Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』の基礎をいち早く理解するのに役立つのが、このEAA!!「初心者講座」。第11回では前回に引き続き、防衛側チームの戦い方を理解するための、さまざまな役職用語を紹介します。
競技シーンの用語を覚えるだけで強くなる
新しいオペレーターをアンロックしたとき、固有ガジェットを使えばそのオペレーターに「何ができるのか」はすぐに分かります。しかしそれらのガジェットを「どういう場面で使うと強いのか」、そのオペレーターを使って「チーム内でどんな動きをすればいいのか」といったことまでは、すぐには理解できないはずです。
そこで今回も、競技シーンでも使われているチーム内の役職用語を紹介していきます。これらの用語を覚えることで、シージ独自のシステムを整理し、うまく戦い抜くのに役立つはずです。攻撃側の役職については前回の初心者講座をご覧ください。
ただし攻撃側と同様、これらの役職は必ずしも1人のオペレーターに1つずつ固定されているわけではない点を頭に入れておいてください。
テキストだけでは分かりにくい部分は動画を使って補足していますので、こちらもあわせてご覧ください。
位置取りに関する役職
まずはマップ内のどこに位置どるのかについて、基本的な2種類の仕事を紹介します。
- 爆弾のある部屋で敵を待ち構える「現地守り」
- 爆弾のある部屋を離れて敵を攻撃に向かう「遊撃」
この2つを誰がやるのか決めたら、残りのメンバーは適度な距離を保ちながら、それぞれ階段や窓など重要なポイントを守り、攻撃側の出方をうかがいます。
現地守り
- 中級者・上級者向け
- Maestro(マエストロ)、Mira(ミラ)、Echo(エコー)など
「現地職」、あるいは単に「現地」と呼ばれる仕事で、チームの最後の砦です。
味方が次々に倒され、いよいよ攻撃側が爆弾部屋に突入をしかけてくるというタイミングで踏ん張りを見せるのがこの現地守りで、Mira(ミラ)など耐久力のあるアーマー3のオペレーターが適しています。
また、Maestro(マエストロ)やEcho(エコー)など、生きている間だけ固有ガジェットの能力を起動できるオペレーターも現地守りに適しています。逆に、ラウンド序盤でうっかり倒されてしまうと、それぞれの固有ガジェットはただのカメラになってしまいます。いざというときだけ銃を構える、といった姿勢でいましょう。
特にMaestroの「イービルアイ」は、防弾カメラでありながら、テーザー銃で敵やガジェットを撃てる便利なガジェットです。武器も継戦能力に優れたLMG、ALDA 5.56を持っているため、残り時間が少なくなるほど攻撃側にとって厄介になるオペレーターです。
遊撃
- 初心者・上級者向け
- Jager(イエガー)、Oryx(オリックス)、Melusi(メルシ)など
「遊撃手」、「ローマー」とも呼ばれる仕事で、防衛側でありながら攻撃側に果敢に仕掛けていく仕事です。爆弾のある部屋を離れて攻撃側と戦いに行き、いざというときは逃げ帰る必要があるのでスピード3のオペレーターが適しています。
またJager(イエガー)やMelusi(メルシ)といった、自分が倒された後もガジェットが効果を発揮し続けるオペレーターも遊撃に適しています。たとえ遊撃の仕事に失敗しても、残った自分のガジェットがチーム全体の防御力をキープし続けてくれます。
「ガジェットを設置し終わったらあとは自由行動」というタイプの遊撃オペレーターなら初心者の方にもおすすめです。一方でWamai(ワマイ)のように、時間の経過とともにガジェットの所持数が増えていくタイプのオペレーターを使いときは注意してください。
囲まれそうになったら素直に逃げることを意識してみると、敵に最後まで圧力をかけ続けられるでしょう。
ガジェットの性質に関する役職
次に、「ガジェットの性質に関する役職」を紹介していきます。
さまざまなタイプのガジェットを持ったオペレーターをバランスよくチームに組み込むと、それだけ柔軟な戦い方ができます。優先度が高い仕事だけを以下に紹介します。
