Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンでは、秋の世界大会「BLAST R6 Major Montreal 2024(以下、モントリオールメジャー)」が開催中。日本時間11月14日には、三部構成の第2段階にあたる「フェーズ2」が終了。ベスト8チームが出そろった。
『R6S』モントリオールメジャー・フェーズ2が終了
- モントリオールメジャー配信サイト
「フェーズ2」では世界のプロ16チームがスイスドローで対戦。3勝した8チームが次の「フェーズ3」へと進出し、残り8チームはここで敗退となった。
- フェーズ3進出
- Faze Clan(ブラジル)
- Soniqs(北米)
- Team BDS(ヨーロッパ)
- Team Secret(ヨーロッパ)
- w7m esports(ブラジル)
- Spacestation(北米)
- Team Falcons(MENA)
- Virtus.pro(ヨーロッパ)
- 大会敗退
- DarkZero(北米)
- Team Liquid(ブラジル)
- SCARZ(日本)
- Dplus(韓国)
- Elevate(アジア)
- G2 Esports(ヨーロッパ)
- Black Dragons(ブラジル)
- Chiefs Esports Club(オセアニア)
北米、ヨーロッパ、ブラジルの3大地域が順当にベストチームを送り出した。ブラジル勢は今大会でも引き続きパフォーマンスに優れ、FaZeとw7mはそれぞれ3戦全勝のストレートでベスト8を決めている。ヨーロッパ勢も、今季の上位3チームをベスト8に残す活躍を見せた。一方、ヨーロッパ勢4つ目のチームであるG2 Esportsは、まさかのフェーズ2全敗という形で、大会のサプライズ役を負わされる結果となった。
そんな中で異彩を放つのが、MENA(中東・北アフリカ)代表チームFalconsの存在だ。シージ界でMENAリーグが本格的にスタートし、メジャーへの出場枠を得てから知られ始めたチームの1つだが、3大地域に劣らないガンファイトの強さと組織力を発揮。3勝1敗の素晴らしい成績でフェーズ2を抜け、着実にファンを増やしている。日本を含むアジア地域が世界タイトルに未だ縁が無い中、もしかしたらと感じさせるオーラを放っている。
SCARZは1勝3敗でカナダを去る
日本王者SCRAZは、メジャー初戦でChiefsに敗れたものの、G2 Esportsには大きな勝利を記録。その後、Team SecretとのBO1に惜敗し、1勝2敗でフェーズ2第4節を迎えた。
あと2勝するしかない中、対戦相手となったのはブラジルのBlack Dragons(BD)だった。
第1マップ「カフェ」で、SCARZは防衛スタート。Azami(アザミ)とCastle(キャッスル)がBANとなりガジェットによる射線コントロールができない中、BDの素早い押し込みに呑まれ2-0。ガジェット構成を変えつつスピードダウンを図るも、4-2での攻防交代を強いられる。
攻撃に回ってからも、BDのFlorio選手のガンスキルに阻まれつつ、6-2と先にマッチポイントを取られてしまう。第9ラウンドでは人数差を取られてSCARZには選択肢がなくなり、スコア7-2で早々に「カフェ」をBDに明け渡すこととなった。
しかし第2マップの「ナイトヘイヴンラボ」では一転、SCARZが圧倒した。Taiyou選手の活躍で1-2にし、BDにタイムアウトを取らせた後でのラッシュに成功。Fishlike選手が設置後のガンファイトを勝ちきって、1-3。さらにその後の窮地を再びTaiyou選手が救い、怒濤のスコア1-5で攻防交代を果たした。最後は1階キッチンカフェを守り切り、1-7の大差でラボを制覇。ディサイダーに望みをつなぐ。
ディサイダーとなる第3マップは「領事館」。勢いを継続したいSCARZだったが、BDも当然譲らない。不利局面を力技で逆転する強さを見せて、序盤はまず1-1。SCARZは一時的な優位を得つつも、ガンファイトで逆転される展開が続く。しかしSCARZもまた気持ちでは屈せず、相手の進行に対してRec選手が強気に当たるなどして、3-3で攻防交代に成功した。
攻撃側となった後半でも、ぎりぎりの駆け引きを迫られるSCARZ。BDのFloria選手やhornet選手が個人技で解決する場面を経て、6-3と先にBDにマッチポイントを取られてしまう。SCARZはAmaru(アマル)を起点に、2階への最短ルートでの設置を目指したものの、BDのAsk選手に阻まれてラウンドスコア7-3。こうしてマップスコア2-1で、メジャー第4試合を落とす結果となった。
モントリオールメジャーでの、SCARZの最終戦績は4戦1勝3敗。フェーズ2での敗退が決まった。
チーム記録であるメジャーベスト8の更新はかなわなかった。しかし、今年度のSCARZにはまだ次の大舞台が控えている。彼らは年間成績を記録するグローバルポイント・ランキングにもとづき、2025年にアメリカ・ボストンで開催される「シックスインビテーショナル2025」への出場権を確定させた。シージ界における最大の祭典に改めて挑み、次こそ日本王者の名を世界に轟かせて欲しい。
いよいよ終盤戦「フェーズ3」へ、新シーズンも間もなく公開
日本チームSCARZとCAG Osaka。韓国チームFearXとDplus。アジアリーグ代表Elevate。オセアニア代表Chiefs。日本を含めたアジアの仲間たちは、それぞれ成長を見せつつも全チームがフェーズ2までで姿を消す結果となった。
残念ではあるものの、モントリオールメジャーはここからが大詰めだ。日本時間11月16日深夜0時からは、いよいよ残り8チームによる「フェーズ3」がスタートする。フォーマットはシンプルなシングルエリミネーションBO3。グランドファイナルはBO5で実施される。
メジャーのクライマックスと並行して、日本時間11月18日午前4時からの「新シーズン公開パネル」も見逃せない。Blackbeard(ブラックビアード)リワークの他、バッジシステムやプレイヤー保護などの新機能が登場する、イヤー9シーズン4「オペレーション・コリジョンポイント」に注目しよう。詳しくは以下の記事で解説。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: X, YouTube
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