本日2020年11月18日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch(オーバーウォッチ)』のライブサーバーに対しアップデートを実施。
主なアップデート内容は、「シンメトラのレストレーション・チャレンジ」の開催とPTR(パブリックテストリージョン)サーバーでテストされていた調整の実装となっています。
シンメトラのレストレーション・チャレンジ
Symmetra’s Restoration Challenge | Overwatch Event
短編小説「ストーン・バイ・ストーン」の公開に伴ったチャレンジ系イベント「シンメトラのレストレーション・チャレンジ」が開催されました。開催期間は11月18日~12月1日の2週間となっています。
シンメトラのレストレーション・チャレンジでは、クイック・プレイ、ライバル・プレイ、アーケードでの勝利数がカウントされ、3勝で限定アイコン、6勝で限定スプレー、9勝で限定スキンを獲得可能となっています。
Twitch Dropsで限定スプレー獲得
また、過去の短編小説、コミック公開に伴ったチャレンジ系イベントと同様、開催期間中にOverwatchカテゴリーで配信されているTwitchの配信を視聴することで、視聴時間に応じた限定スプレーを獲得できます。
このTwitch Drops(スプレー)を獲得するには、事前にBlizzardアカウントとTwitchアカウントを連携させておく必要があります。まだ、連携していない方はTwitchのリンクページからログインすることで連携できます。
一般的なアップデート
機能のアップデート:最小遅延サポート
PTRでテストされていた、意図的に遅延を発生させ競技シーンにおける平等性を高めるカスタム・ゲーム用オプション「最小遅延サポート」が実装されました。以下、パッチノートに記載された本オプションの説明です。
競技というのは公平に実施されることが最高の状態と言えます。これまでオーバーウォッチ リーグやオーバーウォッチ ワールドカップのようなイベントを開催する際には、遅延を最小限に抑え、最高のプレイヤー体験を実現するために、各選手が集まってローカルサーバーで対戦を行ってきました。
しかし多くのイベントやトーナメントがオンライン開催に移り、各チームが世界中に散らばっているという現在の情勢を鑑み、参加チームとトーナメントサーバーがどの程度離れているかに関わらず、可能な限り公平に対戦できる環境を提供したいと考えました。
「最小遅延」オプションは、カスタム・ゲームにおける遅延の目標値を決める設定です。これにより、競技参加者が100キロ離れていようが1000キロ離れていようが平等に扱われます。最小値よりも低い遅延のプレイヤーは、遅延が目標と合うように通信が自動的に遅れて送信されます。最小値よりも高い遅延のプレイヤーには遅延が追加されません。
本機能は多様なネットワーク環境に合うように設計されており、プレイヤーの通信は設定された目標値と8ミリ秒以内に収まるようになります。
この機能の実装によって、特にコミュニティ主導の競技イベントに活用されることを願っています。「楽しく、フェアにプレイせよ」がモットーです。
カスタム・ゲームのアップデート
- 新カスタム・ゲーム・マップ追加
- WORKSHOP GREEN SCREEN
ライバル・プレイのアップデート
- ライバル・ノーリミット開催
ライバル・プレイのアップデートとなっていますが、プレイする場合はアーケードから。
ヒーローのアップデート
バティスト(強化)
- “アンプリフィケーション・マトリックス”
- 幅を5メートルから9メートルに拡大
予告されていたとおり、描画の問題を解決して実装されています。
ルシオ(バランス調整)
- “ウォール・ライド”
- 壁を離れる際にジャンプボタンを離すとすぐにウォール・ジャンプのブーストが発生する仕様に変更
- 新設定適用時、ウォール・ライド中に「しゃがむ」とキャンセルし、その際に自動的にジャンプしないように変更
この新しい“ウォール・ライド”の仕様は、アップデート後デフォルトでONになっています。旧仕様のままでプレイしたい方は、「オプション > 操作設定 > ルシオ > ヒーロー」にある「離すとウォール・ジャンプ」の項目をOFFにしてください。
