Ubisoft(ユービーアイソフト)の『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』には、競技志向のプレイヤーのための「ランクマッチ2.0」がある。
しかしプレイヤーの実力を「ランク」と「MMR」で表現する現在の仕組みには疑問が投げかけられてきた。そこでコンテンツクリエーターのTitanium Roloが、開発スタッフのChristopher Budgen氏とのインタビューを実施。ランクマッチの今後の新機能や予定について、興味深い話が明かされている。
『R6S』ランクマッチ2.0解説(今後の新機能編)
以下では今後のランクマッチで予定している新機能や、可能性の話を抜粋。ランクマッチにおけるMMRの話は、こちらの記事で解説している。
新機能予定1:ファントムプレイヤー
「ファントムプレイヤー」は、ブースティングを防止する今後の新機能。
たとえばチャンピオン帯のプレイヤーがコッパー帯のプレイヤー2人とチームを組んだ場合、これまではコッパー2人のMMRに引っ張られる形で、チャンピオン帯のプレイヤーが下方のランク帯にもぐり込むことができた(マッチメイキングの仕組みはPart1参照)。
しかし新機能では、まずゲーム側がフレンド間のランク差を計測する。ランク差があまりにも離れすぎているとみなされた場合、「ファントム(実在しない)プレイヤー」というものをチームの6人目のメンバーとして作り出し、MMRの計算に入れる。
「チャンピオン1+コッパー2」の場合、ファントムのMMRはダイヤモンド帯相当になる。こうしてファントムを含めた6人の平均MMRをベースにマッチングをかけることで、不正行為を試みたプレイヤーたちも、結局はダイヤ帯やチャンピオン帯のロビーに入ることになる。
新機能予定2:スマーフ検知
「スマーフ」は初心者のふりをして「初心者狩り」をすること。一定のスキルを持つプレイヤーが、対戦データのない新しいアカウントを作成し、わざと初心者のロビーに潜り込む不正行為はシージでも問題視されている。
しかし、間もなくこのスマーフを防止する機能が実装されるという。
新機能では、新しいアカウントでシージを始めるとレベル50に到達するまでのパフォーマンスがゲーム側に測定される。
本当にシージを初めたばかりの「レベル50」のプレイヤーとは、コッパー~ブロンズ帯が想定されている。
しかしレベル50の時点でシルバー~ゴールド帯、あるいはそれ以上のパフォーマンスを出している場合、スマーフとして判定される可能性がある。ファントムプレイヤーとあわせて、今後シージ公式から新機能のさらなる詳細が明かされるだろう。
「トップ500」ランクを作る?
現在のシージのトップランクは「チャンピオン」。一方で他のFPSタイトルに目を向けると、たとえば『コール オブ デューティ』のランクマッチ(ランクプレイ)には、「トップ250」という最高ランクがあり、文字通り世界全体の上位250人のみがここに入れる。
さらに『コール オブ デューティ』では、シーズンをトップ1で終えたプレイヤーには、世界でたった1つのトップ1報酬が贈られる。競技志向のプレイヤーほど燃えるシステムだ。
こうした他作品にインスパイアされてか、シージでも「トップ500」のような、チャンピオンを上回る最高ランクを今後導入しないかという質問が出された。
残念ながらBudgen氏はこの質問について、開発側で決まっていることは何もないと回答。
現在のチャンピオン帯人口は、ランク全体のわずか0.8%。ダイヤモンド帯が最高ランクだった「ランク1.0」ではダイヤ人口が0.2%だったことと比べると、「最高ランクのプレイヤー」の比率は増えている。
それでもBudgen氏は、「最高ランクのプレイヤーは1%未満」という現状には満足しているとのこと。可能性はゼロとまでは言えないが、これから急いで「新しい最高ランク」を作ることはなさそうだ。
「野良5人ランク」は保護できない
