Ubisoft(ユービーアイソフト)は『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』のイヤー9シーズン3に向け、さらなる情報を公開した。デザイナーノートでは、攻撃オペレーターAsh(アッシュ)らの武器R4-Cが弱体化。Dokkaebi(トッケビ)にも今後のさらなる調整が示唆されている。
また、ランクマッチの公平性を改善する新機能「初期スキル判定」や、今後予定している「ファントムプレイヤー」などについても続報が明かされている。
『レインボーシックス シージ』Y9S3のさらなる情報をチェック
全体像が判明した新シーズン「オペレーション・ツインシェルズ」。配信に続いて、シーズン・パッチノートとデザイナーノートも公開。さらに公式ブログ「競技向けプレイリストのアップデート」(英語)も掲載され、公開イベントでは語られなかった変更点が明らかになった。以下でチェックしていこう。
AshのR4-Cが弱体化
Solis(ソリス)、Dokkaebi、Nokk(ヌック)への変更に加え、AshのR4-Cが弱体化されることがデザイナーノートで判明した。Ram(ラム)も同じ武器を持っているが、開発側は「Ashの全盤的な有用性」を対処すべきとしていることから、Ramは巻き添えを受けた形だ。
- R4-C
- マガジン:装弾数が30から25に減少
- 弾薬:マガジン6個を維持。銃弾数が181から151に減少
ダメージや反動、サイトではなく、今回は装弾数にスポットライトが当てられた。5発の差とはいえ、バリケードを壊しながら突入する際や、決め撃ちをしながらエリアを広げていく際のリロードタイミングが変わるので、現在のテンポ感が損なわれると想定される。合計で30発分減っているのもラウンド全体に響きそうだ。
この弱体化に、コミュニティの反応は否定的だ。上掲の画像の通りAshのウィンデルタ(グラフの縦軸)は確かに上位だが、圧倒的というほどではない。開発側は、「他の選択肢(AshのG36C、RamのLMG-E)と差別化し、各武器の利点が再評価されるように」したいとのこと。公開されていない武器ピック率の偏りを気にしているのかもしれない。
感知アラームに調整
- 敵が感知アラームを作動させた際のスコア付与を撤廃
防衛サブガジェット「感知アラーム」に調整。性能は変わっていないが、アラームが鳴った際のスコア表示が発生しなくなる。
Y9シーズン2で話題になった、Sentry(セントリー)による「感知アラーム+ニトロセル」のコンボ。これが徐々に問題視された結果だ。
本来ならアラームの音のみを合図にニトロを起爆するべきだが、画面に出るスコア表示も合図になるため、たとえアラームから離れた場所にいてもコンボを再現できた。
攻撃側にとって厄介である点はそのままだが、Sentry使いは今後、アラーム音が聞こえる距離を意識して立ち回ることになる。もしくは、味方にVCでアラーム音を教えてもらおう。
Dokkaebiはさらに調整?
Y9シーズン3でロジックボムが弱体化されるDokkaebiだが、彼女にはさらなる変更が予定されている。
「彼女については長いあいだ調整を行っています(中略)私たちは、より抜本的な変更にフォーカスすることにしました。現存する問題や苛立ちを生む原因に対処できる変更を、今後のパッチで展開していく予定です」
「より抜本的な変更」は原文だと「a more substantial change」。ガジェットのリワークなのか、数字面の調整なのかは現時点では読み解けない。どこからでも防衛側全員に電話をかけられる強さが、今後さらに見直されていきそうだ。
FenrirのBAN率が突出
開発者からのコメントはないものの、防衛オペレーターFenrir(フェンリル)のPC版BAN率がまだ70%以上と突出している。Y9シーズン2で弱体化されたものの、「Fenrirにできること」自体が弱まったわけではない点が関係しているのかもしれない。
今後Fenrirはまた弱体化される可能性もある。一方では、単にMira(ミラ)やAzami(アザミ)へのカウンター手段が増えたことで、余った選択肢がFenrirに向かっただけという見方もできる。
「シージカップ」の登録受付中
Y9シーズン3からベータがスタートするシージカップ。現在こちらのページで登録受付が始まっている。ロードマップの説明によると「PC版の北米、EUのプレイヤー」のみベータに参加できるが、申請自体は日本のプレイヤーもできる。
シージカップ開幕に合わせて、競技向けプレイリストについての詳細なブログも掲載された(英語)。確認しておくべき点を以下に抜粋。
- シージカップに登録してベータ参加が承認されると、フレンドをチームメイトとしてゲーム内で登録可能になる
