先日『Battlefield V(バトルフィールド 5)』を痛烈に分析し、偶然にもアップデート停止発表後の『BFV』批判の先陣を切ったWestie氏。しかしシリーズを愛し、なんだかんだ『BFV』をずっと見守ってきたプレイヤーの1人として、次回作で生かすべき『BFV』の良い点もまとめています。早速見ていきましょう。
『BFV』の良かった所は案外多い
ガンプレイは最高
- 特に2019年頭でSMGが強化されてからは、武器バランスが最高に取れている
- 前作の『BF1』と比べてもとても大きな改善
- 理論上は『BF1』の武器バランスの方がうまく行っていたかもしれないが、実際のプレイ体験は『BFV』の方が楽しく、奥深い
- リコイルパターンも明確で、すべての武器は使っていけばクセを把握して上達できるため、長く使い込む楽しさが生まれた
- シリーズ歴代の「拡散」をうまい具合に「反動」に組み込んだ。このせいで『BFV』は歴代最高に銃の反動が強かったが、ADSが狙っていくところに弾が飛ぶため、プレイヤーは直感的に反動をコントロールできた
- 強力なダメージ設定とガンプレイは間違いなく次回作のBFに持ち込むべき要素だ
操作性と移動システムが良い
- FPS全体を見回しても、トップクラスに安定して機能豊富な移動システムを持っている
- 特に前作までの歴代『BF』をプレイしてみると、『BFV』での快適な移動が目立つ
- 特にしゃがみダッシュ機能は大きいし、高所から落下する時のローリングシステムもリスクリワードの駆け引きに一匙加えている
- 崖へのしがみつき機能も数度の調整で、落下距離に応じて違うアニメーションなどが再生されるようになった
- 操作性で挙げるなら、マニュアルリーン機能はFPSゲームとして大きな追加要素だった
- 仰向けに伏せて移動する機能はキャンピングなどの問題にもつながったが、それそのものは素晴らしい機能だった
- 『BFV』で追加された移動機能の数々はプレイヤーの戦場での自由度や選択肢を大いに増やした。これも次回作に引き継がれるべき要素だと言える
破壊表現を新たな次元に持ち込んだ「建築システム」
- 破壊表現は今ではまごうことなき『BF』シリーズの目玉要素で、歴代を経るたびに作り込みが増していった
- 『BFV』は破壊表現そのものは変わっていないが、破壊表現に対抗できる要素として「建築システム」が追加された
- プレイヤーが自分の手で戦場のリズムや流れをある程度コントロールできるようになるし、『BF』特有の「サンドボックス感」にも寄与できる
- 1試合のコンクエストを遊んでいる最中にも、同じ拠点が何回も目まぐるしく形を変えていく
- 複数の建築物が近くにあった場合の判定や、プレイヤーが微妙に移動しつつ建築する際の当たり判定など、要改善な部分も多少はあった
- 『太平洋の戦い』実装直前で建築速度が数倍にも早くなったアップデートは一気にプレイ感を引き上げたので、それがデフォルトのテンポになるべき
- DICEが次回作から建築システムを省くのは考えられないほど、『BF』が開拓してきたマルチプレイ体験に強く食い込んでいる
その他の良かったところ
- 分隊蘇生機能
- 兵科関係なく分隊員を蘇生できるのは大きい改善点。アニメーションがやたら長いのも「緊急時にしかするべきでない」というバランス調整としてちょうどいい
- しかしそれなら逆に、衛生兵の蘇生を『BF1』のようにスピーディーにしてほしかった。衛生兵が味方を蘇生するのは本来の仕事の一部なので、分隊蘇生と同じようなリスクを担う必要があるのは衛生兵の弱体だと感じられた
- 次回作の『BF』では分隊蘇生機能は続投しつつ、衛生兵の蘇生は『BF1』のようなスタイルに戻してほしい
- グレネードの投げ返し機能
- 思ったより多く使うことになったし、近距離戦闘がメインのマップでは生死を分けた
- 単純にプラスな新機能なので、次回作の『BF』への続投が望まれる
- 被制圧時に銃が跳ねなくなった仕様
- 目に見えない謎の力に強制されて弾が90度真横に飛んでいくシステムがなくなったのには本当に安堵した
- アグレッシブに動くプレイヤーが損をするだけのシステムだったので、次回作以降もなくなってほしい
- 分隊支援機能
- ゲームチケットを基準に機能していた『BF1』の巨大兵器や、席争いに勝った1人がすべてを握っていた『BF4』の指揮官モードと比べると、分隊支援機能は協力促進という面では大きな一歩
- 分隊支援の選択肢は増やしてほしいし、これら分隊支援を使って取得したポイントはもっと公平に分隊員に割り振られるべきだけど、分隊支援機能自体も『BF6(仮)』に持ち込むべきだ
Did Battlefield 5 Do Anything Right?
所感
以上が、『BFV』を最初から見守ってきた1プレイヤーのWestie氏が感じた『BFV』の良いところです。皆さんはどう思いましたでしょうか。個人的に挙げさせてもらうならば、『BFV』はほかにも長所が多くありました。
- 固定兵器の配置や強さに、牽引可能な兵器
- ビークルの弾薬制限や装甲・避弾経始の概念
- 拠点に配置されている補給所や弾薬箱の挙動
- ピン機能
- チームバランスが取れていない時の追い上げシステム
- 新武器のアンロックに必要とされていたチャレンジや縛りプレイの撤廃
挙げきれない細かいものも含め『BFV』も歴代のバトルフィールドを踏襲しつつ、進化を遂げた作品だということはわかります。しかし作品の方針やコンテンツなど、大局で犯した間違いが細かい長所をすべて帳消しにしているのが『BFV』の実情です。
『BF』の次回作がDICEにとっての全力投球となっている今、『BFV』で繰り返した失敗はどうしても回避しなくてはなりません。だからといって『BFV』を長所ごと投げ捨てるのもあまりに惜しい。DICEが『BFV』での経験を『BF6(仮)』に活かしてくれることを願うばかりです。
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『Battlefield V(バトルフィールド 5)』の発売日は11月20日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC。
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コメント
コメント一覧 (57件)
レン鯖がない事でより、プレイヤーを失っている。相手に一方的に強いプレイヤーが固まるシステムをどうにか排除しない限り、途中抜けも減らず、ゲームが進行しない。
一番の難点はスポットシステム、自分が見た敵を味方に共有出来ないのは大きな痛手。
3.4のリメイクを求む
3以外はゴミ。
普通に遊べておもしろいなら、ここまで過疎ってないだろ。
チーターなんて今までのシリーズにもさんざんいたんだから。
とにかく面白くなかった。
銃のカスタマイズをBF4並みにはしてほしい
3と4を定期的にリメイクしてくれるだけで一生遊べるから3路線に回帰しろ
オプションで細かい調節が出来るとこは良かったぞ
まあ確かに建築だけはよかったな
その他は全部BF1からやり直し
そもそも次回作でない定期
BF1からやり直しとか正気か。1もUI背景に溶け込んで見辛いし大概ゴミだろう。