレイコードを利用可能。
ラマットラ(弱体化)
- 一般
- 基本ライフを275から250に減少
- 基本アーマーを100から75に減少
- “ネメシス・フォーム”
- クールタイムを7秒から8秒に増加
体力とアーマーの減少は両モード共通。オムニック・フォーム時の合計体力(体力+アーマー)は「375から325に低下(-50)」しており、体力が増加するロールキューの場合は「525から475への低下(-50)」となる。
ネメシスフォーム時の合計体力は、ミッドシーズンアップデートで移行時に獲得するボーナスアーマーが「225から300に増加」しているため、ミッドシーズンアップデート前に比べて+25アーマーという事になる。
“ネメシス・フォーム”のクールタイムは、シーズン7での強化を元に戻す調整。シーズン7以前にもラマットラは環境で活躍していた実績があるため、その他要素が強力であったり、環境のかみ合い次第では十分活躍に期待できるだろう。
総じて、今回の調整は純粋弱体化だが、雑に強いタンクヒーローにするのではなく「器用だけど脆いオムニック・フォーム」と「時間制限はあるけどパワフルなネメシス・フォーム」というラマットラの特性にメリハリを付ける面白い調整とも考えられる。
ザリア(弱体化)
- “パーティクル・バリア”
- クールタイムを10秒から11秒に増加
- 持続時間を2.5秒から2.25秒に短縮
- “バリア・ショット”
- クールタイムを10秒から11秒に増加
- 持続時間を2.5秒から2.25秒に短縮
こちらもミッドシーズンアップデートで強くなりすぎたヒーローの1人。持続時間についてはミッドシーズンアップデート前後の中間値へと弱体化されている。
2.5秒という持続時間の長さでは、付与された相手を無視するという選択が非常に困難である(待っている間に仕事をされてしまう)ため、一度2.25秒に弱体化して様子見といった所だろうか。
バリアの耐久値はアップデート直後のままで、代わりにクールタイムが1秒延長。アビリティ自体の強度は据え置きで、遭遇する機会の減少で良バランスを狙う形に。
ファラ(弱体化)
- 一般
- 基本ライフを250から225に減少
ミッドシーズンアップデートにてファラ本人が弱体化を受けたものの、キャスディの弱体化なども相まって早速の追加弱体化。
225族は体力の一律調整以降初の値となっており、各種攻撃手段のダメージ量は250族をベースに調整されている物が多く、今後は思わぬ被弾でデスしてしまうシーンが出てくるだろう。
その最たる例として挙げられるのは、ハンゾーの“嵐ノ弓”。ヒットスキャンではないため当てるのは少々難しいが、ヘッドショット時は1発キル。今後の対面時では、+マーシー状態のファラをワンショットしながら、他ヒーローに対してもにらみを利かせる厄介なヒーローとなりそうだ。
他のヒーローに関しても必要な弾数が減るのはもちろん(ミラーマッチでは直撃2発でキル可能に)、アッシュの“ザ・ヴァイパー(ADS)”1ヘッド1ボディ、ジャンクラットの“フラグ・ランチャー”+“コンカッション・マイン”などの250族がギリギリ残る連係にも注意が必要となる。
今回のようにハンゾーのワンショット域に体力を収める調整は、ハンゾーの強化案の1つとして開発から発表されており、そのサンプルとしての役割も考えられる。ファラ環境は選択肢を強制され上方向のケアも必要と、初心者にも健全ではない気がするので、早く終わってほしいかもしれない。
イラリー(弱体化)
- “ヒーリング・パイロン”
- クールタイムを12秒から14秒に増加
- “キャプティブ・サン”
- 発動に必要なコストを12%増加
ミッドシーズンアップデートでは、UI関係の調整のみで特に強化はなかったが、今回そこそこ大きな弱体化を受けたイラリー。その原因の1つとして考えられるのは「タンクが硬くなったことで、攻撃に参加する機会が増加しすぎた」というもの。
過去にイラリーが調整された際、調整方針として「イラリーが持つ攻撃的な性質のほとんどを維持しつつ、チームに与える回復性能(耐久面)を抑える」というものが掲げられており、本調整も狙いとしては近いものが感じられる。
今回の調整を受けマッチを通しての“ヒーリング・パイロン”の展開時間は減少するため、イラリーが持つ潜在的な攻撃性能はそのままに“ソーラー・ライフル”のサブ射撃でそれを補うかどうかの選択がプレイヤーに委ねられることになる。
ルシオ(弱体化)
- “サウンドウェーブ”
- ノックバックを10%減少
タンクのロール・パッシブに含まれるノックバック耐性が弱体化されたことで、存在感を出しすぎたのかノックバック付与アビリティを代表して“サウンドウェーブ”が弱体化された。
同程度のノックバックを付与するアビリティには“ウィップ・ショット”なども存在するが、ルシオは生存能力が“サウンドウェーブ”に依存しすぎておらず、マルチヒットを狙える(タンクに当てやすい)という性質に目を付けられてしまった形だろうか。
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source: Overwatch
コメント
コメント一覧 (4件)
もうそろそろファラ環境終わって欲しい。
事あるごとにファラばっかり出てきてつまらん
ころころ変わった方が楽しいのでオッケーです!!!
何年も運用してきて未だにこの頻度で細かく数値いじり続けてるのって何とかならないのかね
一般ユーザーも追うの大変だし、プロシーンとか相当負担があるんじゃないか
全然調整されないより全然良いけどな個人的には
まぁこの点は昔から水掛け論だから今更どうこう思うこともないけど、メタが回るほうが楽しくね
LoLっていうもっとヤバい頻度で調整するゲームもあるしな