初の「オリンピックeスポーツ」大会が2025年開催へ、IOCとサウジアラビアが提携

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国際オリンピック委員会(IOC)とサウジアラビアは、オリンピックeスポーツ大会を開催する12年間の契約を結んだと発表した。初のオリンピックeスポーツ大会が2025年に開催される予定となっている。

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「オリンピックeスポーツ大会」誕生

IOCとサウジアラビアの国内オリンピック委員会のパートナーシップ期間は12年間で、オリンピックのeスポーツ大会が定期的に開催される予定。

IOC会長のトーマス・バッハ氏は、サウジアラビアのeスポーツ分野での専門知識を高く評価し、この経験がオリンピックeスポーツ大会に大いに役立つと述べた。また、ゲームタイトルの選定、ジェンダー平等の推進、若者の参加促進など、オリンピックの価値が尊重されることも強調している。


サウジアラビアのスポーツ大臣であり、サウジアラビアオリンピック・パラリンピック委員会の会長であるアブドゥルアジズ王子は、この提携が国際スポーツの新時代を迎える一助となることに大きな期待を寄せている。彼は、オリンピック大会に参加することが選手にとって最大の栄誉であり、この新しい歴史の章が世界中の何百万もの選手に新たな夢と野望をもたらす可能性があると述べた。

なお現在サウジアラビアでは、Esports World Cupが開催中で、日本からもチームが複数部門で出場している。

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人権侵害の国

オリンピックでのeスポーツ開催は素晴らしいことだが、サウジアラビアの長年にわたる人権侵害の歴史から、サウジアラビアがeスポーツを利用して国際的評判を弱めようとしている(スポーツウォッシング)という非難の声も上がっている。

サウジアラビアでは言論・集会・結社の自由はなく、女性差別的な法制度、公正な裁判を受ける権利が制限された司法制度、イスラム教以外の宗教に対する差別や制限、外国人や移民に対する人権侵害など枚挙にいとまがない。このオリンピックで、これらの問題の改善が少しでも進むことを期待したい。

“種目”はどうなる?

ちなみに2023年にも「オリンピックeスポーツシリーズ」という大会が開催されたが、その際は『フォートナイト』のクリエイティブで作成されたスポーツ射撃が競技として採用された。流石にCoDやAPEX、R6SなどのFPSゲームは“平和の祭典”にそぐわないとされるのは確定的だが、オリンピックでシューターゲームが採用されるかにも注目したい。

この発表に続き、IOCは最初のオリンピックeスポーツ大会の開催都市と会場の選定、イベントの具体的なタイミング、選手の資格プロセス、そして気になるゲームタイトルなどの詳細を決定する作業が開始される。

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Source: Olympics

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