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【6本指問題決着】アクティビジョンが『コールオブデューティ』に「生成AIツール使用」と明記

【決着】アクティビジョンが『コールオブデューティ』に「生成AIツール使用」と明記
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『Call of Duty: Black Ops 6(コールオブデューティ: ブラックオプス6)』などを手がけるActivisionは以前から、コミュニティの人々に「生成AIでコンテンツを作っているのではないか」と指摘されていた。

これまでは疑惑程度だったこの話だが、Steamストアページにて「生成AI使用」が新たに明記。AIに批判的なコミュニティの人々から大きな注目を集めている。

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『コールオブデューティ』『コールオブデューティ』は"生成AIツール使用"と明記

『コールオブデューティ』のコンテンツの一部に、生成AIが用いられていることがSteam版のストアページに明記された。

  • AI生成コンテンツの開示
    • 「開発者は、ゲームでのAI生成コンテンツの使用について次のように説明しています」
    • 「弊社では一部のゲームアセット開発に生成AIツールを使用しています」

ValveはSteamでリリースされるゲーム作品へのAI使用について、2024年1月にポリシーを改訂した。現在は、AIコンテンツの種類を「事前生成」されたコンテンツと、「ライブ生成」されるコンテンツに二分。違法なコンテンツや、権利を侵害するコンテンツが含まれていないことを、他のコンテンツと同様に審査するようになった。今回の付記も現行のポリシーにのっとったものと思われる。

Valveは「SteamにおけるAI技術を使用したゲームのリリースをより受け入れやすくする」方針であり、AIに対して寛容。一方では、違法な生成AI使用への対策としてプレイヤーが報告しやすくなるよう、Steamに新機能をリリースするなどの取り組みも続けている。

『BO6』クリスマスで議論された「AIゾンビサンタ問題」

『コール オブ デューティ』は生成AIを使っているのか。これはコミュニティで以前から見られてきた議論だ。

生成AIについては、最近では2024年のクリスマスで象徴的な出来事があった。「メリーメイヘム」イベントが開催されたこのとき、報酬としてさまざまなゲーム内アイテムが配布されたが、そのうちの一つ(ロード画面)がAIによる作ではないかと指摘された(参考:Reddit)。以下のゾンビサンタがそれだ。

『コールオブデューティ』は"生成AIツール使用"、アクティビジョンが明記 / "ゾンビサンタ騒動"から巻き起こった疑惑に決着
CoD:BO6の6本指サンタゾンビ

見ての通り、突き出した右手が六本指であることから「AIを使ったに違いない」とされた。ただし擁護の声もあり、「BO6だから6本なんだろ」、「手がアップになってるし(スタッフが)気づかないわけがない」、「ゾンビの不気味さを強調する意図」という可能性も。別の視点では、プロでも指を6本描いてしまうミスはまれに起きるため「品質管理ができてないだけ」という指摘もあった(参考:アニメの6本指の例 - Google画像検索)。

Activisionは「具体的にどのコンテンツに生成AIを使ったか」までは明かしていない。このゾンビサンタはAIなのか、作者がいるのかは、今なお不明である点には注意が必要だ。

しかしこの画像をきっかけに、コミュニティでは「AIっぽい画像さがし」に火がついた(参考:Reddit)。WIREDの調べによると、『Call of Duty: Modern Warfare Ⅲ(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 3/ MWⅢ)』の頃から「AI作」のアイテムがストアで販売されていたという。

Call of Duty: Modern Warfare 3のYOKAIでも使用されたとの指摘も
AIっぽい?
見れば見るほどAIっぽいロード画面

CoDコミュニティでは総じて、生成AIに対して「怠慢」、「恥」、「ク○」、「(コストをケチる企業の)強欲」、「刺激を受けない」など否定的な単語が飛び交っている。CharlieIntelのリプ欄でも白い目で見る向きが目立つが、気にしていないっぽい人も多数いる。

