3月8日から日本語版が配信されることが電撃発表された『フォートナイト バトルロイヤル (Fortnite Battle Royale) 』。明日からはじめてフォートナイトに触れるという読者の方も多いと思い、これまでのフォートナイトの歴史についてまとめました。
フォートナイトの歴史まとめ
もともとはPvE『フォートナイト 世界を救え!』
『フォートナイト バトルロイヤル』は2017年9月にEpic Gamesから配信されたタイトル。今でこそ「Twitchでもっとも配信されているゲーム」という輝かしい地位を築き上げ、日本でも多くの方がプレイされていますが、もともとはPvE版の『Fortnite Save the World (フォートナイト 世界を救え!)』が有料の早期アクセスとして配信されていました。
Fortnite - Launch Gameplay Trailer
2011年の発表から、なんと6年もの月日をかけて2017年7月に早期アクセスが配信された『フォートナイト 世界を救え!』。本作は謎の嵐により世界の総人口の98%が消失してしまい、ゾンビが台頭した世界を舞台に戦うタワーディフェンス形式のゲームです。武器やキャラクターといった収集要素と、「建築」というクラフティング要素をあわせた奥深いゲームとなっています。強力な武器やレアな限定キャラクターが手に入るイベントも定期的に開催され、現在はバレンタインイベントと旧正月を祝うイベントの真っ最中です。
Love Storm (Save the World) Trailer
しかしTwitchの統計を見ると、『フォートナイト 世界を救え!』配信日の2017年7月から『フォートナイト バトルロイヤル』が配信される2017年9月までの視聴者数のチャートは、現在とは比べ物にならないほど静かな数値。全編が英語で日本語では配信していなかったためか、当サイトEAAのTwitterリプ欄でも「PvEの存在を知らなかった」というツイートもたびたび目にします。
なお『世界を救え!』は2018年中に基本プレイ無料のF2Pへの切り替えと、日本語版の配信も予定しています。『世界を救え!』の熱心なプレイヤーでもある筆者としては、まだまだ色々と書き連ねて少しでも多くの人に興味を持ってもらいたいのですが、本記事の目的から逸れてしまうのでそれはまた次の機会に。
2017年9月「バトルロイヤル」配信とコピー批判
『フォートナイト 世界を救え!』のリリースから2ヶ月後の2017年9月12日に、Epic Gamesが「9月26日に100人対戦のPvPモードを実装するので先行テストを開始」と発表。プレスリリースでは開発背景についても触れ、同年3月に配信された『PUBG』により爆発的に人気を得たバトルロイヤルモードを気に入ったEpic Gamesが「『Fortnite』でやったらどうなるだろう」と開発がスタートしたことを明かしています。
この際は、『PUBG』開発スタジオのBlueholeが「フォートナイトはPUBGの体験を複製している」とバトルロイヤル配信直前に異例の批判をして話題になりました。そもそも特徴的な「100人対戦」であることを初め、1人でプレイするソロモード、2人プレイのデュオ、4人プレイのスクワットという名称も共通しているのも事実もあり、「フォートナイトはPUBGのパクリ」だとする声が上がりました。 しかしこれがかえって注目を浴びる結果となり、海外のみの配信ながら日本国内でも『フォートナイト』が知名度を高めるきっかけの一つになります。
Twitchで一番人気のタイトルに大成長
そんなパクリ騒動のなかで配信された『フォートナイト バトルロイヤル』ですが、プレイしてみるとコンセプトは同じながらアプローチはまったく別物のゲームであるとすぐに分かります。完全無料でプレイできるというアピールポイントに加え、人気絶頂ながらCS機ではプレイできなかったジャンル「バトルロイヤル」をプレイできるということで、Twitchでも人気タイトルへと急成長。現在では『Dota 2』や『PUBG』を超え、王者『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』とトップ争いを続けるまでになりました。そしてシーズン3が開始してからのここ2週間の統計ではトップの座を守り続け、同時接続プレイヤー数は340万人を超えるまでに成長しました。
人気配信者Ninja氏の台頭
『フォートナイト バトルロイヤル』のTwitchでの人気爆発にともなって、多くの人気配信者を生み出すことになりました。 その代表格がNinja氏です。
