『ウォーゾーン2.0』などCoDシリーズを手がけるActivisionは、チーターとの戦いの一部としてチート業者に対しても訴訟を起こしていましたが、先日ついに、大手のチート業者を相手取った裁判に決着がつきました。
現地裁判所はActivisionの訴えを認め、チート業者の2名に対してチートの販売停止を命じるとともに、損害賠償としてActivisionに合計300万ドルを支払う判決を下したそうです。
Activisionがチート業者に勝訴
『コール オブ デューティ』シリーズを手がけるActivisionは、長らくチーターとの戦いを繰り広げてきました。
新作が出る度に何万ものアカウントへのBANウェーブを実施し、アンチチートシステムRECOCHET(リコシェ)も開発・アップデートを継続。それでもなお、最新作である『CoD:MWll』および『ウォーゾーン2.0』においても、チーターの根絶には至っていないのが現状でした。
しかし先日、こうしたチーターとの戦いに米国で大きな動きが見られました。
Axios経由で報じられたところによると、『ウォーゾーン』のチーター界隈で最も名の知られたチート業者Engine Owningを相手どったActivisionの訴訟に、ついに判決が下ったそうです。
Activison勝訴、チート業者に賠償金300万ドル
これは2022年1月から始まった訴訟で、ActivisionはEngine Owningに対し、チートツールなど、Activisionの権利侵害に用いられている製品・サービスの販売を停止するよう訴えていました。
9月にはさらに訴訟記録が更新され、Activisionはチートツール販売で得た収益をすべて渡すよう業者側に求めていました。
そして現地時間2月13日、その判決が言い渡されました。裁判所はActivisionの訴えを認め、2人のチート業者に対し、チートツールの開発や販売、広告宣伝の即時停止を命令。さらに賠償金として、両名それぞれに100万ドルと200万ドル、合わせて300万ドル(日本円で約4億4百万円)を支払うよう命じたそうです。
なおチートツールの停止とは、『ウォーゾーン』に限らず、『オーバーウォッチ2』や『ディアブロ』シリーズなど、Activision Blizzardグループのゲームタイトルに向けたツールすべてを対象としています。
別タイトルの裁判でも勝勢
Axiosによると、同じ頃に別件で『Destiny 2』のチート業者への判決も下されたそうです。ただしこちらの裁判はまだ終わっておらず、被告側には控訴の意志があるものの、Bungie側の勝訴に終われば440万ドル(約6億円)の賠償額になるとのこと。2023年2月が、チートとの戦いにおける節目となるのかもしれません。
CoDコミュニティの人々は、今回の勝訴に「W(勝利)」の文字とともに喜びのコメントを残しています。「これで良い6v6マップを作るスタッフを雇えるな」などと嫌味を言う余裕も。一方では「今日までの利益は300万ドル以上あるだろ」と、賠償額の正当性を疑う声も見られました。
いずれにせよ、チートの出所となっている業者そのものに対する裁判に勝利したことは、Activisionのみならず、オンラインゲームを楽しむすべてのプレイヤーにとって朗報と言えるでしょう。
- タイトル:Call of Duty: Modern Warfare ll(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア Ⅱ)
- 発売日:2022年10月28日
- 対象機種:PS5/PS4, Xbox X|S/Xbox One, PC(Battle.net / Steam)
Source: Press release
コメント
コメント一覧 (5件)
結局はイタチごっこだからあえて中国サーバーを用意してある程度はそこに流れるようにする対策も併用して行なって欲しいわ。現状、生贄がアジアサーバーで暗黙の了解でチート隔離サーバー的な扱いになってる。そりゃメインのNAに大量に来られちゃ困るもんな。防波堤になってるんだから対策して欲しいわ。
いいぞ!
でもそんなことよりmw3はよ
でも残念ながら現在でもMW2のランクマッチでチーターが混じってしまってるんだよね・・・
タルコフは駄目だ。
運営はチーターBANすれば買い直してくれるというスキームでゲームを開発してるので厳しいな
エイペックスも見習えよ