- 情報系: カメラで敵の動きを把握
- 情報妨害系: 敵のカメラ映像を妨害する
- 補強壁守り: 敵の進行ルートをコントロールする
- 工事要員: マップを防衛側の都合のいい形に作り変える
- 他にも罠系や、エリア侵入阻止など、防衛側には、ガジェットごとに特殊な立ち回りが求められるオペレーターが多い
情報系
- 中級者以上
- Valkyrie(ヴァルキリー)など
情報系オペレーターは、カメラを使って敵の行動を把握するのが仕事です。
マップ内の固定カメラが壊されたあとも、任意の場所に「ブラックアイ」というカメラを設置できるValkyrie(ヴァルキリー)など、情報系オペレーターを使うことで追加の情報を集めることができます。
追加のカメラをうまく設置すれば、敵が突入してくるタイミングや、無防備になっているタイミングを把握できるので、使い方によっては銃よりも強力な武器になります。
一方でマップ構造をある程度理解していることが前提になるので、中級者以上の役職になります。
情報妨害系
- 初心者以上
- Mute(ミュート)
一見すると地味なようで、使われるとその強力さを実感するのがMute(ミュート)やMozzie(モジー)のような、攻撃側のドローンを封じる情報妨害系オペレーターです。
Muteの固有ガジェット「シグナルディスラプター」は、通信妨害ジャマーを放射してドローンのカメラを封じることができます。攻撃側は、ジャマーを破壊できない限り、一定のリスクを冒して前に進むことになります。
攻撃側の最強ガジェットとも言われるドローンを最大3つまで奪い取れる、Mozzieの「ペストランチャー」も特に強力です。どちらも設置しておくだけの簡単なガジェットなので、初心者でも難なく扱うことができるでしょう。
補強壁を守る
- 中級者以上
- Bandit(バンディット)、Kaid(カイド)
Bandit(バンディット)やKaid(カイド)など、補強壁や補強された落とし戸に電流を流して攻撃側のハードブリーチャーを妨害する仕事です。
彼らも一見すると非常に地味ながら、攻撃側から見れば非常に厄介な存在です。設置するだけなら初心者でもこなせる仕事ですが、どのくらい効果があったのか自分では分かりにくい仕事なので、最初はあまり楽しくないかもしれません。
しかしBanditならスピード3で武器のSMGも強く、さらにニトロセルも持っているので、楽しい遊撃プレイヤーになれます。Kaidの「エレクトロクロー」には設置場所にも創意工夫の余地があるので、極めればチームでも重宝される存在になるでしょう。
工事要員
- 上級者以上
- Castle(キャッスル)、Oryx(オリックス)
準備フェーズに壁や床に穴を開け、建物内を改造していく仕事です。Castle(キャッスル)の固有ガジェット「アーマーパネル」を使って戸口を塞げば、建物の中をまるで別のマップのように改造することさえできます。
自己流にマップを改造できる楽しい仕事ですが、一方で複雑にしすぎると味方も混乱させてしまうリスクがあります。またCastleに限らず、工事用としてメインウェポンにショットガンを持ってくるとサブマシンガンとは異なる立ち回りが要求されるので、やはり上級者向けの仕事になります。
まとめ
防衛側の仕事は攻撃側以上にバリエーションが豊富なので、さまざまなポジショニングやガジェットを試しながら、自分に合ったオペレーターを探してみましょう。
ですが、重要なのは個々人の動き方よりも、チーム全体の防衛コンセプトです。短期決戦を挑むか。徹底的に時間を削り取るか。拠点は広く守るのか。コンパクトに守るのか。チーム全員でプランを共有しながらオペレーター選んでみましょう。
どんなオペレーターの組み合わせでチームを組むとシナジーが期待できるのか、といったチームの役職のバランスの測り方についても、将来の初心者講座で解説していく予定です。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
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