コミュニティからのよくある要望に、「ソロのチームは、ソロのチームとだけマッチングするようにして欲しい」というものがある。会ったばかりの野良5人がいわゆる「フルパ」と対戦しても、勝ち目は薄いと考えるのは自然なことだ。
この要望は、開発側としても興味深く捉えているという。しかしBudgen氏が言うには、やはりマッチメイキングシステムの都合で現実的ではないとのこと。
マウサーが「PC送り」になる問題点
発表済みの内容だが、イヤー9シーズン4では、コンシューマー版でマウスを使うプレイヤーへの新たなペナルティ・システムが実装される。
シージには現在も「マウストラップ」という、マウサーを検知しペナルティを課す機能がある。今後、さらに悪質なマウサーはPC版のロビーに放り込んでしまう予定だ。PC版はもちろんマウサーだらけなので、これでフェアに戦ってもらえるだろう。
しかし、「マウサーへのペナルティ専用ロビー」のようなものを作るわけではなく、マウサーたちは通常のPCロビーにそのまま放り込まれるという。
この点は、まっとうなPC版プレイヤーにとっては問題となりうる。ペナルティを受けたマウサーが味方に来たところで別に嬉しくはないからだ。せめて「お世話代」くらいはいただきたい。
この懸念については、深く掘り下げられなかった。Y9S4からは、コンシューマー版からのプレイヤーが味方に混じる可能性を念頭に置く必要がありそうだ。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: YouTube
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コメント
コメント一覧 (10件)
流刑民が入る余地がないフルパが最強だから、君たちもフルパを組めるようシージを宣伝してね
って解釈した
6人目のプレイヤーをわざわざ入れる位なら最高ランクのプレイヤーのランク帯に飛ばしたら良いだけなのになんで無駄に機能増やしたりしとるんや…フルパのが勝率高い問題も言葉綺麗にしてるだけで「マッチング遅なるし新しくシステム作るの面倒だからしないやで^^」って言ってる職務怠慢なだけだし。
pc鯖は流刑地じゃありません!
復帰勢なんだが内部レート制がキツ過ぎる
もういい加減撤廃するか、内部レート採用するならランクのお飾り帯を外してくれ
"バグでゲットしたLv100の伝説ポケモンを見せびらかして良い気になるキッズ"と同じ精神性のマウサーが、フェアな戦いになるPC鯖に飛ばされるのを受け入れるわけないだろ
島流しがマウサーを減らすことにはならないだろうけど、マウサー流行のきっかけになることもないよ
問題があるのは認めるが対処出来ないする気は無い?ええ…
情報戦や連携で明らかに有利になるPT、そもそもCSの方で不正行為をしてるマウサー
どうなんだこれは
皮肉書いてるけどこれ下手しらPCでXIMマクロが流行る可能性あるで
マウストラップの合法的な回避方法(ようはPADの中に紛れる回避やり方)はエイム精度が悪くなるから
それならとトラップが無くなるんなら喜んで精度重視してPC鯖にそのまま入る可能性がある
仮にPC鯖にもマウストラップが発動したとして、OWと同様に各シーズンでCS鯖に戻されるって言う噂もあるから。こっちの処置だと捨てアカ作ってマウストラップ回避を調整した後に本アカに戻ると言う行為をし始める。
(と言うかこれは去年の段階で既に一定数やってる奴等がいた。)
それとXにいるdualsense使ってるのに誤BANされたって言うツイートにUBIが謝罪リプ送ってるの見るとどこまでこの検知の精度を高められるかという問題はどうなったかを知りたい
せっかく高いお金払ってPAD買っても純コン以外お断りだと流石にキツイわ
スクワット無いのレート差があまりにも大きい場合上に合わせる様にすれば良いだけじゃん。クイックならともかくランクでそんな事してる奴は意図してレート下げてる事確定なんだし
4ptでランク潜れなくしてほしい、toxicしかいないし。
GOYO荒らしが永遠に修正されない時点でお察しなんだけど。
スマーフと下げラン対策、ある程度は効果発揮しそうでいいね