Ubisoft(ユービーアイソフト)の『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンでは、2024年度の「ステージ2」が進行中。国内リーグ「Rainbow Six Japan League 2024(RJL 2024)」も9月7日に開幕した。
2戦を終えて単独首位に立ったのはSCARZ。これまでも国内序列1位のチームだったが、今季はさらにそのクオリティを高めてきたことを試合の中でアピールしている。同じく2勝のIGZISTが2位で続き、初週を終えた。
『R6S』RJL DAY1&2結果
- DAY1
- CAG Osaka vs VITE:3-7
- ENTER FORCE.36 vs IGZIST:7-8
- Crest Gaming Lst vs 父ノ背中:7-2
- KINOTROPE gaming vs SCARZ:3-7
- DAY2
- CAG Osaka vs ENTER FORCE.36:7-1
- Crest Gaming Lst vs KINOTROPE gaming:5-7
- IGZIST vs VITE:7-2
- 父ノ背中 vs SCARZ:1-7
SCARZ 2勝で暫定首位、コミュニケーションの精度を高める
今季もSCARZが強い。8月にサウジアラビアで行われた「Esports World Cup」で他のチームよりも先に現状を視聴者に見せていた彼らだが、国内でも改めて中断期間での成長ぶりを披露した。
9月7日に開幕した日本リーグ「Rainbow Six Japan League 2024(RJL 2024)」ステージ2。8チームがBO1で総当たり(ラウンドロビン)するフォーマットだが、2試合行ったところでSCARZのみがオーバータイムなしの2勝。計6ポイントを獲得して暫定首位についている。
その内容も充実。第1節ではKINOTROPE gamingと「銀行」で対戦し、3-7のスコアで勝利。第2節では父ノ背中と「国境」で対戦し、こちらは1-7で圧倒した。
特殊な作戦を新たに持ち込んだわけではない。攻撃でのSCARZは、持ち前の合理的な進行スタイルを維持しつつ、コミュニケーションに磨きをかけてスピードアップ。その圧力でもって相手に対応を迫り続けた結果だ。ガンファイトではRec選手やNina選手がチームをけん引し、連携と選手の個人技、両面で質の高さを見せた。
反対側の視点では、試合を見たであろう他のチームが今後どんなSCARZ対策を用意してくるのか、楽しみになる1週目だった。
IGZISTも2勝で2位、Acerola選手のエース炸裂
同じく2戦2勝で暫定2位についたのがIGZIST。初戦ではENTER FORCE.36と「領事館」と対戦し、先にマッチポイントを獲得するも、E36の粘りが光ってオーバータイム。逆転マッチポイントまで寄せられたが、IGZISTは地下防衛における駆け引きを制して7-8でどうにか勝利をおさめた。
第2節では、IGZISTは堅調な試合運びを果たせた。この日は初戦でCAGを下して注目されたVITEと「ナイトヘイヴンラボ」で対戦。IGZISTは対面の撃ち合いで人数差を得つつ、第4ラウンドではAcerola選手がエース(1ラウンド5キル)の活躍で4-1とした。強く当たりに来るVITEにも耐えて、4-2で攻防交代。
VITEからも、新加入のtoasung選手とMeira選手がそれぞれ存在感を発揮する場面もあった。攻撃では、現在の環境における強オペの1人Blitz(ブリッツ)でのエリア取りを試みる。対してIGZISTはマップ知識を活かした射線で盾オペを排除しつつ、6-2で先にマッチポイント。そのまま相手を封じ込めるようにポイントを重ね、7-2の大差で勝利を得た。
他のチームを見ていくと、3位CGLは第1節で父ノ背中を圧倒したものの、第2節のKINOTROPE戦では攻防交代後に逆転を許し5-7で敗北。1勝1敗で初週を終えた。奇しくもこの試合では両チームともに外国人コーチが音声で出演し、細かなことではあるものの日本リーグにさらなる変化の兆しが見られた。
CAGは第1節でVITEに敗れるも、第2節では一転、E36を7-1で粉砕して暫定4位となった。KINOTROPEとVITEも1勝1敗で次節へ。2連敗中のE36と父ノ背中だが、残り5試合に向けた修正力に注目だ。
DAY3は9月14日
「RJL 2024」ステージ2は引き続きDAY3へ。9月14日午後3時からスタートし、翌15日にはDAY4が行われる。
2戦終えて2敗、最下位に沈む父ノ背中だが、次節は5位のVITEと対戦。3位につくCrest Gaming Lstは、首位SCARZと対面。7位のENTER FORCE.36は6位のINOTROPEと対戦。4位CAGは2位IGZISTと対戦する。
グループステージは約1か月での短期決戦。事前準備の良かったチームが有利になる傾向にあるものの、2節が終わった段階ではまだどんなドラマも起こりうる。
盤外の要素としてはこの週、ゲーム内にY9S3アップデートが入る。新オペレーターSkopos(スコポス)が登場するほか、Nokk(ヌック)やDokkaebi(トッケビ)、Solis(ソリス)にもアップデート。
こうした変化が対戦環境にどう影響するのか。引き続きシージ公式TwitchチャンネルやYouTubeチャンネルで、日本プロチームの激闘に注目しよう。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: YouTube
コメント