WHOの「ゲーム依存症」登録、米ゲーム団体が中止要請

WHOの「ゲーム依存症」登録、米ゲーム団体が中止要請

世界保健機関(WHO)が「ゲーム依存症」を正式な病気として登録を予定していることをお伝えしましたが、これに対しアメリカ合衆国のゲーム業界団体Entertainment Software Association(ESA)が著名なメンタルヘルス専門家とともに反対声明を表明し、登録プロセスの中止を強く要請しています。

「ゲーム依存症」米ゲーム業界団体が強く反対

WHOの「ゲーム依存症」登録に米ゲーム業界団体が反対声明「WHOの依存症登録プロセスは不透明で科学的根拠に欠ける」
ESAが36名の国際的に有名なメンタルヘルス専門家と共に、WHOが登録予定の「ゲーム依存症」に対して以下のような主張を元に反対声明を発表しています。

  • ゲーム依存症の診断を支持する著書の中でも、依存症が正確に何であるかについては曖昧な部分が多い
  • 依存症登録のための証拠とされているものの品質は低い
  • 研究の質を向上させる意図を持って、依存症自体を正式なものにすることは、より広範囲で非臨床敵な社会状況を軽視している
  • 確固たる科学的基準が(まだ)用いられていない
  • モラル・パニック(ある時点の社会秩序への脅威とみなされた特定のグループの人々に対して発せられる、多数の人々により表出される激しい感情)が登録に影響を及ぼしている可能性があり、登録に際してその感情が増加する可能性がある
  • 疾病分類システムに新たな依存症を登録する前に、その依存症が明確かつ誤解の余地なく立証されているべきである

ESA社長兼CEO「マイケル・D・ギャラガー」氏のコメント

「WHOの論争的で実証されていない「ゲーム障害(依存)」の分類に対する世界的な反対は増え続けています。WHOの依存症登録プロセスは透明性に欠け、深刻な欠陥があり、客観的な科学的支援が不足している。私たちはこのプロセスを中止することを強く求めています。ゲームの教育、治療、レクリエーションの価値は十分に確立され、認識されています。ゲームは、デジタル社会の成功に必要な主要な適正、スキル、および姿勢を獲得するのに役立つツールです」

ついにはゲーム業界団体までもを巻き込んだ「ゲーム依存症」問題ですが、果たして終着点はどこになるのでしょうか、今後もWHO並びにESAなどゲーム関連団体の動向に注目が集まります。

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Source: theesa.com

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