『Portal』と『HALO』が融合したようなゲームプレイが体験できるPvPポータルシューター『Splitgate(スプリットゲート)』。インディーズ系スタジオ1047 Gamesが手がけるこのゲームは、9月15日ついに正式リリースとなることが発表されたのですが、同時にファンにとっては予想外な発表がなされました。
『Splitgate』が正式リリースも、主要アップデート終了
『Splitgate(スプリットゲート)』は、1047 Gamesが開発を手がけた基本プレイ無料FPSで、『HALO』のようなSF世界のキャラクターや武器が、『Portal』のような転送ポータルのあるマップで対戦するという、新感覚のスピーディーかつスタイリッシュな撃ち合いが楽しめる作品です。
リリースは2019年ながら、PS版が登場した2021年から話題に火がつき、同時接続プレイヤーが17万5千人と活況を呈していました。しかしあまりの人気ぶりにサーバーがパンクする問題も生じたことから、現在は「ベータシーズン2」とし、正式リリースは延期されたままとなっていました。
そんな中で、9月3日に1047 Gamesは衝撃的な発表をしました。『Splitgate』は9月15日にベータテストを終了、いよいよ正式リリースを迎えるとともに、その主要アップデートを終了するという内容です。
誰も予想してなかったであろうこの発表に、『Splitgate』のファンは驚きや戸惑いのリプライを寄せていますが、背景事情と今後の展開については、1047 Gamesが質疑応答ページを作成しています。以下にその内容をまとめました。
現在のチームと品質基準で最高のAAAタイトルを開発するため
今回『Splitgate』の新コンテンツ開発を中止した背景には、主に開発リソースの限界があったことがうかがえます。学生たちの小さな集まりから始まった1047 Gamesは、現在もあらゆる面においてAAAクラスといえる、高品質なゲームの開発を志しています。
しかしチームが大きくなるにつれ、『Splitgate』にこれまで実装されてきたコンテンツには、現在のクオリティ基準を満たしていなかったり、改善やリワークが必要だったり、別のものと交換する必要のあるものも目につくようになってきたとのこと。
彼らはこれらの修正作業をしながら新コンテンツの開発を続けるのは、「現実的でも合理的でもない」と判断しました。そこで一旦『Splitgate』の新コンテンツ開発は打ち切り、現在のメンバー、現在のクオリティ基準で新たなタイトルの開発に着手するという、苦しい決断に至ったようです。
1047 Gamesは、予想外に大きくなった『Splitgate』コミュニティに深く感謝するとともに、コミュニティにお礼をするためには、さらに良いゲームを作ることでさらに多くの一緒に遊べるプレイヤーをもたらし、さらに楽しい瞬間を提供することがベストであると述べています。
『Splitgate』プレイヤーが気になる点まとめ
現在も『Splitgate』をプレイしている方は、「主要アップデート終了」と聞いてさまざまな点が気になると思われます。以下に各項目をまとめていきます。
- 『Splitgate』の主要アップデートは9月15日を最後に終了。新コンテンツや新機能の追加はない
- 9月15日のアップデートが「ファイナルシーズンアップデート」となる。「Beta Season 2 Battle Pass(ベータシーズン2バトルパス)」に引き続きアクセスできるほか、「Infinite Battle Pass(インフィニットバトルパス)」が利用可能になる
- 「Infinite Battle Pass」では、レベル100に達してもさらにその先までレベルアップし、報酬が獲得し続けられる
- 週次更新のフィーチャープレイリストは継続。プレイヤーが作成したカスタムマップをフィーチャーする機能が追加される
- 9月15日のアップデートをもって「ベータ抜け」とし、形としては晴れて正式リリースとなる。しかし開発側はこれを、当初計画していた「ワールドワイド・ローンチ」とはみなしていない
- 各プラットフォームでこれまで通りプレイ可能。サーバーは継続稼働し、シャットダウンする予定もない
- バグ修正などのサポートを含む、小規模なアップデートは今後も継続していく
- ゲーム内ストアには新たなクールなアイテムを今後も追加していく
- スプリットコイン(※有料ゲーム内通貨)も引き続き利用可能。次回作で使えるのか、また別の価値を持つのかどうかは「現時点では何も言えない」
- 『Splitgate』で獲得したスキンを新作に引き継ぐことはできないが、今日まで時間をかけて努力してきたプレイヤーには、何らかの報酬を真剣に検討している
- 今後、『Splitgate』を新たなプラットフォームやEpic Gamesストアに展開していく予定はない
- 返金対応はしない(新作の開発をするため)
1047 Gamesの次回作について
気になる次回作の詳細は「準備ができ次第発表」としていますが、1047 Gamesは『Splitgate』で手に入れたスキンは次回作に転送ができない点について触れていることから、『Splitgate 2』のようなものを意識していることが想像されます。
現在公表されている「新作FPS」に関する情報は、以下の点です。
- 『Splitgate』ユニバースが舞台のマルチプレイヤーシューター
- ポータルも引き続き、ゲームプレイのコアとして登場
- Unreal Engine 5で開発中
『Splitgate』PC版要求スペック
- 最低:
- 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステム
- OS:64-bit Windows 7、Windows 8.1、Windows 10
- プロセッサー:デュアルコアCPU(種類問わず)
- メモリー:6 GB RAM
- グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 660 1GB
- DirectX:バージョン11
- ストレージ:15 GB 利用可能
- 推奨:
- 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステム
今回の衝撃的な発表からは、「PvPポータルシューター」というユニークなゲーム性を持つ『Splitgate』のヒットが、1047 Gamesの人々にとっても予想外の規模であったことがうかがえます。
『Splitgate』をやり込んでいたプレイヤーには残念なお知らせとなりましたが、今後もAAAタイトル(それもシューターゲーム)を世界に送り出すという1047 Gamesの姿勢を応援しないわけにはいきません。新作について詳細は何も分かっていませんが、1047 Gamesの未来に引き続き注目していきましょう。
- 『Splitgate』関連リンク
- 公式サイト(英語)
- 公式Twitter
- PC版ストア(Steam)
- PS Store
- Microsoft Store(日本語版あり)
Source: Splitgate Official
コメント
コメント一覧 (7件)
上手くなればなるほどポータルを多用して撃ち合いメインじゃなくなって
どんどんつまらなくなるからリワークじゃ解決出来ない問題と判断したんだろうね
企業としては英断でしょ
一時期ハマってました。
特にスピードバット、あれは自分にとって革命でした。
そうかFPSにもう銃なんて必要ない、漢は黙ってバット一択!
真の前に何か飛び込んできたらバットを振る!気配を感じたら振り向いてバットを振る!!ただそれだけで最高でした。
ゲーム性は良かったけど、課金アイテムに買いたいと思わせるものが1つたりともないんだよね
ここまでダサくできるのか!っていうダサさのスキンしかなかったから・・・
あとはまあ本家(HALO Infinity)出ちゃったし
新作には期待してるし、必ずプレイする。
無料インディーとは思えない程クオリティ高かったな
DICEにこいつらの爪の垢を煎じて飲ませたい
インディゲーム以下のクオリティを平気でフルプライスで売りつけやがって・・・
面白かったけど長続きするとは思わなかった。なにがそう思わせたんだろう。
やっぱ楽しいからと言って儲かるわけじゃないんだね