Valveから正式発表された『Deadlock(デッドロック)』。6v6で戦うヒーローシューターで、『リーグ・オブ・レジェンド』のようなMOBA要素が特徴だ。
情報規制が外れたことで、謎に包まれていたゲームの詳細部分について、海外クリエーターたちが解説を始めている。正式リリース日程は不明だが、今のうちに『Deadlock』のルールやシステムを予習してみよう。
アルファ時点で大好評の新作TPS『Deadlock』
噂のみの存在だったValveの新作『Deadlock』が正式発表された。Steamストアページも開設され、ウィッシュリストに登録可能。現在はアルファテストが進行中だが、正式リリース日程は不明。
アルファ版は招待者限定だが、既に好評のようだ。Steam DBによると、最大同時接続数は89,203人を記録しており、Steam内では上位と言える。
ところでこの『Deadlock』、そもそもどのようなゲームなのだろうか。
『Deadlock』はどんなゲーム? ガンプレイが重要なMOBA
『Deadlock』は三人称視点で戦うチーム制6v6ゲーム。『リーグ・オブ・レジェンド』や『SMITE(スマイト)』のようなMOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)要素があるのが特徴だ。
これらの作品との1つの違いは、ガンプレイにフォーカスされている点。つまり他のシューター同様、体よりも頭へのダメージが大きく、ヘッドショットを意識して撃ち合うことが重要だ。他にもマップ内を立体的に移動し、ポジションの優位でもって敵を制するキャラコンスキルも要求される。
情報解禁されたことで、「ビギナーズガイド」も多数見られるようになった。今回はBrad GarlinghouseやFlatsによる解説動画をベースに、『Deadlock』の基礎を予習してみよう。
ただし、以下はあくまでアルファ版の仕様である点は留意。ゲーム内用語もすべて記事上の仮訳だ。
ヒーローを選択して対戦、ミラーマッチはナシ
プレイヤーは21人の「ヒーロー」から操作キャラクターを選択。各ヒーローには、それぞれ異なる「アビリティ」が4種ずつ設定されている。
『Deadlock』のマッチメイキングは、自分が使いたいヒーローを選択した後で行う。ヒーローの重複が不可能な代わりに、ピックの奪い合いが起きないしくみ。
さらに、ミラーマッチも発生しない。たとえばヒーローAが自分のチームに来たら、相手チームにはヒーローAは入らない(Flatsからは、この点はバランス的にどうかという意見も。もし「ぶっ壊れヒーロー」がいて、それが相手チームに行ってしまった場合などが想定される。あくまでアルファ版として捉えておこう)。
4つのレーンを争奪し、敵「パトロン」を倒せば勝利
『Deadlock』のアルファ版マップは、4レーン構造。マップの反対側からやって来る敵チームに対し、各レーンの制圧&防衛を目指す。
ミニマップから分かる通り、マップの南端と北端が各チームの拠点。レーンはこの拠点から枝分かれしている。四角いアイコンには、ガーディアンなどの拠点防衛メカニズムが置かれている。
それぞれのレーンからは、敵味方ともに30秒ごとに「トルーパー」というNPC雑魚キャラが4体ずつ出現する(『LoL』でいうミニオン)。トルーパーたちはレーンに沿って敵陣へと進行していく。
プレイヤーの最初の仕事は、4つのレーンのうち1つを選んで味方トルーパーとともに進み、敵のトルーパーを排除していくこと。
各レーンの途中には「ガーディアン」、「ウォーカー」、「シュライン」という、中ボスのような「建造物」NPCが立ち塞がっている。建造物にはそれぞれHPゲージがあるが、ただの置物ではなく、プレイヤーを攻撃してくる。
これら建造物ボスを倒すことでレーンの確保が進む。逆に味方のガーディアンなどを倒されると、そのエリアが敵に取られてしまう。
レーンを攻略しつつ敵の拠点までたどり着くと、ラスボスNPC「パトロン」が出現。パトロンを先に倒したチームが勝利となる。
ジップラインでの移動システム
対戦開始時とデス時に、プレイヤーは拠点からリスポーンする。各レーンには上空に「ジップライン」が架かっており、これを使って前線までスムーズに復帰できる。
ジップラインで移動できる距離は、ミニマップに表示されているように自分のチームが確保しているエリアまで。最終的には自分の拠点から敵の拠点まで、一気に移動できるようになる(もしくはその逆になる)。
