Riot Games(ライアットゲームズ)は、無料タクティカルFPS『VALORANT(ヴァロラント)』に適用予定のパッチノート 10.04を公開。新規デュエリスト「ウェイレイ」の実装や複数エージェントのバランス調整、「アセント」の仕様変更(一部が貫通不可に)などが行われた。
また、コンソール版限定のエージェントのバランス調整も実施。こちらは、コンソール版限定で実施されていた仕様を「PCに合わせて標準化」する変更が多数行われている。
エージェントアップデート(全プラットフォーム共通)
ウェイレイ(実装)
- “リフラクト”
- 床に光のビーコンを設置する。再発動すると純粋な光の粒子となり、ビーコンへ瞬時に移動する。移動中は無敵状態になる。
- “ライトスピード”
- 構えを取り、高速移動の準備をする。「発射」で前方に2回ダッシュする。「オルト射撃」で1回ダッシュする。1回目のダッシュのみ上昇することができる。
- “サチュレート”
- 光の塊を投げる。光の塊は地面に接触すると爆発して、付近のプレイヤーの移動速度と武器操作速度を大きく下げて妨害する。
- 行動妨害
- 以下にスロウ効果をもたらすデバフを付与する:
- 発射速度
- リコイル(反動)のリカバリー
- 構え時間
- リロード速度
- 移動速度
- ジャンプスピード
- 以下にスロウ効果をもたらすデバフを付与する:
- 行動妨害
- 光の塊を投げる。光の塊は地面に接触すると爆発して、付近のプレイヤーの移動速度と武器操作速度を大きく下げて妨害する。
- “コンバージェントパス”
- 構えを取り、プリズムのパワーを集める。「発射」で自分の残像を作り出す。残像は光線を放つ。少し経つと自分の移動速度が大きく上昇して光線が拡大し、その範囲内のプレイヤーに行動妨害の効果を与える。
「ウェイレイ」は、日本時間3月6日2時00分に各地域で段階的にリリース予定。
クローヴ(バランス調整)

- “メドル”
- 使用から1.3秒経過後ではなく、地面に接触してから0.75秒の経過で爆発するように
- この新たな仕様に合わせ、発射物のサウンドをアップデート
- 使用から1.3秒経過後ではなく、地面に接触してから0.75秒の経過で爆発するように
- “ルース”
- クールダウン時間が延長:30秒 >>> 40秒
- “ピック・ミー・アップ”
- 体力増加バフの効果時間が延長:8秒 >>> 10秒
- 移動速度増加時間が短縮:8秒 >>> 3秒
現在、ランクマッチで圧倒的なパフォーマンスを記録しているクローヴ。類似アビリティを持つエージェント達(主にコントローラー)が選択肢として成り立つよう、弱体化寄りのバランス調整が実施される。
デッドロック(バランス調整)

- “バリアメッシュ”
- 非固有アビリティーに変更
- 価格:無料 >>> 400クレジット
- “グラヴィネット”
- 固有アビリティーに変更、クールダウン40秒
- 合計サイズが縮小:16m >>> 13m
- ゲームプレイの明瞭性を高めるため、グラヴィネットの発射物の繰り返し再生されるサウンドをアップデート
- 今後は敵がネットを解除すると、ネット破壊音が全プレイヤーに再生される
リリースから1年半以上が経過し、プレイヤーの習熟度が高まったことで「敵の行動に反応して足止めする能力」が独自の強みとして確立されたデッドロック。これを受け、不用意な敵の侵入に対して素早い対抗手段として“グラヴィネット”の活用を促進するため“バリアメッシュ”と「固有」「購入」アビリティの枠が入れ替えられる。
使用頻度の増加を考慮し、サイズは若干縮小。また、これまで“グラヴィネット”が200クレジットだったところを、今回“バリアメッシュ”が400クレジットに設定されたため、これまでよりもクレジットの消費量には気を付ける必要が出てくる。
アイソ(バランス調整)

