Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンでは、2025年初から世界各地で公式トーナメントが進行中。日本を含むアジアについては、1月4日から5日にかけて、オーストラリア・メルボルンにて「APAC地域予選ファイナル」が開催された。
このトーナメントは、2月に行われる世界大会「シックスインビテーショナル2025」への出場権をかけたもので、アジアの4チームがダブルイリミネーションで激突。日本チームCAG Osakaが優勝し、既に出場資格を有している日本チームSCARZとともに、日本シージ史上初となる、日本2チームでのインビテーショナル出場を決めた。
『R6S』CAG Osakaがアジア予選優勝、シックスインビテーショナルへ
日本シージの2025年は、幸先の良いスタートを切った。
1月4日から5日にかけ、真夏のオーストラリア・メルボルンにて「Six Invitational 2025 Asia Pacific: Finals」が開催。これは世界の4地域で行う最終予選の1つで、優勝チームには世界大会「シックスインビテーショナル2025」への出場資格が与えられるという内容だ。
ダブルエリミネーションで行われたこのトーナメントには、CAG Osaka(日本)、FEARX(韓国)、Dire Wolves(台湾、オーストラリア)、Chiefs Esports Club(オーストラリア)の4チームが出場。それぞれ国内・地域内予選から勝ち上がってきたアジアの強豪だ。
日本のCAGは、このトーナメントを快調に勝ち進んだ。初戦ではオーストラリアのChiefsをマップスコア2-0で撃破すると、次戦では韓国のFEARXにも勝利した。FEARX戦についてはディサイダーマップ「山荘」までもつれる接戦となったものの、最後はSens(センズ)などを取り入れたFEARXの急襲に対し、CAGメンバーがそれぞれ的確に対応。ラウンドスコア7-5、最終マップスコア2-1での勝利を得た。
FEARXはその後ロアブラケットを勝ち上がり、CAGは決勝戦で再びこのチームと対峙することになった。しかし、今回はうってかわってCAGが好調を維持したまま勝利を得た。
第1マップ「ナイトヘイヴンラボ」では、Sironeko選手が窮地を救う1v2クラッチでチームを勢いに乗せ、7-4で勝利。続く「カフェ」はFEARXのピックマップで、CAGは防衛スタートだったが、ShuReap選手をはじめ各メンバーが積極的なしかけに徹した。FEARXをことごとく揺さぶることに成功し、ラウンドスコアは大差の7-1、マップスコア2-0で、アジア最終予選での堂々勝利をおさめた。
日本シージ初、SCARZとともに日本2チームがインビに挑む
優勝を果たしたCAGは、現地時間2月3日よりスタートする「シックスインビテーショナル2025」への出場権を確保した。インビテーショナルは、年間で特に優れた成績をおさめた世界の20チームが集う、シージ界最大のトーナメントだ。今年はアメリカ・ボストンにて約2週間にわたって開催される。
2025年はまだ始まったばかりだが、今までになく日本勢への期待が高まっている。CAGよりも先に、日本チームSCARZもインビテーショナルへの出場を決めているからだ。これまでも、春・秋の大会であるシックスメジャーには複数の日本チームが出場するケースはあったが、冬のインビテーショナルに日本から2チームが同時出場するのは今回が史上初となる。
日本を含めたアジア地域には、未だに世界大会(メジャー、インビテーショナル、非BLAST主催大会含む)でタイトルを獲得した経験がない。シージ界の三大地域とされる北米・欧州・ブラジルは昨今も好調なパフォーマンスを見せており、2024年春のマンチェスターメジャーでは北米のBeastcoastが優勝、秋のモントリオールメジャーではブラジルのW7Mが優勝をおさめた。
インビテーショナルでも、序盤は三大地域の各チームが注目される展開になることは想像するに難くない。
しかしSCARZとCAGも、これまでの経験を通じて着実に成長している。出場20チームが記事執筆時点で確定していないためまだ展開予想を始めるのは難しいものの、2月のインビテーショナルに向け、ファンも今から臨戦態勢をとっていこう。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: YouTube, Liquipedia
コメント
コメント一覧 (1件)
今回のLCQはオセアニア地域の運営が予選を仕切っていた訳だが、どういう訳かシンガボールにて開催のはずが直前でオセアニアでのプレーに急変更。
その上、プレイ場所が確保出来なかったため、オセアニア地域以外の選手達は全員ホテルからのプレーを余儀なくされ、劣悪環境の上に逆風の中、よく勝ちきったと本当に涙が出る。
次回からのLCQでは自国チームにだけ有利な環境を作ろうとする運営には遠慮をしていただきたい。
また、CAGがインビで良い結果を残せるかは分からないが、一視聴者として全力で応援させていただきます。