この項目によって変化するのはあくまで操作方法のみであり、ONとOFFで出来ることに差はありません。旧仕様での“ウォール・ライド”終了から“ウォール・ジャンプ”までの0.2秒という猶予も、新仕様で“ウォール・ライド”中にしゃがみキーを入力してから0.2秒に変わるだけです。
その他バグ修正やワークショップのアップデート内容については、パッチノートをご覧ください。
開発アップデート
開発アップデート|シンメトラの短編小説とレストレーション・チャレンジ
11月17日に公開された開発アップデートで、短編小説「ストーン・バイ・ストーン」についてや今回のチャレンジイベント、今後のアップデートについて語られています。
その中の1つ、マッチング速度向上を目的として導入予定の新機能「フレックスキュー」と「優先パス」について、以下で紹介します。
「フレックスキュー」と「優先パス」
フレックスキューは、現在のロール選択でタンク/ダメージ/サポートのすべてにチェックを入れてマッチングを待つのと同じで、ゲームを開始するのに必要なロール(需要の多いロール)でマッチングされます。
そんなフレックスキューでゲームをプレイすることで獲得できるのが「優先パス」です。これは、現在途中参加の試合を完遂した際に付与される「優先キュー」とほぼ同じ機能で、使用すると希望したロールでのマッチングが早くなります。
優先キューと異なる点は、優先パスはストックしておく事が可能(最大40枚までの予定)という点と、フレックスキューでの試合の勝敗によって獲得できる枚数が異なるという点です(負けた場合も獲得自体はできます)。
そのため、開発アップデートでも語られているように、ある日はフレックスキューでパスを集め、また別の日に待ち時間の長いロール(主にダメージ)を連続してプレイするといった使い方ができます。
この機能については今後、まずはPTRでのテストが予定されているとの事。
今回の調整と今後のアップデートの影響
今回のアップデートではヒーラー2名にPTRでテストされていたままの調整が入りました。中でもバティストのアップデートは純粋な有効性と用途の幅、共に強化される面白い強化だと思います。
バティストのピック率については、射撃レートと回復レートが向上した前回のアップデート以降、ブリギッテと並んでのワースト1,2から徐々に伸びを見せており、現在中程度のピック率となっています。今回の調整によるピック率の低下は考えにくいので、今後注目のヒーローの1人です。
開発アップデートで紹介された「フレックスキュー」と「優先パス」についてはマッチング速度の向上を目的としたアップデートということですが、優先パスを獲得するためにフレックスキューでマッチングするプレイヤーが増えれば、多くのプレイヤーが希望するロールを選択してマッチングしている現在に比べ、当然マッチングは早くなります。
また、獲得出来るパスの枚数に勝敗が影響することに関しては、パスを獲得するために「試合を完遂すれば勝敗はどうでもいい」と考えるプレイヤーが少なくなる良い対策なのではないでしょうか。
一方で、優先パスの配布が始まれば、パスを持たないプレイヤーが人気のロールを希望した場合の待ち時間は増加すると予想されます。そのため、集中的に人気ロールの練習を行うためには予め、他のロールを何度もプレイする必要が生まれてしまいます。その際の待ち時間自体は、フレックスキューの導入である程度改善されるので、そのあたりのバランス次第では十分受け入れられる範疇かもしれません。
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『Overwatch(オーバーウォッチ)』は絶賛発売中で、対象機種はPS4 / Xbox One(海外のみ)/ PC / Nintendo Switch。
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コメント
コメント一覧 (1件)
>「試合を完遂すれば勝敗はどうでもいい」と考えるプレイヤーが少なくなる良い
対策なのではないでしょうか。
逆じゃね・・・?
負けても貰えるというシステム上更にトロール化加速しそうな気もするが・・・
せめて惜敗か辛勝で獲得するというシステムならまだ分かるがね
それはそれで談合というブツも付き纏うけどな!