2人に1人が「eスポーツ」を認知、“スポーツ”には疑問の声も

2人に1人が「eスポーツ」を認知、“スポーツ”には疑問の声も

「ゲームは悪者」、そう教えられて育ってきた方も多いのではないでしょうか。日本は世界有数のゲーム大国であるのと同時に、”目や頭が悪くなる”や”引きこもり”といったマイナスなイメージばかりが闊歩、一時は「ゲーム脳」なる言葉まで流行しました。しかし、最近10年でゲームを取り巻く環境は大きく変わっています。その要因が「eスポーツ」の誕生です。

マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングは全国15歳から49歳の男女1万人以上に「eスポーツに関する調査」を実施、一般メディアに取り上げられることも多くなったeスポーツの認知度や今後の期待・問題点などが明らかになっています。

調査内容

  • 属性設問(性別/年代/職種/婚姻状況/子の有無/同居家族)
  • 普段の運動・スポーツ頻度
  • 学生時代の運動の経験年数
  • 趣味
  • 普段ゲームをする方法
  • 普段ゲームをするのに最も頻度が高い方法
  • 普段のゲームプレイ頻度
  • 対戦ゲーム大会の参加経験
  • スポーツだと思うもの
  • eスポーツの認知度
  • eスポーツに対するイメージ・印象
  • 今後のeスポーツの浸透・普及について

eスポーツの認知度

全国1万人以上を対象にした「eスポーツに関する調査結果」が公開、2人に1人が"eスポーツ"を認知、スポーツと呼ぶことに疑問も
eスポーツという言葉の認知度は全体では55.1%と半数を超える結果に。メディアへの露出が増えているeスポーツですが、まだまだ発展途上といったところです。

性別でみると、男性の認知度は65.9%、女性の認知度は44.4%でした。意外なのがeスポーツの大会に参加したことのある割合。男性が5.5%であるのに対し、女性は6.2%でした。コンマ数パーセントの差ではありますが、女性の方が行動力があるのかもしれません。

eスポーツに対するイメージと参加意向

全国1万人以上を対象にした「eスポーツに関する調査結果」が公開、2人に1人が"eスポーツ"を認知、スポーツと呼ぶことに疑問も
eスポーツに対するイメージ調査では、「eスポーツに対してイメージを持っていない」が48.6%と約半数を占めています。イメージがあるという意見のなかでは「先進的な」「未来的な」といったイメージが多く「流行っている」や「頭のいい」といったイメージもあるようです。これらのイメージは日本人が一般的に持つ「スポーツ」のイメージとは異なっていることがわかります。

「今後eスポーツの大会に参加したいと思いますか」という問いに対しては「参加したいと思う」割合が20.6%でした。参加したいと思う条件については「賞金・景品」が10.4%、次いで「開催場所」が7.8%と高い数字を記録しています。

海外と比べると日本国内のeスポーツ大会が盛り上がりに欠けているのは紛れもない事実です。一般メディアもeスポーツの莫大な大会規模を伝えるため際には海外の大会を取り上げるため、日本人にとってあまり現実味が無いのかもしれません。豪華な大会賞金・景品の出る大会を東京だけではなく全国各所で開催できるとさらなる盛り上がりが期待できそうです。

今後のeスポーツの浸透・普及について

全国1万人以上を対象にした「eスポーツに関する調査結果」が公開、2人に1人が"eスポーツ"を認知、スポーツと呼ぶことに疑問も
「浸透・普及していくと思う」と答えた割合は53.2%と半数以上の結果になりました。年代別にみると10代が65.2%と突出しており、期待を含んだ値になったようです。「浸透・普及していくとは思わない」と答えた人の理由としては「ゲームだから(男性 36歳)」「ゲームに対してプラスのイメージを持っている大人が少なく偏見があるから(女性 24歳)」といったものから「スポーツとは体を動かす運動であるというイメージが定着しているから」という問題を指摘するものもありました。

  • 浸透・普及していくと思う理由(FAより抜粋)
    • ゲームが好きな人は多いから(男性 17歳)
    • スマホの時代でゲームが身近になっているから(女性 30歳)
    • インターネットやAIが進んできている時代だから(男性 27歳)
    • 時代の流れ(男性 19歳)
    • メディアでも多く取り上げているし勢いがあるから(女性 47歳 )
    • 世界でトレンドになっているから(女性 25歳)
    • オリンピック競技にも検討されているから(女性 18歳)
    • 若い世代に人気があるから(男性 29歳)
  • 浸透・普及していくとは思わない理由(FAより抜粋)
    • ゲームだから(男性 36歳)
    • ゲームに対してプラスのイメージを持っている大人が少ないため。偏見があるため(女性 24歳)
    • ゲームはスポーツとは思わない(男性 48歳)
    • スポーツとは体を動かす運動であるというイメージが定着しているから。(女性 29歳)
    • マイナーだから(男性 39歳)
    • 一部の人にしか浸透しないと思う(女性 45歳)
    • 日本には馴染まないと思われるため(男性 40歳)

スポーツの定義について

全国1万人以上を対象にした「eスポーツに関する調査結果」が公開、2人に1人が"eスポーツ"を認知、スポーツと呼ぶことに疑問も
「eスポーツ」という言葉の意味や解釈はeスポーツ議論でもしばしば取り上げられ、前の質問でも「スポーツ」と称することに疑問を持つ人が多くいそうだということが改めて判明しました。「スポーツの定義」についての代表的な意見としては「体を動かす」「競技」「ルール」「楽しい」「汗」の5種類が挙げられています。

日本における「スポーツ」の一般的な解釈が「体を動かす競技」であることは紛れもない事実です。しかし”sport”というのはラテン語の”deportare”に語源があるといわれ、日常を離れて憂いを取る、すなわち、気晴らしをする、楽しむといった意味があります。囲碁や将棋、チェスがマインドスポーツと呼ばれるように、FPSやMOBA型ゲームなどがeスポーツと呼ばれるにふさわしいということは読者のみなさんが一番よく知っているはずです。

最近ではアメリカ15州の高校で「eスポーツ」が正式導入されたというニュースも届きました。どうしてもeスポーツ関連で海外に遅れを取る日本ですが、ゲーム大国の維持とプライドをかけてeスポーツも盛り上げていきたいですね。我々EAA!!もFPS/TPSゲームを中心に、少しでもその手伝いができればと思います。

調査結果レポートはこちらからダウンロードできます。

Source: Cross Marketing