- “アンダーカット”
- チャージ数が減少:2 >>> 1
- 価格が上昇:200 >>> 300クレジット
- 命中したプレイヤーに同じ時間(4秒)、弱体化に加えてアビリティーを封じ込める抑制効果を適用するようになりました。
- “コンティンジェンシー”
- オルト射撃で壁を半分のスピードで移動させられるようになりました。
- これは「コンティンジェンシー」の効果時間には影響を与えません。
- オルト射撃で壁を半分のスピードで移動させられるようになりました。
- “ダブルタップ”
- シールドが破壊された際、アイソは「壁貫通」タグの代わりに「高貫通」タグを得ます。これにより、シールド破壊時の減速が大きくなりました。
- “キルコントラクト”
- 不具合の修正:アイソがアルティメットを使用した際に「ダブルタップ」のバフが付与されていない場合は自動的に付与されるようになり、アルティメットによるデュエルに勝利した際には必ずオーブが出現するようになりました。
パッチ8.11とパッチ9.0のアップデート以降、アイソは“ダブルタップ”を軸としたプレイスタイル一辺倒になりやすくなっていた。今回の調整では“ダブルタップ”に若干の弱体化(シールド被弾時の減速効果増)が加えられた代わりに、“アンダーカット”と“コンティンジェンシー”にプレイスタイルの幅を広げる調整が行われている。
“アンダーカット”は、チャージ数が減少し価格も上昇しているが、これまでの効果に加えて「抑制効果」を付与するようになる。使いどころの判断に慎重さが求められるようになったが、決定力は大きく高まる。
“コンティンジェンシー”は、純粋な用途拡張。長時間のアングル制限やチームのプレイペースにあわせた運用が可能に。
ネオン(エフェクト調整)

- “オーバードライブ”
- ビジュアルエフェクトをアップデートし、アビリティを使用しながら戦闘する際のネオンおよび彼女の移動方向がより明確に
テホ(弱体化)

- 誘導サルヴォ
- ダメージが低下:70 >>> 65
- プレイヤー以外のオブジェクトに与えるダメージが50%に半減
実装から短期間で一般シーン、競技シーン共に活躍を見せたテホ。特にキルジョイのアルティメット“ロックダウン”をアビリティ“誘導サルヴォ”で破壊できる点が強力であった。しかし、キルジョイとテホが互いにけん制し合うことで不完全燃焼な膠着状態が生まれてしまう事も多かった。
これは開発が考える好ましい状況「各ラウンドで使用される他のユーティリティーに対して、プレイヤーがクリエイティブに工夫と活用を行えるような形」にそぐわないため、当該シーンでは「よりチームプレイを求める性能」に調整を実施。今後“ロックダウン”を“誘導サルヴォ”で狙った場合は、HP5で耐えられるように弱体化された。
マップアップデート(全プラットフォーム共通)
マッププール
- アセントとアイスボックスがコンペティティブとデスマッチのキューに復活
- アビスとバインドをコンペティティブおよびデスマッチのキューから除外
アセント
- B メイン
- B レーンに沿ったB メインの壁の一部を貫通不可に変更


