『シージエックス』こと『Rainbow Six Siege X(レインボーシックス シージ エックス)』は、Ubisoftのタクティカルシューター『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』のタイトルアップデート版だ。
2015年にリリースされ、今年で10周年を迎える『シージ』のコアを保ちつつ、グラフィックやサウンドを最新化。さらに膨大な新機能、6v6の完全新モードを追加したことで、まるで新作のような豪華なゲームとなっている。
この記事では、基本プレイ無料化をきっかけに新たに興味を持ったプレイヤーに向けて、『シージエックス』をプレイする前におさえておきたいポイントを10のトピックにわけて紹介していく。
1. 有料版『シージエックス』は買うべき?

- 結論:最初は無料版でOK。いつでもアップグレード可能なため
無料版からスタートしたプレイヤーでも、いつでも進行状況を引き継いで有料版にアップグレードできる。最初は無料版で十分だ。
有料版では、無料版よりもさらに多くのオペレーターが初期アンロックされている。「エリート」では+16人。「アルティメット」なら+52人だ。
(すべてのオペレーターは、時間はかかるが、ゲーム内通貨の「名声ポイント」を貯めることで全員無料でアンロックできるようになっている。有料通貨「R6クレジット」での購入も可能)。
有料版はアンロックの手間を省けるのが魅力的ではあるものの、一度に多くのオペレーターを入手しても、逆に何をすればいいのか分からず混乱するだけかもしれない。
完全なシージ初心者なら、最初は無料版で中身を確認し、慣れてきたら有料版を検討しよう。
ランクとシージカップについて
- 有料版でできること
- ランクマッチへの参加
- シージカップへの参加
- (他はすべて無料版でもプレイ可能)
有料版の大きな特徴は、「ランクマッチ」と「シージカップ」という競技向けゲームモードに参加できる点だ。逆に言うと、それ以外のモードや機能はすべて無料版でもアクセスできる。
- 「競技向けモード」とは?
- ランクマッチ:1つのシーズン(約3ヵ月)全体を通して、他のプレイヤーと実力(ランク)を競い合うモード
- シージカップ:フレンドとあらかじめチームを結成して登録・参加する、ゲーム内トーナメント
ランクマッチには「クリアランスレベル(プレイヤーレベル)50以上」という参加条件もある。新規アカウントだと、購入後しばらくは参加できないと思われる。また、アカウントの二要素認証も求められる。
クリアランスレベルとは、各モードでの対戦を通じて上げていく、自分のアカウントそのもののレベルのことだ。高いレベルは単純に、プレイ時間が長いことを示す。下がることはない。
2. どのモードをやるべき?

- コアシージ:5v5で戦う、従来のゲームと同じ内容
- デュアルフロント:6v6用の新モード。コアシージでアンロックしたコンテンツは共有される
シージエックスでは、6v6モード「デュアルフロント」が新たに追加された(レベル5でアンロック)。こちらはリスポーンあり。無料版でもプレイでき、このモード限定チャレンジや報酬も用意されている。
コンテンツはまだ1マップしかなく、使えるオペレーターも限られているが、基本操作を覚えるのに役立つだろう。

シージの中心は「ランク」と「アンランク」と「クイックマッチ」。他にも以下のコンテンツにアクセスできる。
- 「コアシージ」のコンテンツ
- 競技向け
- ランク(有料版のみ)
- シージカップ(有料版のみ)
- カジュアル向け
- アンランク:標準ルールで戦うモード
- クイックマッチ:アンランクのルールをカジュアル向けに改変した時短モード
- アーケード:リスポーンあり。ガンファイトをするウォームアップ用モード
- イベントモード(イベント開催時に出現)
- 練習・研究用
- 射撃練習場:武器のテストや、リコイル制御、エイム練習に使う
- VS AIプレイリスト:AIオペレーターと戦える、練習用PvEモード
- マップ訓練:ダミーとともに、マップ構造を覚えるのに便利な機能
- チュートリアル:基本操作を学べる
- カスタムゲーム:フレンド同士でのみ遊ぶ。あるいは研究用
- 競技向け
3. 「クイックマッチ」が遊びやすい