従来のFPS/TPSに「建築」という3次元要素が加わった本作において、柔軟な発想とトークやナレーションのセンス、元からプロゲーマーとして活動していた確かな能力の高さから唯一無二の強さを発揮。 結果的にフォロワーは274万人を超える大ブレイクを果たし、現在では「Twitchでもっとも視聴されている配信者」という称号を得ています。 当サイトでもNinja氏が残した歴史的な一戦を紹介したところ多くのアクセスが殺到しました。
フォートナイト バトルロイヤル: 一流プレイヤーが歴史に残る一騎打ち、カウンターにつぐカウンターにEpic Gamesも賞賛
Ninja氏がここ30日以内で行った配信では、最大視聴者数は11万人を突破、平均視聴者数は5万人、視聴者たちが費やした時間の合計はなんと1816年にも及びます(Ninja氏の配信合計時間は13日と3時間)。 これは『Overwatch(オーバーウォッチ)』の公式リーグ戦アカウントを個人が追い抜くという異常事態で、彼が 『フォートナイト バトルロイヤル』のTwitch人気の立役者であることは否定できません。
そんなNinja氏が配信中に「Epic Gamesがトイレのスッポンをつるはしとして発売したら買うね」と呟いたところ、後日Epic Gamesが本当にスッポンを販売。Ninja氏を彷彿させる日本刀が刺さったスッポンで、名前はスッポンの“Plunger”とNinja氏をかけた“Plunja”。 このアイテムは不定期でショップに並ぶので、Ninja氏のファンの方は忘れずに入手しましょう。
シーズン制度と毎週追加される新コンテンツ
『フォートナイト バトルロイヤル』はリリース以降、毎週のようにパッチを配信し、ゲームの改善や新コンテンツの配信に余念がありません。 また定期的に「50 vs 50」や「全てのドロップ品がレジェンダリー等級」などの特殊なルールのイベントを開催し、プレイヤーを飽きさせない工夫もしています。また2018年1月には、マップに新しい街などを追加するという大幅な改変も行われました。
2017年12月からは「シーズン制度」を導入し、プレイすることでキャラクターのスキンやエモートといったアイテムを入手できるようになりました。また、ゲーム内課金も始まり、より多くのコスメティックが購入可能になっています。 なおこの課金によりゲームプレイが変わる装備といったアイテムの販売予定は現時点ではないとのことです。
2018年2月からは「シーズン3」が開幕。前シーズンを上回る豪華な報酬や、キアヌ・リーブス氏扮する殺し屋を描いた映画「ジョン・ウィック」をモチーフにしたスキンなどが販売されています。 このパッチにあわせて『フォートナイト 世界を救え!』では映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー 2」からホバーボードが実装され、映画ファンには嬉しいイースターエッグとなりました。こういったコラボレーションや繰り返される改善も人気を支える理由のひとつではないでしょうか。
Hoverboard Now Available (Save the World)
3月8日、日本語版配信
Twitchでもっとも視聴されているタイトルの座を配信からわずか半年足らずで勝ち取った『フォートナイト バトルロイヤル』。その日本語版が、明日2018年3月8日(木)に日本でも無料配信されます。 対応プラットフォームはPlayStation 4、Windows、そしてMacです。 PlayStation 4版はPlayStation Plus未加入でもプレイ可能です。 配信時刻はお昼頃以降を予定とのこと。
リリース時間の確認が取れました! !
3/8の配信開始時間ですが、深夜00:00ではありません。
お昼頃以降の配信を予定しておりまので、当日 PS Store をこまめにチェックしてみてください! https://t.co/SboT682Wxt
— フォートナイト 日本公式 (@FortniteJP) March 7, 2018
『フォートナイト バトルロイヤル』を聞いたことがなかったという方や、名前は知っていたけれどプレイしたことがなかった方も、これを機にハチャメチャで緊張感もあるお祭りゲームのバスに乗車し、一緒に飛び降りてみませんか?
Source: Sullygnome, Fortnite (YouTube), Ninja, Forbes, Epic Games
コメント
コメント一覧 (3件)
PUBGはFORTNITEより荒野行動を潰すべきだと思うんだ
やっと日本語VCが通じやすくなるゾ^~
そいやPvEメインだったね
すっかり忘れてた