NVIDIAは6月1日、アジア最大規模のICT見本市「COMPUTEX TAIPEI 2021」の開幕に合わせてオンラインで基調講演を配信。同社が手がけるハイエンドGPUシリーズの最新モデル「GeForce RTX 3080 Ti」およびその下位モデルである「GeForce RTX 3070 Ti」を発表しました。
「GeForce RTX 3080 Ti」発表
NVIDIAは6月1日、アジア最大規模のICT見本市「COMPUTEX TAIPEI 2021」の開幕に合わせてオンラインで基調講演を配信。同社のシニアバイスプレジデントJeff Fisher氏により、ハイエンドGPUシリーズの最新モデル「GeForce RTX 3080 Ti(以下「RTX 3080 Ti」)」が発表されました。
性能は「RTX 2080 Ti」の1.5倍
最新モデル「RTX 3080 Ti」は、既存モデルである「RTX 3080」と「RTX 3090」の中間に位置づけられ、その処理速度は2018年に発売された「RTX 2080 Ti」の1.5倍。2017年発売の「GTX1080 Ti」の2倍。さらに3Dレンダリングでは最大5倍の速度を誇ります。
- GeForce RTX 3080 Ti
- 参考価格:1,199ドル
- 発売日:現地時間6月3日
- シェーダ処理性能:34TFLOPS
- RTコア性能:67TFLOPS
- RTコア数:80基(第2世代)
- Tensorコア性能:273TFLOPS
- Tensorコア数:320基(第3世代)
- SM数:80基
- CUDAコア数:10,240基
- テクスチャユニット:320基
- ROP:112基
- ブーストクロック:1,665MHz
- メモリクロック:9,500MHz
- ビデオメモリ:12GB GDDR6X
- メモリバス幅:384bit
- メモリバンド幅:912GB/sec
- TGP:350W
これらの性能に「NVIDIA Reflex: Low Latency」テクノロジーを合わせることで、マウスクリックから画面に反映されるまでのシステム遅延に、さらなる最適化が実現されています。
配信では一例として、Ubisoftの『レインボーシックス シージ』を使った性能実演が紹介されています。こうした技術により、数フレームの差で勝敗が分かれるオンライン対戦FPS、特にeスポーツ競技シーンの世界では、NVIDIAのGPUがこれからも高い優位性を発揮するでしょう。
下位モデル「RTX 3070 Ti」も発表
今回の配信では「RTX 3080 Ti」の下位モデルとして、「RTX 3070 Ti」も発表されています。こちらの性能目安は、「RTX 2070 SUPER」の1.5倍であるとされています。
- GeForce RTX 3070 Ti
- 参考価格:599ドル
- 発売日:現地時間6月10日
- シェーダ処理性能:22TFLOPS
- RTコア性能:42TFLOPS
- Tensorコア性能:174TFLOPS
ハイエンド志向のプレイヤーには、「RTX 3080」と「RTX 3090」の中間に位置する最新モデル「RTX 3080 Ti」が。ハイエンドまでは求めないものの、GPU交換時にはNVIDIAによる最新技術を体験したいという方には「RTX 3070 Ti」が、それぞれ今後の最適な選択肢となるでしょう。
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