クリアランスレベル3でアンロックされる「クイックマッチ」が、以下の点で遊びやすいカジュアルモードだ。
- マッチメイキングが早い
- マッチメイキング可能なスキル帯が広いため
- 途中抜けペナルティなし。急用ができてもすぐ退出できる
- 「わざと味方を撃つ」「暴言を吐く」など、その他の迷惑行為はペナルティ対象なので注意
- マップ内があらかじめ工事されている
- 前提知識なしで準備できる
- 攻撃側の保護機能アリ
- 対戦開始直後、防衛側は屋外に出たり、窓からピークしたりして攻撃側にダメージを与えることができない(つまり、自分が攻撃側だった場合、ラウンド開始直後に倒されて残り時間が暇にならなくて済む)
「クイックマッチ」の注意点
「マッチメイキングが早い」点は、クイックマッチの注意点でもある。マッチメイキング可能なスキル幅がアンランクよりもさらに広いということは、自分よりもはるかに上手いプレイヤーともマッチングする可能性があるからだ。
味方に来てくれたら大歓迎だが、敵にそれらしいプレイヤーがいた場合は、スコアボードでいちばんキル数が多い味方にキャリーしてもらおう。
「同じくらいのスキルのプレイヤーとだけ戦いたい」なら、理屈の上ではランクマッチがいちばんフェアなのかもしれない(現在のランクマッチをめぐる問題点・不満点の議論は今回は割愛)。クイックマッチはあくまで気楽にシージで遊ぶモードとして、マッチの公平性や勝敗にはあまりこだわらないのが無難だ。
またマッププールも膨大で、26マップがランダムに出現する。楽しい一方、真剣にやろうとすると次々に知らないマップが出てきて混乱するかもしれない。
4. 「爆弾」が標準ルール

クイックマッチはさらに「爆弾」、「人質」、「エリア確保」の3モードに分かれている。しかし、このうち「爆弾」だけが世界の標準ルールだ。
クイックマッチのバナー画像の下にある「クイックマッチ設定」を押すと、特定のゲームモードでのみマッチングするよう設定できる。人質とエリア確保に興味がなければオフにしておこう。
5. どのオペレーターが強い?

オペレーターの強さ・弱さは、「シーズンの環境」、「マップ」、「敵チームの作戦」、「ラウンドごとの状況」によって変わるので、一概には言えない。また、環境と相性が良くても、あくまでプレイスキル次第だ。
「ピックするだけで誰でも勝てる」ような、ぶっ壊れたオペレーターたちも過去にはいたが、すべて弱体化されてきた。
公式サイトの「開発者ブログ」では毎シーズン、全オペレーターの「ピック率(横軸)」と「ウィンデルタ(縦軸)」が公開されている。メタ分析だけでなく、初心者の参考にもなるだろう。


- ピック率(横軸)
- シンプルにそのオペレーターの人気度の高さを示す
- 「ゲーム的にプレイしやすいオペレーター」か、「敵側の人気オペレーターのアンチ」が上位に来がち
- 必ずしも、ピック率が高ければ勝率も高いわけではない点は注意
- ウィンデルタ(縦軸)
- 「そのオペレーターがピックされたラウンドの勝率」から「ピックされなかったラウンドの勝率」を引いた値
- 高いほど「勝利に貢献しやすい」か、「今の環境に合っている」と言える
- 低いオペレーターは「今の環境では出番がない」か「ゲームコンテンツとして問題がある」かの2パターン。後者だとリワークされる傾向にある
(後編へ続く)

- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: In-game
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コメント
コメント一覧 (1件)
あんま本題と関係ないけど、クイックの工事済みはランクに行ったとき工事しないのが身に染みてるからあんま良い改良じゃないかなとやっぱなったわ 赤くハイライトしたりとかで良い気がする