ジップラインには「スピードブースト」機能がついている。起動すると30秒このブースト効果が続く。ただしブーストは、一度使うと300秒以上もの重めのクールダウンが必要になる。
つまり、対戦開始時からいきなりブーストを使う意味はないようだ。トルーパーから孤立するうえ、もし敵に倒されると、戻るのに時間がかかって非効率だ。
急いで前線に戻らなければならないときや、拠点で回復して素早く戻りたいとき以外は、ブーストは温存しておいた方がよさそうだ。
ジップラインはあくまで移動用で、キャラコンには活用できない点も注意。
敵に撃たれると、2秒間はジップラインにアクセスできなくなる。さらにジップラインに乗った直後は、敵に撃たれると落下し、スタン効果までついて短時間操作不能になる。ジップライン使用後3秒経つと、ダメージは受けるものの落下はしなくなる。
敵レーンの終点にいる2体のガーディアンを破壊することで、ジップラインには永続ブーストがかかり、クールダウンが必要なくなる。
ソウルを使ったレベルアップシステム
敵プレイヤーやトルーパーを倒すと、「ソウル」と呼ばれるスコアを獲得できる。序盤はトルーパー1体につき75ソウル。1セット(4体)すべて倒せば、300ソウルが獲得できる計算。獲得できるソウル量は時間経過で増えていく。
一定のソウルを集めることで、画面右下のフラスコ型ゲージが溜まっていく。最大まで溜めると、自分のヒーローがレベルアップする。
レベルアップすると、武器ダメージの増加、最大HPの増加、アビリティのアンロックなどがその対戦中に得られる。ヒーローによっては固有のボーナスが得られる場合も。
各レベルでどんな効果が得られるかは、ヒーローメニューで詳細に確認できる。
各ヒーローが持つ4つのアビリティは、レベルアップでアンロックしていく。対戦開始時は1つのみアンロック可能。400ソウル、1500ソウルでさらに1つずつアンロック。最後のアルティメット・アビリティのアンロックには3000ソウルが必要。
敵味方ともに、ソウル量とアルティメットのクールダウンがHUD上で確認できる。ソウルが足りていない味方には譲るなど、ここには常に気を配りながら戦局を判断していく必要がある。
アビリティは、さらにレベルアップなどで手に入る「アビリティポイント」でアップグレード可能。最初は1ポイント。次の強化には2ポイント。最大強化には5アビリティポイントが必要。
操作ミスをしたときの救済で、アビリティポイント使用後、そのアビリティを使っていなければポイントを巻き戻せる機能もある。
ソウルの獲得ルールに注意
ソウルが獲得できるのは、トルーパーを倒したプレイヤーのみ。倒すまでに削ったHPは考慮されない。
そして、必ずしも一度に75ソウルが手に入るわけではない。倒した時点で手に入るソウルは、約半分の37。トルーパーを倒すと「オーブ」と呼ばれる球体が放出され、オーブを破壊することで残りの38ポイントが獲得できる。
オーブは3秒後に消えてしまうので、オーブも確実に破壊していくことが重要。なお近接攻撃でトルーパーを倒すとオーブを出さず、75ソウルを丸ごと獲得できる。
オーブは敵味方関係なく破壊できる点も重要。つまり味方のトルーパーが倒されてオーブを放出したら、自分でそれを壊して敵のソウル獲得を阻止。自分のソウルにできる。
対戦開始後10分が経過すると、このオーブ獲得ルールが変化する。トルーパーを倒してもソウルは獲得できず、オーブを破壊することでのみソウルが獲得できる。つまり敵からオーブを奪うのがより重要になる。また、獲得するソウルは近くにいるチームメイトと自動的に分割されるようになる。
これは、序盤は散開してそれぞれレベルアップをしつつ、中盤以降は、1つのレーンを複数のプレイヤーで協力して制圧しに行くようなプレイを推奨するシステムと思われる。
後編へ続く
「ビギナーズガイド」とは言うものの、『Deadlock』は基礎だけでも非常に膨大だ。ここで一旦休憩。次の記事で以下の要素を紹介していく。
- ソウルを使ったアイテム購入システム
- 「ジャングル」エリアでのソウル稼ぎ
- 「中ボス」とのバトル
- 「骨壺」ギミックでのソウル稼ぎ
- テレポートや一方通行スクリーンなどのマップ内ギミック
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Source: YouTube
コメント
コメント一覧 (2件)
FlatsはoverwatchはうまいけどMOBAは素人なのでその点は注意
敷居高いなぁ
初心者がプレイしたら即トロールだのなんだので中傷されそう