『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』など人気タイトルを手がけるUbisoftは、シージ用のDDoS(またはDoS)ツールをブラックマーケットで販売していた業者3名を提訴していましたが、現地時間7月9日にはこの裁判に原告側勝訴の判決が言い渡され、被告側に約15万ドル(約1,600万円)の賠償金支払い命令が下されています。
UbisoftがDDoSツール販売業者に勝訴
タクティカルシューターFPS『レインボーシックス シージ』では、現在もさまざまな不正ツールによる被害報告が後を絶たない状況ですが、このうちサーバーに対してDDoS(またはDoS)攻撃を可能にするツールを開発し、ブラックマーケット経由で販売していた業者3名をUbisoftが提訴。現地時間7月9日の裁判で勝訴の判決が言い渡されました。
アメリカのカリフォルニア中央地区連邦地方裁判所で行われたこの裁判では、被告側が3名とも出廷しなかったため懈怠判決の形となり、判決内容はUbisoft側の訴えが全面的に認められるものとなりました。これにより、被告側には合計153,092ドルの賠償金支払い命令が下されています。
探偵を雇い業者の身元特定
2020年1月にUbisoftからの起訴により始まった今回の裁判は、主に不正ツール販売業者が身元不明であったことから、18ヵ月にも渡る長いものとなりました。ネットのブラックマーケットでDDoSツールを開発・販売している業者たちを探すにあたって、Ubisoft側は探偵社に依頼して調査を行い、「r6.support」、「r6s.support」、「stressed-stresser-stressing-stressers.com」、「r6ddos.com」などの違法サイトを運営していた人物らの身元特定に成功しています。なおこうした調査費用は賠償金額に計上されているとのことです。
現地のコンピューター詐欺と不正行為に関する複数の法令に違反したとして、裁判所は被告らにツールの販売窓口となっている当該ウェブサイトの閉鎖、不正使用しているUbisoftドメインの返却、さらに関連したSNSアカウントを削除するよう命令を下しました。Ubisoft側の弁護士2名および被告3名はいずれも、今回の判決に関してコメントを控えています。
DDoS攻撃とは、ゲームサーバーに故意に過負荷をかけ、オンライン上で対戦している他のプレイヤーを妨害する、または対戦そのものをシャットダウンしてしまう不正行為です。他のチートツールを含め、こうした害悪行動の被害は他の人気タイトルでも多数起きているのが現状ですが、今回の裁判は、これからの健全なオンライン対戦環境を整備していくうえで一筋の光明になったと言えるでしょう。
Source: Dot Esports
コメント
コメント一覧 (8件)
こういうのは本当に嬉しいし感謝しかない...
UBIのチーター潰しは攻撃力高いな
チーター販売してる中国業者に米国家族も叩いたし
シージってもはやハッカーほとんど消えたって話も聞いたけど新作FPS出す前にこういうことしてくれるのは大きいね
ubiやるやん
この事例が抑止力になって違法ツール業者が少しでも消えることを願う
これで開発資金得られるならイイネ
探偵すげえ
やるじゃんUBI
他のチーターもバンバン訴えていけ