- プレイヤーは1つのチームにしか所属できない。チームメンバーとして登録した後はチーム移籍不可能(※移籍可能になるタイミングは不明)
- チームメンバーは最低レベル50+最低10回のランクマッチが必要
- 「スクワッドリーダーに昇格」機能で、チームメンバー1人をリーダーに指名できる。トーナメントに参加できなくなるため、リーダーは必ず決めなければならない
ランクマッチへの変更点
「ランクの初期スキル判定」機能が追加
これはマッチングの公平さを改善するための新機能。ランクプレイリストを解除したプレイヤーは、新しいランク・シーズンが始まると、最後の50時間分のセッション・データをもとに、自分の最初のスキル値が決まる。
これにより新シーズンの最初のランクマッチから、自分のレベルにより合った相手を探し、より公平なマッチメイキングが実現する。ランクマッチ序盤で明らかにスキル差があるチームとぶつかるような、混沌とした状況がさらに改善することが期待される。
「コンペティティブ・コイン」と新パックが登場
新たなゲーム内通貨「コンペティティブ・コイン」が、Y9シーズン3から登場。これは現金では購入できず、対戦プレイリスト、シージカップ、ランクマッチの報酬としてのみ獲得できる。
コンペティティブ・コインは新しい「コンペティティブ・パック」と交換可能。このパックにはシーズン限定アイテムが収録されているという。どんなアイテムが入っているのか気になるところだ。
Y9シーズン4で「ファントムプレイヤー」実装
6月に少し触れられていた「ファントムプレイヤー」機能が、次回Y9シーズン4から実装予定。これはマッチメイキングの際に、架空の「6人目のプレイヤー」を計算に入れるというもの。たとえば高スキル帯のプレイヤーと低スキル帯のプレイヤーが組んだとき、ファントムプレイヤーがレートを調整してくれるおかげで相手にとって不公平なマッチングが起きにくくなる。
ダイナミック・マッチメイクなど、その他の開発中機能
今後実装を予定している機能として、以下のものが紹介されている。
- 自分のパフォーマンスを分析・トラッキングできる、ゲーム内情報機能の追加:
- ゲーム外のツールやブラウザを使って詳細スタッツをチェックしているプレイヤーもいるが、今後こうした機能はゲーム内に組み込まれ、より便利になっていくようだ。シーズン4に延期された「キャリア」機能もこの一部と思われる
- 高ランク帯のマッチメイク改善:
- 具体的には不明だが、マッチメイクに時間がかかってしまうランク最上位帯のプレイヤーたちの体験を改善する方法を模索中
- ダイナミック・マッチメイキング:
- 重要な機能として開発中の新機能。マッチメイキングにおけるスキル差をより狭めつつ、マッチメイキング時間は改善していく試み
『R6S』Y9シーズン3関連記事
- オペレーション・ツインシェルズ:2体のロボを遠隔操作する新オペレーターSKOPOS徹底解説
- Y9シーズン3新コンテンツ:ドローンのブースト機能 / シージカップ・ベータ開幕 / アフターアクション2.0など
- Y9シーズン3バランス調整:Solisさらに弱体化 / Dokkaebiついに弱体化 / Nokkは仕様変更など
- Y9シーズン3追加情報:R4-C弱体化 / Dokkaebiは今後も調整へ / ランクの初期スキル判定やファントム・プレイヤーなど
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: R6S Official
コメント
コメント一覧 (8件)
他のソフトブリーチャーが軒並み鈍足傾向が続く限りAsh人気は変わらない
今やるべきはR4C弱体じゃなくてSledge強化
フラグがコッキング出来なくなってSMG11取り上げられて足1で近接ガジェットとかいうアレに使い道無いだろ
Ashに関してはミラ破壊効果とZofia弱体の影響が強すぎるわ
Zofiaを足2に戻すとか、Kaliをもっと使いやすくするとかしないとAshの器用万能さは失われんて
ていうかZofia Ash Ramの三角関係がよろしくなさすぎる
Ramに武器増やしてG36も反動緩和しろ
RamLMGはストレスマッハだしAsh両方使いづらなったらどうしろと
R4Cが強すぎるならG36Cは弱体化前の状態にしても良くない?
あれの反動ヤバいでしょ
Ram巻き添え
足1にLMGは重すぎるんだよ
ランクとかやらないカジュアル勢からしたら、シージカップとか新パックはノイズでしかない。
限定報酬とかやめてほしいわ
シージカップの報酬とかやり出したらもう公式がソロプレイヤーお断りしてる格好だよなぁ
最初からフルパゲーではあるので今更