  • 「そんな!誰も知らなかったよ(笑)」
  • 「(ショックを受けているフリ)」
  • 「何十億ドルも稼ぐ会社がアーティストに金を出さないのか」
  • 「"一部の"ゲームアセットねぇ…」
  • 「コーリングカードなんて明らかにだもんな」
  • 「AIを使ってマシなアンチチート作れ」
  • 「みんな多分生成AIのバンドルやブラックセルを購入してる」
  • 「じゃあ次は全マップのどこにAIが使われてるか、探してみる必要があるな」

返金を求めるようなコメントもある一方で、「少なくとも明かしてくれたのはいいね」、「これの何が問題なの?」と擁護する声も見られる。また、「すべての課金アイテムは、AIを使ったか、具体的にどこに使ったかを明示すべきだ」という折衷案も。

企業がクリエイティブの効率化とコスト削減を進めるのは当然で避けられないだろうが、問題となるのはクリエイターの失職や著作権問題、何よりも数秒で生成したものを有料販売されることへの抵抗感だろう。

日本でも生成AI疑惑で議論

日本でも、特にアート系コンテンツにAIを使うことについて、さまざまな意見がぶつかり合っている。つい先日も東洋水産が販売するカップ麺「マルちゃん 赤いきつね」のアニメ広告に生成AIが使われているとして、Xで多くの意見交換が見られた(なおAIの可否以外にも、その表現の適切さも争点となった)。

中には過激な言動も目についたため、CM制作に携わったチョコレイトは「生成AIを使用していない」旨を明言。そして「虚偽の情報を拡散する行為」や、「関係者に対する誹謗中傷」は看過できないと声明を出している。しかしこの声明がさらなる議論を呼ぶことにもなっており、生成AIに対する世論の風向きが感じられる。

生成AI+ゲームは不可避な未来か

一方、今やActivisionの親会社であるMicrosoftは、ゲーム業界における生成AIの可能性を積極的に模索中だ。先日もゲームの画面やコントローラー・アクションを出力する生成AIモデル「Muse」とともに、Microsoft ResearchとNinja Theoryの共同研究の模様を公開した。

共有されている9点の短いクリップは、実際にMuseによって生成されたゲームプレイ映像だ。人間による10フレーム(1秒)分のゲームプレイとコントローラー動作の入力によって出力されたもので、AIが何分間にもわたる複雑なゲームプレイ・シーケンスを独自に予測しながら作成できることを示している。個別のアセットだけでなく、ゲームプレイ体験全体をライブ生成できるようになるなら革新的だ。

また、今やアメリカ合衆国特別政府職員となったイーロン・マスク氏も、2024年末からスタートアップ企業「xAI」を通じての「AIゲームスタジオ」創設計画を語っている。ドナルド・トランプ大統領などが用いた選挙スローガンにあやかって、「ゲームを再び偉大なものにする(Make games great again)」のだとか。先日行われた「Grok-3」のプレゼンテーションの中でも、詳細不明ながらAIゲームスタジオの設立について改めて触れていた。

少なくとも『コール オブ デューティ』のコミュニティでは否定的な声が主流のようだが、最終的に生成AIをめぐる議論は、どのような形で決着するのだろうか。「生成AI+ゲーム」がどのような未来を描くのか、それとも結局何も描かないのか。引き続きこのトピックに注目していきたい。

Source: Steam

【決着】アクティビジョンが『コールオブデューティ』に「生成AIツール使用」と明記

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コメント

コメント一覧 (17件)

  • ゲームもまともに作れんのに絵もAI任せとかどうすんねん
    なんなら作れるんだアクティ傘下、特に金槌とTAは

  • 生成AI使ってもいいけどここ数作明らかAIで適当に作ったんだろうなってダサい設計図やスキン多くて欲しくならん

  • ウイーンピコピコピコ
    コノ コメント ラン ニ Human ハ ゼロ デス
    ウイーンピコピコピコ

  • アニメバンドル(笑)みたいなやつもなんかAI絵っぽかったけどあれもそうなんかな

  • 開発費がどんどん高騰してるので生成AIの利用はどんどん進む。
    反AI論者のお気持ちなんか構ってられないんよ😰

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