弾丸の貫通システム、いわゆる「壁抜き」はマップの知識や状況判断を活かすことで結果を得られる意味のあるシステムですが、現状、バリア解除直後での武器の乱用がゲームプレイを不健全なものとし、フラストレーションを生んでいると感じています。今回の変更により、バリア解除直後にB メインへアプローチする際、アタッカーは一定の安全を得られるようになります。
ゲームシステムのアップデート(全プラットフォーム共通)
- バトルレポート
- より整理され、直感的なビジュアルとなるようにダメージ内訳のパネルをリニューアル
不具合修正(全プラットフォーム共通)
エージェント
- ネオン
- スライディング中に左右を連打するとネオンの頭が上下に揺れる問題について、よりシステマティックな修正を実施
- フェイド
- 「ナイトフォール」を構えた状態でしゃがむと、フェイドの手が特定の場所に引っかかっていた不具合を修正
コンペティティブ
- コンペティティブ以外の試合をプレイすると、対戦履歴ページのランクシールドアイコンが消えていた不具合を修正
既知の不具合(全プラットフォーム共通)
一般
- 他のプレイヤーを観戦中、一人称視点のカメラアングルが想定されるプレイヤーの視点からわずかにずれてしまう不具合
エージェントアップデート(コンソールのみ)
基本的に、VALORANTはすべてのプラットフォームにおいて一貫しているのが理想的な状態であると私たちは考えています。そのため、コンソールに特化した変更はどうしても必要な場合にのみ行なう方針です。この機会に、もはや不要と考えられる変更の見直しを行おうと思います。この課題に対しては、データとコミュニティーからのフィードバックを基に各プラットフォームのパフォーマンスを評価するというアプローチを取っています。
ネオン

- “オーバードライブ”
- 頭部ダメージ倍率が増加:2.5 >>> 3.0(PCに合わせて標準化)
- 胴体ダメージ倍率:1.0(変更なし、以前からPCと同じ)
- 脚部ダメージ倍率が増加:0.75 >>> 0.85(PCに合わせて標準化)
- “ダッシュ”
- 毎秒消費燃料:0.11 >>> 0.1(PCに合わせて標準化)
コンソール版のネオンについては長期間にわたって注視してきました… パッチ9.11における弱体化以降の彼女のパワーバランスを分析し、一定の強化を加えても問題はないと判断しました。
ヨル

- “ディメンショナルドリフト”
- 解除時の遅延が短縮:1.2秒 >>> 0.8秒(PCに合わせて標準化)
- “フェイクアウト”
- フラッシュの最大効果時間が増加:2.0秒 >>> 3.0秒(PCに合わせて標準化)
- フラッシュの爆発の遅延が増加:0.6秒 >>> 0.8秒
- ヨルの「フェイクアウト」に追加されたコンソール固有のカウンタープレイは維持
- “ブラインドサイド”
- フラッシュの最大効果時間が増加:1.25秒 >>> 1.75秒(PCに合わせて標準化)
- フラッシュの爆発の遅延:0.7秒 >>> 0.6秒(PCに合わせて標準化)
ヨルはエージェントロスターの中でも高い習熟度を求められる一方、大きなリターンを得ることができるニッチなポジションにいます。彼のキットは習得が難しいものの、プレイヤーが時間をかけ、使いこなせるようになれば大きな成果を上げることができます。しかしデータを分析したところ、求められる労力に対して、ヨルの全体的なパワーは想定よりも低いことがわかりました。
また、コンソール版での操作感がぎこちなく感じられるというフィードバックを踏まえ、彼のキットを使いにくいと感じさせていた一部のコンソール版向けの変更を見直し、削除します。
レイナ

- 「リーア」の体力が増加:40 >>> 100(PCに合わせて標準化)
- ヨルのデコイのフラッシュと同様に“リーア”の発動時間および効果時間は若干長い設定のまま(+0.2秒)。今回のパッチでは、この点に変更はない。
時間の経過とともに、レイナの「リーア」は当初の想定よりも相対的に弱くなっていました。
- タイトル:VALORANT(ヴァロラント)
- 発売日:2020年6月2日
- 対象機種:PC(Riot Games)

Source:VALORANT
コメント
コメント一覧 (1件)
すべてのプラットフォームにおいて一貫しているのが理想ならなんでキーマウ直差し実装しないかなぁ
ストッピングがある以上エイム抜きにしてもスティックだと凄くやり辛いでしょこれ
PCで言うオートエイムのチーターうなぬんなんてものは
CS機に無いからこっちでキーマウ使えれば一番平和だと思うんだけどやらないのはなぜ?